1 : 以下、?... - 2018/09/17 23:15:31.318 sxH6SHFJ0 1/36

一応閲覧注意

元スレ
悪漢に式典への道中攫われてしばらく経った王女ちゃん「それで? これからはどうされるおつもり?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1537193731/

2 : 以下、?... - 2018/09/17 23:15:58.329 sxH6SHFJ0 2/36

悪漢に式典への道中攫われてしばらく経った王女ちゃん「このまま逃げていても、時間の問題でしかないことは理解しているのでしょう?」

王女ちゃん「仲間も連れず、資金も足りず、大した後ろ盾もない」

王女ちゃん「途方もない偶然によって私を攫えただけのあなたが、この後どうしようというのです?」

王女ちゃん「……最初の拠点を見つけられるまで一月」

王女ちゃん「次の拠点はその半分。その次に至っては6日だけ」

王女ちゃん「この粗末な宿へ到着したのは今日の話ですが……」

王女ちゃん「この分だと、今夜にでも来ておかしくないのではなくって?」

王女ちゃん「……あら、口答え失礼」

3 : 以下、?... - 2018/09/17 23:17:00.718 sxH6SHFJ0 3/36

王女ちゃん「……今度こそは撒けた? 本気で仰っていて?」

王女ちゃん「あなた、見たところ学が無さそうで、大した訓練も受けていなさそうだけれど」

王女ちゃん「それで、あなたはどうやって私の優秀な兵たちを欺いたっていうの?」

王女ちゃん「……確かに、多くの偶然はあったにしろ、あなたは私を攫うことができた」

王女ちゃん「そこには何かしらの練られた計画というものがあったのでしょう。事前に拠点を複数用意しておく程度の周到性はあった」

王女ちゃん「ですが、今の状況はどうです? 這う這うの体で逃げ続けて、これもまだ計画の内だとでも?」

王女ちゃん「破れかぶれの小細工など、通用するわけがないでしょう」

王女ちゃん「いずれは追い詰められて、ケダモノのように仕留められるのだわ」

4 : 以下、?... - 2018/09/17 23:18:09.336 sxH6SHFJ0 4/36

王女ちゃん「……癪に障ったのならお詫び申し上げますわ」

王女ちゃん「このような目に遭ったのは初めてで、酷く狼狽えておりますの」

王女ちゃん「あなたのような荒々しい男性に好きにされるのも初めてで」

王女ちゃん「このような粗末な恰好に身をやつすのも初めてですの」

王女ちゃん「知っていて? あなたが剥いだ私の装飾品の一つですら、人の一生や二生は賄えてよ」

王女ちゃん「あれらはもう売り飛ばしたの? だとしたら、ちゃんと正当な額は貰えたのかしら?」

王女ちゃん「お金が目的なら、そう乞えばきちんと正当な額を施してあげてもよくってよ」

王女ちゃん「どうせ物の価値など馬鹿には判断できないでしょう?」

王女ちゃん「……」

5 : 以下、?... - 2018/09/17 23:19:14.648 sxH6SHFJ0 5/36

王女ちゃん「……また、どうなるというのです?」

王女ちゃん「……いい加減、利口になれ……ですって?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……それは」

王女ちゃん「そのまま、そっくり、あなたにお返ししますわ」

6 : 以下、?... - 2018/09/17 23:20:18.355 sxH6SHFJ0 6/36

王女ちゃん「……国を出る?」

王女ちゃん「彼らも当然、私たちが出られないように柵を張っていると思いますが」

王女ちゃん「用意ができた? 用意とは?」

王女ちゃん「……わかってます。余計な口は利きませんわ」

王女ちゃん「……出発の支度をすればいいのでしょう? そんなに急かさないでくださいまし」

王女ちゃん「……ええ、ええ。あなたが失敗すれば、私も家に帰れるのですから。余計な助言は不要でしたね」

王女ちゃん「いえ、私がどうしようと、結果はきっと変わりないでしょう」

王女ちゃん「願わくば、あなたの行く先に幸多からんことを」

王女ちゃん「運が良ければ、苦しむことはないでしょう」

7 : 以下、?... - 2018/09/17 23:21:21.341 sxH6SHFJ0 7/36

王女ちゃん「……夜の深い街は、とても不気味」

王女ちゃん「それも、このような人気のない場所とくれば尚更」

王女ちゃん「この場面だけ切り取れば到底、いつもの街だとは思えないわ」

王女ちゃん「……それで、どうしてここに?」

王女ちゃん「そろそろ理由くらいは聞かせてくれてもいいのではなくって?」

王女ちゃん「……待ち合わせ?」

王女ちゃん「……」

8 : 以下、?... - 2018/09/17 23:22:15.036 sxH6SHFJ0 8/36

王女ちゃん「……あの人」

王女ちゃん「……あなた、仲間がいたのですか? 仲間ではない?」

王女ちゃん「……あの人は、私たちをどこへ連れて行こうとしているのです?」

王女ちゃん「……取引が終わった?」

王女ちゃん「……どういうことですの?」

9 : 以下、?... - 2018/09/17 23:23:12.980 sxH6SHFJ0 9/36

王女ちゃん「……荷馬車? あなたが、これを?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……まさか」

王女ちゃん「……このまま、検問所を通るおつもり?」

王女ちゃん「荷台に隠れようとも、検められるに決まっているでしょう?」

王女ちゃん「……取引?」

10 : 以下、?... - 2018/09/17 23:24:04.213 sxH6SHFJ0 10/36

王女ちゃん「……もしかして」

王女ちゃん「……あなた、単独ではない? 誰かの尖兵? 裏で手を回した?」

王女ちゃん「……いえ、そういう感じとは少し違いますわね」

王女ちゃん「……お金を、私の身に着けていた装飾品から」

王女ちゃん「……どう売りさばいたのです。いえ、偶然、偶然ではなかった……」

11 : 以下、?... - 2018/09/17 23:26:49.284 sxH6SHFJ0 11/36

王女ちゃん「……私が攫われたあの時、違和感はありましたわ」

王女ちゃん「……いずれ、あの時大掛かりな仕込みがあったのでしょう。どこぞの誰かに何かしらの目的があった」

王女ちゃん「……あなたは、何も知りませんわね」

王女ちゃん「……あなたは事情を知らない、無関係な人間。都合の良い動機と能力があったから計画に組み込まれた」

王女ちゃん「きっと今、その誰かの目的が果たされようとしているのでしょう」

王女ちゃん「私が攫われたのは、おそらく主目的ではない……囮? 餌? もっと些末な理由かもしれませんわ」

王女ちゃん「……主目的は、何?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……あなたの言う取引とやらは、私を国から出すための取引ですわね?」

王女ちゃん「……私は、このまま他所の国へ?」

王女ちゃん「……あなたの家に?」

王女ちゃん「……」

12 : 以下、?... - 2018/09/17 23:28:33.652 sxH6SHFJ0 12/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……っ」

王女ちゃん「……通った」

王女ちゃん「……嘘でしょう」

13 : 以下、?... - 2018/09/17 23:29:32.976 sxH6SHFJ0 13/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……さ、触らないで」

王女ちゃん「……誰が。国を出ようが……」

王女ちゃん「お父さまが……」

王女ちゃん「……」

14 : 以下、?... - 2018/09/17 23:30:26.900 sxH6SHFJ0 14/36

王女ちゃん「……」

15 : 以下、?... - 2018/09/17 23:31:36.229 sxH6SHFJ0 15/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……もうしばらくで目的地に到着でしょうか?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……ええ。確かに、道中追手は来ませんでしたわ」

王女ちゃん「だから、どうしたというのです? 今は来ないというだけです」

王女ちゃん「……聞けば、目的地はみすぼらしい村落だと。あなたの生まれ故郷だと言うではありませんか」

王女ちゃん「完全に撒いたと安心して、そのまま定住するおつもりでしょう? 馬鹿ですわね」

王女ちゃん「所詮あなたは、学のない、低能な人間でしかないわけですわね」

16 : 以下、?... - 2018/09/17 23:33:42.637 sxH6SHFJ0 16/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……なんです。村に入らないのですか」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……この、箱の中に?」

王女ちゃん「……なぜ」

王女ちゃん「……いえ、分かりましたわ。入ればいいのでしょう」

17 : 以下、?... - 2018/09/17 23:35:07.907 sxH6SHFJ0 17/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……家畜の気持ちが理解できますわね」

王女ちゃん「……村落の人間に私を見られるとまずいのでしょうか?」

王女ちゃん「……ガタガタと揺れ過ぎでしょう」

王女ちゃん「……ろくに整備のされていない道のようです。寂れた村ですわね」

18 : 以下、?... - 2018/09/17 23:36:10.271 sxH6SHFJ0 18/36

王女ちゃん「……?」

王女ちゃん「……複数人の声?」

王女ちゃん「……こちらに向いているようですわね」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……○○とは、アレの名でしょうか?」

王女ちゃん「……まるで」

王女ちゃん「アレが歓迎されているような様子ですわね」

19 : 以下、?... - 2018/09/17 23:37:26.335 sxH6SHFJ0 19/36

王女ちゃん「……再会を喜ぶ声」

王女ちゃん「……涙ながらに無事を喜ぶ声」

王女ちゃん「……感謝の声」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「なんです?」

王女ちゃん「……なんなのですか?」

王女ちゃん「……おぞましい」

王女ちゃん「……でも、一番おぞましいのは」

王女ちゃん「アレの……アレの……」

王女ちゃん「こんなに優し気な、話し声など」

王女ちゃん「……おえっ」

王女ちゃん「……」

20 : 以下、?... - 2018/09/17 23:38:37.710 sxH6SHFJ0 20/36

王女ちゃん「……やっと出られました」

王女ちゃん「……ここが、あなたの家ですか? 随分と古びていますわね」

王女ちゃん「……いえ、あなたの家の感想など、どうでもよくってよ」

王女ちゃん「……聞かせてくれるでしょう? あなた、私をどういう理由で」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……あなた」

王女ちゃん「どうして、嬉しそうに笑っているのです?」

21 : 以下、?... - 2018/09/17 23:39:57.249 sxH6SHFJ0 21/36

王女ちゃん「……やっと、無念を晴らさせることができる?」

王女ちゃん「……誰の?」

王女ちゃん「家族? あなたの、大事な家族、ですわね?」

王女ちゃん「……でも、今はもういない、のでしょう? 前に零したのを、覚えていてよ」

王女ちゃん「……」

22 : 以下、?... - 2018/09/17 23:41:26.753 sxH6SHFJ0 22/36

王女ちゃん「……はあ。話が変わりましたわね。以前は、この村も少しは栄えていたと?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……確か我が国で、20年くらい前に戦争があったのでしょう? 私は体験していませんが……」

王女ちゃん「……遠目に見たときから、未発達な村落だと感じましたが」

王女ちゃん「焼け野原から復興しているのですわね」

23 : 以下、?... - 2018/09/17 23:42:51.494 sxH6SHFJ0 23/36

王女ちゃん「……それで? 戦争で家族でも死んで、まさかその復讐だとでも言うつもりですか?」

王女ちゃん「……その通り? はあ……?」

王女ちゃん「……どうして私なのです?」

王女ちゃん「……私が無関係とは言いませんが、私、当時生まれていないのですけれど」

王女ちゃん「他に相応しい復讐対象がいるのではなくって?」

王女ちゃん「……私が相応しい? なぜ」

24 : 以下、?... - 2018/09/17 23:44:16.192 sxH6SHFJ0 24/36

王女ちゃん「……戦争で殺された復讐なのでしょう? 両親? と、妹、でしたか?」

王女ちゃん「……はあ。なるほど」

王女ちゃん「……同じことを、やり返しているわけですわね?」

王女ちゃん「……あなたの妹がされたことを、私に」

王女ちゃん「……それは」

王女ちゃん「……さぞかし、お父さまたちも悲しむことでしょうね」

25 : 以下、?... - 2018/09/17 23:45:11.297 sxH6SHFJ0 25/36

王女ちゃん「……どこへ行くのです。家の裏?」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……墓、ですか。両親と、妹のですわね?」

王女ちゃん「……あなたの妹の最期は……ああ、そう。それはお気の毒に」

王女ちゃん「……それを、墓前でやり遂げようというのですね?」

王女ちゃん「……つまり、私は無残に殺されるのだわ」

王女ちゃん「……」

27 : 以下、?... - 2018/09/17 23:46:09.118 sxH6SHFJ0 26/36

王女ちゃん「……なんです?」

王女ちゃん「……はあ」

王女ちゃん「……当然だ? お前たちは悪魔だ? はあ、はあ」

王女ちゃん「……いえまあ、抵抗はしませんが」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……ただ、もうしばらく、待ってはくれませんか?」

王女ちゃん「……いえ」

28 : 以下、?... - 2018/09/17 23:47:24.857 sxH6SHFJ0 27/36

王女ちゃん「……言おうかどうか、迷いましたが」

王女ちゃん「……私、子供を身籠っていまして」

王女ちゃん「……それを自覚したときは最悪の気分だったのですけれど」

王女ちゃん「……散々悩んだ挙句」

王女ちゃん「どのような経緯であろうと、産んでやろうかと感じまして」

王女ちゃん「ですから、この子を産むまでは……? どう、しました?」

王女ちゃん「……何を呆然としているのです?」

29 : 以下、?... - 2018/09/17 23:48:24.074 sxH6SHFJ0 28/36

王女ちゃん「……当然でしょう。あれだけ私にしておいて、何を」

王女ちゃん「……はあ? あなたのに決まっているでしょう」

王女ちゃん「……なん、ですか」

王女ちゃん「どうして、予期してなかったかのような、間抜けな顔を晒しているのですか」

王女ちゃん「……私と一緒に子供を殺すことへの抵抗感ですか? ですから、私が産むまで待ってくれればいいと」

王女ちゃん「……聞いていますか? ……ものすごい顔色ですよ」

王女ちゃん「……あの」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……あなた、頭、おかしいのではなくって……?」

30 : 以下、?... - 2018/09/17 23:49:20.319 sxH6SHFJ0 29/36

王女ちゃん「落ち着きなさい。落ち着いて、気をしっかりと持ちなさい」

王女ちゃん「! やめ、やめなさい!」

王女ちゃん「……!」

王女ちゃん「自殺だなんて……! この期に及んで、やめなさい!」

王女ちゃん「くっ……とりあえず、血を止めないと……!」

王女ちゃん「……暴れるな! 血が出る! 喋るな!」

王女ちゃん「……何を、何を謝っているんですの、誰に謝っているんですの!」

31 : 以下、?... - 2018/09/17 23:50:42.985 sxH6SHFJ0 30/36

王女ちゃん「! こ、この……っ!」

王女ちゃん「……ふざけないでっ!!」

王女ちゃん「……どう、して」

王女ちゃん「どうして、今になって死のうとするの!!」

王女ちゃん「それなら……っ!」

王女ちゃん「それなら、最初から死んでいれば良かったでしょう!?」

王女ちゃん「私を、散々辱めて、尊厳を奪っておいて!!」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……今の私に、一欠片でも、自尊心が残っていると思う?」

王女ちゃん「王族としてのプライドが残っていると思う? まだ家族に顔向けできると思う? そんなわけないでしょう?」

王女ちゃん「汚されて、ケダモノのようにされて、孕まされて、どうしてのうのうと生きていけると思うんです?」

32 : 以下、?... - 2018/09/17 23:52:49.197 sxH6SHFJ0 31/36

王女ちゃん「私は強くないんです。強がってるだけなんです」

王女ちゃん「自分で死ぬ勇気もないし、ここで殺されるならそれでよかった」

王女ちゃん「でもそうじゃなくなった。それなら、私一人でどう生きればいいんです?」

王女ちゃん「もうあなたしかいないんですよ。私が生きていくには、あなたしかいないんです」

王女ちゃん「なのに、あなたは今ここで死ぬんですか? ふざけないでください」

王女ちゃん「絶対に死なせない」

王女ちゃん「死なせてやるものか。どんなに見苦しくても生きさせてやる」

王女ちゃん「……目を開けろ。死人に謝るな。泣き言をいうな」

王女ちゃん「ここで死んだら、あなたの死体を最大限に冒涜して辱めてやる」

王女ちゃん「私は絶対にあなたを許さない。許さないんだから……」

33 : 以下、?... - 2018/09/17 23:54:28.865 sxH6SHFJ0 32/36

王女ちゃん「……」

34 : 以下、?... - 2018/09/17 23:56:08.463 sxH6SHFJ0 33/36

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……おや」

王女ちゃん「……起きたようですわね。ごきげんよう。うるさくってよ」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……要点だけ伝えますわ」

王女ちゃん「村の皆に感謝なさい。碌にもない物資を精一杯かき集めてあなたの治療を助けたのですから」

王女ちゃん「ああ、私のことは現地で孕ませた女とでも説明しておきました。へっ」

王女ちゃん「それと、あなたは大層村の人々に好かれているようですわね。反吐が出ます」

王女ちゃん「なんでもこの度、あなたは大金をこの村に持ち帰ってきた英雄なんだそうで。私から剥いだ金なのですけれどね」

35 : 以下、?... - 2018/09/17 23:58:34.616 sxH6SHFJ0 34/36

王女ちゃん「おっと。また変な発作で死のうとしないでくださいよ」

王女ちゃん「あなたは村のみんなのために生きなくてはならないのです」

王女ちゃん「嫌とはいいませんわよね。あなたは大層優しい人間だそうですから。ぺっ」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「そうそう。私もここに住みます」

王女ちゃん「国がどうなっているのかは気になりますが、どうせ帰れやしないのですから」

36 : 以下、?... - 2018/09/18 00:00:17.155 7m2MmM0U0 35/36

王女ちゃん「……不思議そうな顔をしていますね」

王女ちゃん「……いいんです、いいんですよ。あなたがどう思おうが知ったことではないのですから」

王女ちゃん「私はあなたが大嫌いです。死ぬほど嫌いです。憎んですらいます」

王女ちゃん「でも、私にはあなたが必要です」

王女ちゃん「だから私はここに住みます。あなたの意見など、どうでもよくってよ」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……拒否したらちょん切ってやる」

王女ちゃん「……」

王女ちゃん「……まあ」

王女ちゃん「……精々、よろしくどうぞ。ぺっ」

37 : 以下、?... - 2018/09/18 00:01:26.349 7m2MmM0U0 36/36

終わりです
最初と少し方向性がずれた
少しモヤモヤする
もう寝ます

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