1 : 以下、5... - 2018/03/29(木) 16:12:15.59 jPgO7yg30NIKU 1/43サターニャ「異世界へGO!」ガヴリール「は?」
http://ayamevip.com/archives/50493094.html
当分前のものですが上urlの続編として書かせていただきます
元スレ
【ガヴリールドロップアウトSS】ヴィーネ「異世界へGO!」ガヴリール「えぇ・・・」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1522307535/
ヴィーネ「さて……ボタン、押すわよ」
ガヴリール「何で私が一緒に行かなきゃいけないの」
ヴィーネ「まあまあ」
ガヴリール「イベント……」
サターニャ「ゴクリ」
ラフィエル「……お気をつけて、ガヴちゃん、ヴィーネさん!」
ヴィーネ「スイッチ……オン!」
キュウィィィィィィィィィン!
ピッ……
スタッ…
ガヴリール「っとと……着地点がまた違うのか」
ヴィーネ「ここが異世界……!着地点?そうなの?」
ガヴリール「うん、前は多分公園の辺りだったけど……今回は学校の前か」
ヴィーネ「でもなんか、違和感が……」
ガヴリール「校舎の形だな、微妙に違う」
ヴィーネ「確かに。ところで、昨日ガヴが来た世界と同じなの?」
ガヴリール「?、どういうこと?」
ヴィーネ「だって、同じ異世界に飛ぶとは限らないんじゃないの?」
ガヴリール「……確かに」
ヴィーネ「まあ、色々調べてみましょ!」
ガヴリール「う、うん」
ガヴリール「……ねえ」
ヴィーネ「どうしたの?」
ガヴリール「何でそんな……」
ヴィーネ「うーん……私と、話してみたいから、だけよ。ほんとにね」
ヴィーネ「……うん」
ガヴリール「……そうか」
「ガーヴちゃんっ♪」
ガヴリール「……っ、ラフィ」
白羽「おはようございます、ガヴちゃんっ」
ガヴリール「おはよう、あー……えーと……」
ヴィーネ「おはよう、ラフィ」
白羽「……ッ、……おはようございます」ギロッ
ヴィーネ「……?」
ガヴリール「ちょっと話いいか?」
白羽「?、はい、大丈夫ですよ」
ガヴリール「じゃ、こっち来てくれ」
白羽「どうしたんですか?喫茶店に何か用事でも?」
ガヴリール「そうだな……異世界どうこう、って最近聞いたか?」
白羽「いえ……何の話ですか?それに……」チラッ
ガヴリール(どうやら以前の世界とは別らしいな……元の世界から飛ぶ毎に移動先は変わる、若しくはランダムか)
ヴィーネ「?」
白羽「……」
ガヴリール「え?」
白羽「……いえ」
ガヴリール「私たちは、この世界の存在じゃないんだ」
白羽「それは、どういう……?」
ヴィーネ「私たちは、サターニャの買った世界線を移動する機械でこの世界に来たの」
白羽「なるほど……じゃあ、つまり」
白羽「そのヴィーネさんは、こちらの方とは違うヴィーネさんなんですね」
ヴィーネ「うん、そうね。どの程度違うのか、そもそも違うのかは知らないけど……」
白羽「……ええ」
白羽「違うと思いますよ、多分、大きく」
ガヴリール「?、どういうことだ?」
白羽「そうですね、放課後、教室に来て下さい。メールを送るので」
ガヴリール「わかった」
白羽「ええと、こちらのアドレスはですね……」
……
白羽「さて、ではそろそろ学校が始まりますので」
ガヴリール「ああ、引き留めて悪かった。ありがとう」
ヴィーネ「ありがとうね」
白羽「……それと……」
白羽「すみませんでした。ヴィーネさん。失礼な態度をとってしまったこと、謝罪します」
白羽「では、また放課後に」
ヴィーネ「うん、頑張ってね」
ガヴリール「あ、ああ……また後でな」
……
ガヴリール「どういうことだろうな」
ヴィーネ「さあ……」
ガヴリール「……そろそろか?」
ヴィーネ「そうね、多分」
てれれれんっ
ヴィーネ「メール来たんじゃない?」
ガヴリール「ああ……よし、行くか」
ヴィーネ「……っ、そうね」
ガヴリール「……どうした?」
ヴィーネ「いや……なんかちょっと怖いの、こっちの私嫌われてるっぽいし……」
ガヴリール「……まあ、とりあえず行ってみようぜ」
ヴィーネ「……うん……」
ガヴリール「……場所はここだよな」ソロー
ヴィーネ「……」ゴクリ
ガヴリール「……!?ちょ、ヴィーネ、待ってろ」
ヴィーネ「えっ、なになにどうしたの!?」
ガヴリール「お前は見るべきじゃない!!」
ヴィーネ「えっ!?なんで!?」ザッ
ガヴリール「バカ!!見るな!!」
ヴィーネ「……!?」
天真「やめろよ!!頼むからもうさ!!!」
月乃瀬「まあまあそう言わずにぃ……っ!ほんとは喜んでるんでしょ?見て見て!おち○ちんぽろーんwwwwぶらんぶらーんwwwww」
天真「やめろよ!!見せつけてくんな、何だよそれ!!」
月乃瀬「知らないの?wwwwww嘘つきぃwwwwwwでぃるどぉって言うんだよwwwwww」
「うわっ、月乃瀬さんあんなの持ってきてる……w」
「気持ち悪……w」
「天真さんかわいそーw」
「ふふっw」
天真「っ……やめてよ、ヴィーネ!!」
白羽「ヴィーネさん、いい加減にしてください!!なんなんですかいつも!!」
月乃瀬「っ……っ、」
「……」
月乃瀬「……は?何が?口出さないでよ」
胡桃沢「ヴィネットもうやめなさい!嫌がってるじゃないの!」
月乃瀬「……し……って……なの……」
「…………」キッ
月乃瀬「ふ、ふふふwwwガヴリールは喜んでるから!wwwwww」
天真「喜んでない!やめろよ!!」
ヴィーネ「なっ……」
ガヴリール「……まじかよあれ……」
天真「もうやめてよ……前は普通だったのにさあ……っ」ウルウル
ヴィーネ「っ……」
胡桃沢「ヴィネット!!なんで……!」
白羽「……っ!ヴィーネさん、すみません!」
バシィ
白羽「周囲の人間の意識を奪いっ……、はああっ!」
バシィ
「……っ、」
「……」クラッ
月乃瀬「なっ……!神足通を他人にっ……やっ……」
バシュゥ
天真「……っ……なんなんだよくそっ……」ドサッ
白羽「ガヴちゃん……」
胡桃沢「……なんでこんな事に……」
ガヴリール「……あ、あのぅ……?」
ヴィーネ「……その……?」
天真「ひっ……!」
白羽「大丈夫です!この方たちは例の……」
胡桃沢「アンタたちが……」
ガヴリール「その……これは、どういう……?」
ヴィーネ「……」
天真「……前までは、普通だった。……だけど、なんか……」
天真「この間……一月くらい前かな。突然、あんなんなったんだよ」
天真「怖くてさ……その、そっちのヴィーネには、悪かった。反射的に……ほんとにごめん」
ガヴリール「……なるほど……?」
ヴィーネ「……いや、その……私こそ、出ていくタイミングは考えるべきだったわ。ごめんね」
天真「謝ることないって。……ラフィから聞いてるよ、よろしく」
ヴィーネ「うん、ありがとう。よろしくね」
ガヴリール「よろしく」
ヴィーネ「それで、その……ラフィエルさん」
白羽「?、どうしました?」
ヴィーネ「その……私と話してみたいんだけど、どこに飛ばしたの?」
白羽「県境一つ越える程度には飛ばしたと思います。その、疑うわけじゃないんですが……」
白羽「何を話したいんですか?」
ヴィーネ「……信じてなんて言える程図々しくないけど。実は話したいことも、私にもイマイチわからないの。けど……けどね」
ヴィーネ「…………いや、何でもないわ。ごめん」
白羽「……」
胡桃沢「……ヴィネットが今してることは、良くないことよ」
胡桃沢「擁護するわけじゃないけど、ヴィネットは魔界にいた時から、とても良い子だった」
胡桃沢「悪魔なのに、泣いてる子がいたら駆け付けて優しく話し掛けてあげれる悪魔だった」
胡桃沢「まあ、だからって何って話でもないんだけどね」
胡桃沢「……」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……私……」
ヴィーネ「私、やっぱり、話したい。このまま帰っちゃだめな気がするの」
ヴィーネ「……何の関係も無い私が……図々しいこと言って、いいかな……?」
ガヴリール「……」
天真「……何が原因か、とかわかんないけど……むしろ、関係無いからこそ、聞き出せることもあるのかもしれない」
胡桃沢「……関係無いって言っても、一応本人だしね。別物っぽいけど」
白羽「そうですね……えっと、お二人は今日は宿はあるんですか?」
ガヴリール「無いな」
白羽「うちに来ませんか?お話もしてみたいですし」
ヴィーネ「そう言ってもらえると、助かるかな。ありがとう、ラフィエルさん」
白羽「いえいえー」
白羽「……さて、クラスの方々には申し訳ないことをしましたね。……保健室に入りきりそうですから、置いておきましょう」
胡桃沢「ちゃんと対処してあげなさいよ、そんな適当な……」
白羽「うふふ♪」
天真「……悪い、帰るわ……」
胡桃沢「あっ、ガヴリール……」
白羽「……っ」
胡桃沢「……ヴィネットさん、ヴィネットのこと、頼んでもいいの……?」
ヴィーネ「……話してみるわ。頑張る」
胡桃沢「……うん。それでいいわ、ごめんね」
ヴィーネ「……うん」
胡桃沢「私も帰るわ。ばいばい、みんな」
ヴィーネ「ばいばい、サターニャさん」
白羽「また明日会いましょうね」
ガヴリール「じゃあな」
……
ガヴリール「さて、夜か」
ヴィーネ「そうね」
白羽「ですねー、ご飯はいかがでしたか?」
ヴィーネ「美味しかったわ。ありがとうね、突然泊まらせてもらっちゃって」
白羽「いえいえー」
ガヴリール「ああ、そこそこいけた。ありがとうラフィエル」
白羽「ふふ」
ガヴリール「で?……ラフィエル、用があるんだろ?話したいことが。何だ?」
ヴィーネ「え……?どうしたの、ガヴ……」
白羽「……さすがガヴちゃんですね。バレてましたか」
白羽「……まだ、確かなことじゃ無いんです。それも最近思っただけの、私の完全な推測なんです。それで、よければ」
ヴィーネ「……?……」
ガヴリール「聞きたいか、ヴィーネ」
ヴィーネ「……聞き、たい」
ヴィーネ「聞かせて、ラフィエルさん!お願い!」
……
白羽「おはようございます。ガヴリールさん、ヴィーネさん」
ガヴリール「……あー、おう、おはよう」
ヴィーネ「……おはよう、ラフィエルさん」
白羽「……?ヴィーネさん、まさか……」
ヴィーネ「……うん。寝れなくてね」
ヴィーネ「……」
白羽「……?」
ガヴリール「うー……」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「ったく、わかった。起きるよ……」
ヴィーネ「うん、ありがとね」
白羽「ありがとうございます。ガヴリールさん」
ガヴリール「……ラフィエル、今日も学校行くんだよな?」
白羽「……? どういう……」
ガヴリール「早めに出てほしいんだ。その……」
ガヴリール「私の、ガヴリールの様子を見に行ってやりたい」
白羽「……」
ヴィーネ「……私からもお願い」
白羽「わかりました。でも、その……出来れば……」
ヴィーネ「うん。わかってる。距離はとって、話すから……」
ガヴリール「私もいる。大丈夫だよ」
白羽「……わかりました」
白羽「こんな朝早くから、ガヴちゃんのお家に来るのは久しぶりですね」
ガヴリール「……」
コン、コン
…
白羽「ガヴちゃん、お早う御座います」
白羽「ガヴちゃ……」
ガチャリッ
天真「なんだよ、こんな早くから……」
ガヴリール「なっ!?」
天真「うわっ、私じゃん。何だよ朝から……」
ガヴリール「な、おま……何してんだ!? 何で学校行く準備を……」
ヴィーネ「その、おはよう。ガヴリールさん」
天真「……っ」
天真「大丈夫だよ。別にびびらないから」
ヴィーネ「……そう……?」
天真「つーか、学校行く準備くらいするよ……ゲーム漬けのお前と一緒にすんなよ」
ガヴリール「な……」
ヴィーネ「優秀……!」
白羽「……行きましょうか、ガヴちゃん」
天真「……いいけど」
ガヴリール「ああ……それのことだけどさ、わたし」
天真「なに?」
白羽「……?」
ガヴリール「今日サボれよ」
天真「はあ?」
ガヴリール「それこそ、ゲームでもしようぜ。有るんだろ、パソコンとか」
天真「あるけど」
ガヴリール「よし。そういうことだからさラフィ。悪いわ」パチリ
白羽「……もう」
白羽「明日は学校、行かないとだめですよーっ」
天真「別に私は今日も行く気だったんだけど」
ガヴリール「ただいまー」
天真「私の家だろうが」
ガヴリール「つまり私のじゃん」
白羽「……」
白羽「ガヴちゃんのこと、お願いしますね。ガヴちゃん」
ガチャン
ガヴリール「ふー、落ち着くー。きったねー」
天真「ふざけんなよ」
天真「あれ……そっちのヴィーネは入らないの?」
ガヴリール「ああ……」
ガヴリール「多分お前見て、決心ついたんだよ」
天真「?」
ガヴリール「おっ、これやろストファー」
天真「ほう、私に挑むか」
ガヴリール「私は強いぞ? か?」
天真「面白そうだ」
ガヴリール「よしきた」
━━
ザァアアアアアアア…
ヴィーネ「…………雨、か」
ヴィーネ「……この公園も、ちょっと違うなあ……」
ヴィーネ「濡れたら風邪引くわよ。私もだけどね。だから」
ヴィーネ「家、帰りましょう。ヴィネット」
月乃瀬「……」
ガチャン…カロンカロン…
ヴィーネ「……お邪魔します。タオル借りるわね、部屋が濡れちゃうから……」
ヴィーネ「わ……散らかってるじゃない。ちゃんと片付けないと……」ゴソゴソ…
バァン!!!
ヴィーネ「……」
月乃瀬「……何なのよ!!!」
月乃瀬「何しに来たの!! 何でそんな……普通に……っ」
月乃瀬「昨日、みんなが話してるの聞いた。異世界の私なんだってね……。でも、見たでしょう!! 昨日の私を!! 何で気持ち悪がらないのよ!!」
ヴィーネ「……気持ち悪いに決まってるじゃない。あんなの」
ヴィーネ「でも、私はあなたを否定しないわよ。正しいと思うから」
ヴィーネ「やり方は間違ってる。ガヴをあんなに怯えさせたんじゃ、同じだもの」
月乃瀬「あなた……なんで、知って……」
ヴィーネ「舐めないでよ、私は、私なんだから」
━━
ガヴリール「ふうー……満喫した」
天真「やっぱ私は強いな……。さすがだな……」
ガヴリール「……ねえ」
天真「?」
ガヴリール「ヴィーネのことさ、そっちの。話、振ってもいい?」
天真「……ああ」
ガヴリール「お前さ、私のくせにほんとにヴィーネ信頼してないの?」
天真「……あ゛?」
天真「……どういうことだよ」
ガヴリール「お前は、なんだ、私と同じで重度のゲーム廃人だ。じゃなきゃ、この私を相手にストファーで互角に戦えるわけがない」
ガヴリール「ラフィエルにもお前を起こしに来る習慣は無かった」
ガヴリール「お前、私と同じように一ヶ月前まではヴィーネに起こしてもらってたんだよな?」
天真「……」
ガヴリール「突然おかしくなった。だから信頼出来なくなった。確かにそうかもしれない」
ガヴリール「だからって、すぐに切り捨てる事が出来るのかよ」
天真「切り捨てるっ……て何だよ」
ガヴリール「わかってるんだろ、理由が何かしらあるのをさ」
天真「…………」
天真「じゃあ……どうしろって言うんだよ!」
━一ヶ月前、学校のトイレにて━
月乃瀬「ふう、すっきりした……」
コォオオオオ。
「クスクスwww」「ちょ、ひどすぎーwww」
月乃瀬(同じクラスの娘たちかしら? なんで個室に……)
隣の個室「天真さんさ、マジ調子乗りすぎだよねwwwwww」
月乃瀬「っ」
「いや、ほんとにwwwwww授業も寝てるし何しに学校来てんだよwww」「それアンタもじゃーんwww」
「違う違う、なんか偉そうだしさー」「あ、でもそれわかるー」「髪ボサボサだし、有り得ないよねー」
月乃瀬「……」
月乃瀬(……女子高生同士なら、よくあることだよね。聞かなかったことに……)
「潰そうよ」
月乃瀬「っ!!」
「言うこと聞く男いるからさ、襲わせて、ネットに拡散しよ」
「トラウマ植え付けて?www」
「家出られないようにしちゃおっかwww」
「wwwwww」
月乃瀬「っ」バッ
タタタッ…
月乃瀬(悪い噂も聞く娘たちだし……もしかしたら……っ)
月乃瀬(確かにガヴはクラスでは浮いてるけど……だからって……!)
月乃瀬(あんな酷いこと、言うのって……!!)
月乃瀬「っ」
「お。ヴィーネ、今から帰るの?」
月乃瀬「が、う……。う、うん、そう、今から……」
「帰ろ、皆もいるからさ」
月乃瀬「…………いや、その、ごめん、今日まだ用事あるから」
バッ
タタタッ
「……? う"ぃーね……?」
月乃瀬(……誰か……そう、私が、ガヴ以上にもっと、クラスで浮けば)
月乃瀬(……きっと……!)
月乃瀬(……覚悟なら…………)
月乃瀬「ある……余ってるくらいよ。友達のためだもの」
月乃瀬「……っ」
月乃瀬「ヒかれるって、どうすればいいのかしら……」
月乃瀬「……頑張らなくっちゃ」
━━
天真「私だって、わかってるよ!!」
天真「だからって……! もう……!」
天真「一回、ヴィーネが学校休んだ日があった」
天真「正直最初は安心した。でも、その日は色々おかしかったんだ」
ガヴリール「……」
天真「その日、帰ろうとしたらさ、靴箱に仕舞ってた靴にさ、画ビョウ貼り付けてあんの」
ガヴリール「……」
天真「それでわかったよ、ヴィーネがあんな態度とってる理由」
天真「最初画ビョウ、気付かなくてさ、痛かった。……怖かった……。ヴィーネのおかげで、私は虐められて無かったんだ」
天真「…………だから、受け入れることにした」
天真「でも……どーしろっつーんだよ!! 私は虐められたくない!!!」
天真「これでいいんだよ! 大体、ヴィーネもヴィーネだろ、目立つにしたって他に無いのかよ、あんな気持ち悪いことして……」
ガヴリール「……今のヴィーネが、クラスで何もされてない訳無い。されてなかったとしても、こんなの」
天真「それはアイツが選んだことだろ! そうなりたかったんなら、私のためでもなら、そう、winwinってやつだよ、誰も損してない! そうじゃん、だったら私はこのまま……!」
ガヴリール「……」
天真「なんだよ……! 私なんだからわかるだろ!? 同じ状況ならお前だってわからないだろうが!!」
天真「だいたい、どーせたかが高校の付き合いなんか」
バチンッ!!
天真「っ……」
ガヴリール「……確かに、わからないよ。でもさ」
ガヴリール「思っても無いこと、言うなよ」
天真「……」
ガヴリール「じゃなきゃ、何でそんな事言う奴が泣いてるんだよ」
ガヴリール「……まだ、間に合うよ」
天真「もう無理だよ……」
ガヴリール「まだ間に合う」
天真「どうやって……!」
ガヴリール「……ヴィーネの家に行こう」
天真「……っ」
ガヴリール「大丈夫だ。私がついてるから。……ヴィーネの事、信じてやれよ」
天真「っ、っ……。っ……!」
天真「私が……、でも……」
ガヴリール「ああ。虐めはどうなるかわからない。でもさ」
ガヴリール「そんなのに怯えて、友達無くして、いいの……?」
天真「っ……」
━━
月乃瀬「ぐすっ、ひぐ……」
ヴィーネ「……」
月乃瀬「もう、わかんなくて……っ、私、ガヴのこと助けたくて、なのに……」
ヴィーネ「まだ……」
ヴィーネ「まだ大丈夫よ」
月乃瀬「なんでっ……! サターニャにも、ラフィにも……ガヴにも!! 私嫌われてるのよ!?」
月乃瀬「あんな事したから……でも、どうすれば良かったのかわかんなくて……! 元通りなんて、無理よ……!」
ヴィーネ「……バカだなあ、私……」
月乃瀬「……私のこと?」
ヴィーネ「ううん。私のこと。いや……どっちもかな」
ピー、ピーー・・・
ヴィーネ「……うん。メール」
月乃瀬「……? 誰から……?」
ヴィーネ「……行くわよ。みんな、集まってるから」
月乃瀬「……?」
………
ヴィーネ「……お待たせ、ガヴ」
ガヴリール「ああ。……みんな揃ってるよ。ところで……」
ヴィーネ「うん。すぐ近くで、待ってもらってる」
ガヴリール「じゃあ、呼ぶか」
ヴィーネ「……そうね。余計なお世話かもしれないけど……見てられなかったから」
ガヴリール「お前、どっから気付いてたんだ?」
ヴィーネ「ラフィエルさんから聞いた時が初めてよ」
ガヴリール「……ふん、そういう事にしといてやるよ。メール送信……っと」
……
月乃瀬「なんでこんなとこに……」
月乃瀬「ねえ……? どこに行ったのよ、もう。呼び出しておいて……」
「…………ヴィーネ……?」
月乃瀬「っ!!!」
天真「……ヴィーネ」
胡桃沢「……っ」
白羽「……」
月乃瀬「……っ、……! ぁ……っ。……!」
月乃瀬「…………が、がぅ……だ、あ! 1日ぶりだねがうどう元……き……」
天真「……っ」ポロポロ
月乃瀬「……ぁ……そ、その……っ」
天真「ごめん……! ヴィーネ……っ!!」
月乃瀬「なに、なんで、ガヴが謝……」
天真「私のために、あそこまでさせちゃってごめん……! それ知ってたのに、言えなくてごめん! ……ずっと、孤独にさせてごめん……っ!!」
天真「……私、大丈夫だからさ……誰がなんと言おうと……その……」
月乃瀬「そんな、私は……っ」
白羽「……ヴィーネさん。申し訳ありませんっ!!!」
月乃瀬「っ……らふぃ……?」
白羽「……私が、気付くべきでした。思慮が足りなかった……お友達、失格です。あんな事、してしまって……っ」
胡桃沢「……ごめんなさい、ヴィネット。でも……でも! 相談しなさいよ……っ。してくれたら、皆で考えれたのに……っ」
月乃瀬「……み、んな……っ。違……私……っ」
天真「……私、もう怖がらないよ。だからさ」
天真「許してくれる……?」
月乃瀬「…………っ」
月乃瀬「私こそ、ごめんっ!!!」
月乃瀬「怖かったよね、ガヴ。ラフィ、サターニャ……。本当にごめんなさいっ……!」
月乃瀬「あんな事しなくても、やれることは、あったはずなのに……っ」
月乃瀬「ごめんっ…………!!」
天真「ヴィーネ……う゛ぃーねぇ……ひぐっ」
月乃瀬「……友達に、なってくれる……? こんなばかな私でも……」
天真「当たり前じゃんっ、ほんとにバカだよっ……! ごめんっ、ごめん……!」
白羽「……こちらこそですよ、ヴィーネさん……っ。本当に……っ」
胡桃沢「……ぐすっ。今度からは隠し事は無し。……それでいいわよね……?」
ダキイッ!
「 「「「」ぅうぇえぇぇぇぇん……っ!!」」」」
……
ヴィーネ「よかった。……みんな、仲直りできたみたいね」
ガヴリール「あー。そうだな」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「?」
ガヴリール「ねえ」
ヴィーネ「安心しなさいよ、心配ならもっとクラス貢献したら?」
ガヴリール「……っ! う、うるさぃ……」
ガタガタガタッ
ガヴリール「? お、おい、簡単世界線移動キットが……!」
ヴィーネ「え? ……!? なんか赤いのハマってる!? なんで!?」
ガヴリール「ちょ、やべえやべえ!」
ヴィーネ「きゃあああああああ!?!?」
バリバリバリバリバリッ!!!
バシュゥンッ…
胡桃沢「なによ今の!?」
白羽「まさか……」
天真「……帰っちゃったんだな」
月乃瀬「……そうみたいね……。ほんとに、あの二人には……」
天真「……ああ」
ピー、ピーー
月乃瀬「……メール! ヴィーネから!」
天真「えっ!? 見せて見せて!?」
胡桃沢「っ!!」
白羽「ごくり……」
━━
バシュゥッ!
ラフィエル「!」
サターニャ「ヴィネット! ガヴリール!」
ガヴリール「……お、おうただいま……」クラッ
ヴィーネ「はあー、はあー! 間に合ったかしら!?」
ラフィエル「? どうしたんですか? ヴィーネさん」
サターニャ「ケータイなんか持って何汗かきまくって」
ヴィーネ「いや……ちょっと、メールをね」
ガヴリール「え、今の間にヴィーネも打ったの!?」
ヴィーネ「ガヴが遅いせいでほとんど書けなかったけどね」
ラフィエル「少し、携帯電話を貸していただけませんか? 送れたかどうか、確認出来るんですよ」
ヴィーネ「ほんとにっ!? やってやってラフィ!」
ガヴリール「あ、ばか、おまえ」
ラフィエル「はい。有り難う御座います。……送信履歴を見る限り、送れてますよ」
ヴィーネ「やった! よかったー!」
ラフィエル「うふふ♪」
━━
天真「……ずり……なんだよこれ……」グスリ
月乃瀬「……」ポロポロ…
胡桃沢「なんて書いてあったの? 見せなさいよ」
白羽「だめですよ、サターニャさん。お二人に届いたものなんですから」
天真「ぁ、ああ。そうだな。見られてたまるか」
月乃瀬「……ぐすっ……へぅっ……」ボロボロ…
天真「泣きすぎだろ、ヴィーネ……」
月乃瀬「だって……だってぇ……っ」
天真「……」
天真「また、会えたらいいな」
━━
ラフィエル「さて……メールも確認出来たところで、ガヴちゃん」
ガヴリール「なに」
ラフィエル「おかえりなさい♪」
ガヴリール「ぶち殺すぞ」
ラフィエル「もぅ、なんでそんな事言うんですか、めっ♪」
ガヴリール「疲れてるんだよ……さて、早く帰らせ……!」
ポチッ
ラフィエル「ぽち☆」
ガヴリール「は?」
ラフィエル「さあ、行きましょうガヴちゃんっ! 私も"ぶっちゃけ"行きたくてうずうずしてたんですっ!」
ビリビリ…!
ガヴリール「うぉ……このばかやっぱりかぁあああああああ!!!」
バシュゥンッ!
サターニャ「……行っちゃったわね」
ヴィーネ「……ガヴ、さすがにアレは大変ね……」
サターニャ「……ねえ、それで、誰に何て送ったのよ?」
ヴィーネ「うーん……まあどうせラフィに見られた後だし。見せてあげるわよ」
サターニャ「どれどれ……?」
サターニャ「……?」
サターニャ「文章おかしくない?」
ヴィーネ「時間無かったんだって…………」
ヴィーネ「ねえ、サターニャが行った世界の話……してくれる?」
サターニャ「ええ、いいわ! あのね……」
【
from,ヴィネット=エイプリル
to,あっちのわたし
負けるなよ、私
友達を大事にしがんばつてねお
うえんしてるよあ#
】
end
52 : 以下、5... - 2018/03/29(木) 17:41:12.61 jPgO7yg30NIKU 43/43読んでくださった方々有り難う御座いました
お粗末な出来で申し訳ございませんでした