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1: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)16:26:50 ID:fJd
何時からだろう、こんなに藤浪くんを好きになったのは。
何からだろう、あんなに愛しく思えるきっかけとなったのは。
なにも覚えていない。
どうしてこんなに狂ってしまったのだろう。
ただ藤浪くんの「好き」が、「愛してる」が聞きたいだけなのに、どうしてこんなことをしてしまうのだろう。
顔しか取り柄のない王子。
レフトの廃棄核燃料。
絶望を与える守備の男。
てょの友達。
竜の未来を担ってない男。
元祖飛ぶピッチャー。
レジェンドポイント1位。
チビキャッチャー。
クリスタルゴリラ。
5億年20円。
北海道唯一のゴキブリ。
年俸泥棒。
縛り付けた人間たちをバットで殴る、頭を、急所を蹴る。包丁で腹を切る、内臓を引きずり出す。
12種類のユニフォーム達が、紅に染まっていく。
飛び散る誰のものかも分からない肉片、混ざり合い固まった血液、穢い内臓。
ねぇ藤浪くん、人って簡単に死んじゃうんだね。
返り血に染まっているであろう僕にこんなことを言われて、藤浪くんはどう思ったのかな。
ただ背中をこちらに向けてうずくまっている。僕がどれだけ揺り動かしても反応しない。

藤浪くんは・・・僕のこと好き?

2: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)16:27:00 ID:fJd
すきやで、と藤浪くんは呟いた。
ほんとに?と言おうとした時に藤浪くんが振り返る。見開かれた目が印象的だ。
ふと目線を少し下に向ける。

その手と口には、血液がこびりついていた。

しょうへいはごはんをいっぱいくれるからだいすき。
藤浪くんは床に落ちている肝臓らしいものを口に入れて噛み砕き、飲み込んだ。
人を食べていると理解した瞬間、ものすごい吐き気を催し、我慢できずその場に吐いた。

あーあかんやん、はいたら。せっかくのごはんがとけてまう。

藤浪くんはぴくりぴくりとまだ動く金星6号の心臓をぷつりと血管を切り口へ運ぶ。
そんな腐肉食べちゃ駄目だと取り上げて虚空にストレートを投げる。
藤浪くんは泣き出した。

なんでほかすん?ねえ、どうしてごはんほかしてまうん?

今度は僕が揺り動かされる番だった。藤浪くんの光を失ったような双眸が、僕を睨む。
何も言わずに藤浪くんは僕の左手をとって、親指を噛み喰った。
激痛と藤浪くんに食べられる快感で身体は震える。
藤浪くんに食べられるなら僕は幸せだよ。
・・・でも僕も藤浪くんを食べたいな。
其れだけを言って、藤浪くんの首筋を噛み切った。

藤浪くんの体は甘くて、蕩けそうだった。
ぷつぷつと僕の肉も食べられては流れる脳漿と2人の血が混ざるのを見ながら、意識は消えた。

4: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)20:12:16 ID:I4F
あえて説明不足にしてミステリアスにしがちのイッチ

5: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)21:57:09 ID:SUF
相愛じゃないか

7: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)21:59:11 ID:46s
共食いやんけ

8: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)21:59:35 ID:sT9
美しい

10: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)21:59:53 ID:KjP
なんでこれ定期化してるん

13: 名無しさん@おーぷん 2018/02/11(日)22:02:58 ID:EP3
藤浪もそっち側に行ってしまったのか(困惑)

引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1518334010/