京子「よ、よう」
あかり「お久しぶりです!今下の子を幼稚園まで迎えに行ってたんですよぉ」
京子「そ、そっか」
あかり「京子先輩はまだ漫画描いてるんですか?」
京子「・・・コミック百合姫廃刊なっちゃってさ・・・一迅社倒産して・・・」
あかり「あっ・・・確か10年前のニュースで聞いたことあったよぉ」
京子「・・・」
あかり「じゃ、じゃあ失礼しまーす」
元スレ
京子(40)「あ、あれってあかりじゃ・・」あかり(39)「あれ?京子先輩!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1486811788/
京子「はぁ、ただいま」
綾乃「ちょっと歳納京子、お酒臭いじゃない」
京子(私はというと、若気の至りで綾乃からのプロポーズを受け取ってしまった)
京子(同性愛というのは歳を重ねるにつれてボディーブローのように効いてくる)
京子「綾乃・・・」
綾乃「きゃ・・・///」どさっ
京子(綾乃のしわくちゃのおま○こ、たるんだ腹と胸・・・)
綾乃「もう、だめよ昼間っから・・・///」
京子(私も子供がほしかった・・・)
京子「はぁ、レズ風俗にでも行くか」
京子「みらくるんちゃん25歳か、ふふっ今日はこの子でいくかな」
京子(流行らないレズ風俗店の待合室には古びた雑誌が置いてあった)
京子「あれ、これ・・・」
京子(雑誌の表紙には私のデビュー作がでかでかと載っていた)
京子「・・・・っ」
京子「なにやってるんだ私は・・・」
みらくるん「おまたせしましたーみらくるんでーす」
京子「え、あれ・・・」
みらくるん「げっ!京子先輩!!?」
京子「ちなつちゃん・・・」
ちなつ「な、なにしに来たんですか!?」
京子「25歳って・・・」
ちなつ「・・・・」
京子「・・・・」
ちなつ「お、お風呂入りましょうか」
京子「結衣とは別れたの・・・?」
ちなつ「でなきゃこんな仕事してませんよ」
ちなつ「私は赤座さんみたいに家庭的でもなかったし船見先輩のように自立もしてなかった」
京子「やっぱ、駄目だよ・・・こういう仕事は」
ちなつ「なんですか、風俗へ女の子に説教しにきたんですか」
京子「・・・」
京子「今日は帰るよ・・・」
ちなつ「待ってください、クンニだけさせてください」
ちなつ「私これでお金もらってるんで」
京子「はぁ・・・」 チュバチュバズロロ>>
綾乃「歳納京子、なんかすごい石鹸のにおいがするわよ」
京子「そ、そうかな」
綾乃「これ、ポッケに入ってたわよ」
京子「!!ちなつちゃんの名刺!!」
綾乃「・・・・」
京子「・・・・」
綾乃「私たちってそんなにうまくいってなかったかしら」
京子(感情に任せて怒らないんだ・・・)
京子「綾乃は、よくしてくれていたよ」
京子「私が、一人ですれ違っていたんだ」
綾乃「・・・しばらく帰らないわ、少し考えさせて」バタン
綾乃(どうしようかしら、今日はとりあえずビジホにでも泊まって・・・)
櫻子「あ!!杉浦先輩だ!!」
綾乃(ドキ!)
櫻子「せんぱ~い!!あはは、ちょっと太りましたか!?w」
綾乃「大室さん・・・」
櫻子「ちょっと飲みませんか!?」
綾乃「あ、うん、今日は暇だったしどこかいい店でも」
櫻子「いえ、うちで!」
綾乃「大室さんのおうちで・・・?」
櫻子「いやー、直で帰らないと家内がうるさいんですよ」
向日葵「ちょっと、うるさいとは何事ですの!?」
綾乃(二人、まだ付き合ってたんだ・・・)
綾乃「なんか以外ね・・・」
ひまさく「え?」
綾乃「古谷さんが稼いで大室さんが家事をしてるイメージだったのに」
向日葵「私は共働きでいいっていったんですよ?」
櫻子「いやー、私も向日葵に助けられてばかりじゃいけませんし」
櫻子「家に帰ったとき向日葵が迎えてくれないと寂しいんですよw」
向日葵「もう・・・櫻子ったら///」
綾乃(ここはうまくやってるのね・・・)
櫻子「でも杉浦先輩元気そうでよかったです」
綾乃「え」
櫻子「池田先輩が亡くなってからすごく暗かったですもん」
向日葵「!?櫻子!!!!!」
櫻子「へ?」
綾乃「」
櫻子「え!?あ、ごめんなさい!!あの・・あの事故は杉浦先輩のせいじゃなかったですし・・・」
向日葵「馬鹿櫻子!!!!!!!」
綾乃「・・・京子が・・・」
ひまさく「え」
綾乃「歳納京子がいてくれたから・・・立ち直ることができたのに・・・」
綾乃(そう、歳納京子を同性愛の道に引きずりこんだのは私)
綾乃(私が歳納京子の未来を奪ってしまったのだから)
綾乃(なにをされても文句は言えないはず・・・)
綾乃(千歳が死んで私も死のうと何度も試みた)
綾乃(けどそんな勇気が私にはなかった)
綾乃(そんな私を見かねて励ましてくれたのが歳納京子だった)
綾乃(言葉だけの説得では通じないと思った彼女は人生をかけて私を見張ってくれた)
綾乃「ねえ千歳、私どうしたらいいのかな?」
池田家之墓「・・・」
千鶴「なにしてる」
綾乃「え」
千鶴「姉さんの墓の前で何してる!!!」びゅんっ
綾乃「きゃ!!」カキーーーン
綾乃(それは包丁だった、私のみみたぶをミリで切り裂き後ろにあった千歳の墓にぶつかったのだ)
千鶴「姉さんを殺した張本人がのこのこと墓参りか・・・」じゅるじゅる
千鶴「っと・・・いけない」
千鶴「姉さんの敵に復讐する妄想でよだれが止まらなくなる体質が」
千鶴「妄想を現実にできると思ったら止まらなく・・・!!」じゅるじゅるじゅる
綾乃「ひぇ・・・」
千鶴「死ね!!杉浦綾乃!!!!」だっ
綾乃「いやーーーー!!!!」
京子「やめろーーーー!!!!」バッ
千鶴「!?やめろ!!てめー!!なにしやがる・・・!!」ドタバタ
京子「綾乃には指一本触れさせない!!!」ドタバタ
千鶴「このやろ・・・うっ」
千鶴「?」血ドクドク
千鶴「あったかい・・・・・・・・・」ドバドバ
千鶴「姉さん・・・・・・・・・・今、往く・・・・・・・」
京子「はぁ・・・はぁ・・・」
綾乃「なんで・・・私のためにあなたが罪を犯すことなんて・・・」
京子「・・・・」
京子「綾乃、旅でもしないか」
京子「戸籍を捨てて、どこか遠くへ」
京子「同性愛を認めてくれてる国や人がいるところだってある」
京子「そういう場所で、私は路上で絵を売って、綾乃はご飯を作って待ってる係」
綾乃「ううん、あなたは罪を償って」
そう言うと綾乃は墓の前に落ちていた包丁で自決した
無数の躊躇い傷残るその首元に根深く食い込んで途切れていく銀の光は
私の希望の灯火だったに違いない
刑務看「門を開けろーーー!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
京子(65)「」
刑務看「もう帰ってくるんじゃないぞ」
京子「老人ホームがいっぱいだったらわからないさ」
刑務看「ふっ」
京子「とりあえず、牛丼でも食べに行くか」
あかりちなつ「歳納せんぱーーーい!」
京子「あかり!ちなつ!?」
結衣「よ、京子」
京子「」
結衣「実はさ、うちの会社で出版業を立ち上げたくてな」
京子「牛丼もぐもぐ」
結衣「ま、船見産業といえど未開の地だ、人材にコネもなくてな」
結衣「どうだ、うちで刑務所を舞台とした百合漫画を描いてくれないか?」
京子「ごちそうさん!」
結衣「おい待て京子!」
京子「原稿料は1pラムレーズン50個から、先払いに限る」
結衣「・・・決まりだな」
fin