長門「なぜ」
古泉「たまにはいいじゃありませんか。そんな話も」
キョン「ほう。おまえから猥談をふるとは珍しいな」
古泉「そういう気分なんです。何かありませんか?」
長門「……」
長門「朝倉涼子の話なら」
元スレ
古泉「長門さん、勃起するような話を何か一つお願いできますか?」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290946958/
古泉「ほう。朝倉さんの話ですか」
キョン「そいつは俺もちょっと興味あるな。聞かせてくれ」
長門「……」
長門「あなた達と出会う1年ほど前、私と朝倉涼子はお互いの情報を交換、整理するために一時期同棲していたことがある」
古泉「ふむ…」
長門「彼女は私よりも人間的な感情が豊かに作られた」
長門「それは他者とのコミュニケーションを容易にするためだったが、そのために制御が利かないという不利もあった」
古泉「制御が利かないとは?」
長門「特に感情や肉体のコントロール。怒り、悲しみ、恨み…そして性欲」
キョン「やべえもう勃起した…」
長門「彼女ははっきり言うとSEX依存症だった」
キョン「マジで!?」
古泉「マジですか!?」
長門「コクリ」
キョン「信じられん…あの真面目だった朝倉が」
長門「私には隠しているようだった。でも、2日に一度は必ず何時間か家を空けることがあった」
長門「それがどうしても叶わない時はまるで狂ったように自慰行為にふけっていた。私に隠れて、トイレや浴槽で」
キョン「……」
長門「ある時、私は彼女にどこに行っていたか尋ねたことがある。しかし答えてはくれなかった」
長門「気になった私は、翌日、また家を出ていく彼女の後をつけた。午後10時頃だったと思う」
古泉「……」
長門「彼女は電車に乗った。そして、おそらく塾帰りだと思われる小学校高学年か中学1年生ほどの男の子に声をかけていた」
長門「そして二人は駅を降り、向かった先は人気のない公園のトイレだった。その中に入ると、彼女はトイレ全体に迷彩シールドを施していた」
長門「私はそのシールドを破りトイレの中に入った。すると、一つの個室から朝倉涼子の狂ったような嬌声が聞こえてきた」
キョン「……」
長門「私はその時まだそのような行為に関しては無知で、どうして彼女があのような声をあげているのか理解できなかった」
長門「だから思わずその個室の前までいって聞き耳をたてた。すると何かと何かがぶつかるような音と、彼女の断続的なあえぎ声が聞こえてきた」
キョン「ゴクリ」
長門「私は、頭では理解できなかったが、なぜか痒いような、形容しがたい火照りを自分の身体に感じた」
長門「すると突然ドアがあいた。私が聞き耳を立てていたことがバレていた」
長門「驚愕する私を見て、男の子は慌てていたが、制服が下だけの朝倉涼子は静かにほほ笑んだ。そして…」
古泉「そして…?」
長門「……」
長門「その後は秘密」
キョン「おいっ!ふざっけんな!!」
古泉「そりゃないですよ長門さん…」
長門「これ以上は禁則事項に関わる」
キョン「朝比奈さんかよ…」
長門「興奮した?」
古泉「え? あ、ええ……まぁ」
キョン「悔しいが勃起した…」
長門「そう」
古泉「じゃあ次はあなたにお願いしましょうか」
キョン「は、はぁ? 俺か? 俺はそんなエロい話なんて全然ないぞ」
古泉「そうでもないでしょう。男子たるもの高校二年にもなればいろいろあるものです」
キョン「む…そ、そうだな…うーん…じゃあ…でも期待するなよ? 長門みたいに強烈なのじゃないぞ」
古泉「ええ。まったく構いませんよ」
キョン「じゃ…えーっとな。俺が中学3年の時だ」
キョン「10月だったかな。うちの中学でも文化祭があったんだ。まぁ、北高みたいに大がかりなもんじゃないけどな」
キョン「受験前にそんなことしてる場合じゃねーだろって感じだが」
古泉「ふむ」
キョン「で、うちは一学年4クラスあるんだが、そのうち3クラスは出店で、1クラスは必ず何か劇を体育館でやらなきゃいけんのだ」
キョン「それでくじ引きの結果俺のクラスは見事に劇に選ばれ、さらに俺も、その劇中で多少なりとも重要な役をやらされることになっちまった」
キョン「で…まぁ本当にたいしたことないんだけどな。佐々木。わかるだろ? あいつも劇やる係りだった」
古泉「ええ。わかりますよ」
長門「……」
キョン「俺らいっしょに塾行ってたから、よくその帰りなんかに軽く台詞合わせの練習とかしてたんだ。二人だけのシーンもあったしな」
キョン「たまにだけどうちでやることもあった」
古泉「で、その時勢いでやっちゃったんですか?」
キョン「いや…全然違う。まぁそれはどうでもいいんだ。それで何日かたって劇当日だ」
キョン「劇が始まって、役者は出番までステージ脇の倉庫で準備して待ってなきゃいけないんだな。で、俺達も待機してた」
キョン「で、そろそろ出番だから衣装に着替えようって時に、たまたま他のヤツみんな倉庫からいなくなって、俺と佐々木二人きりになった」
キョン「それで着替え始めたんだが、制服とか全部脱ぐんだよな。なのに女子と男子の間のつい立てが跳び箱だけだったんだよ」
キョン「まぁ準備すんの忘れてたからなんだけどな」
キョン「で、あいつが脱いだ制服とかがちょっと目の端に入ってきてな…少しだけ焦った」
キョン「後ろ向きで着替えてはいたけど、振り向きゃあいつ裸じゃねーかみたいな」
長門「……」
キョン「ま、絶対見ちゃダメだよとも言われてたし、そんな馬鹿なことはしなかったけど…」
キョン「でも、もういいよキョンって言うからさ。やけに早いなと思いつつ振り向いたんだよ」
キョン「そしたらあいつ上半身裸だったんだよな…」
古泉「え」
キョン「何秒か固まって凝視してしまった」
古泉「そりゃ固まりますね」
キョン「で、はっと我に返って何考えてんだ馬鹿って言って後ろ向いた」
キョン「そしたらあいつ、妙にやらしい声でキョン…とか言いやがって…まぁ無視したが。それでわけわかんないまま本番だよ」
キョン「頭ん中真っ白になってたせいでめちゃめちゃミスっちまった。一緒に劇やってる佐々木はニヤニヤしてるし」
古泉「……それで、その後どうなったんですか?」
キョン「何も。結局俺もあいつも、その後そのことには一切触れなかった」
古泉「何ですかそれ」
キョン「さぁ。俺にもわからん」
古泉「いったい何がしたかったんですか? 佐々木さんは」
キョン「だからわからんって。何考えてるかまったくわかんねーヤツなんだよあいつは」
長門「……」
キョン「だから期待すんなって言ったろ?」
古泉「む…いや。ですが卑猥な、というよりはどちらかというと甘酸っぱい話でしたね」
古泉「きっと佐々木さんはあなたのこと好きだったんでしょうねぇ」
キョン「……」
キョン「じゃ、次はおまえだな」
古泉「僕ですか?」
キョン「当たり前だろ」
古泉「ふむ…困りましたね。僕自身、あまりそういう体験をしたことはないんですよ」
キョン「嘘つけこの野郎」
古泉「本当ですよ…しかし、おもしろい物ならあります」
キョン「物?」
古泉「実はですね。あなた方には言ってなかったんですが…」
古泉「我々の機関は、涼宮さんに対して限りなくストーカーチックな監視行為を行っております」
キョン「そ、そうだったのか?」
古泉「ええ。きっと今も機関の誰かが自宅の涼宮さんを監視していると思いますよ」
古泉「そして…彼女の家にもかなりの数の小型監視カメラが設置されているんです」
キョン「お、おいおい…いいのかそれは? プライバシー的な面の話で…」
古泉「世界の存続がかかっているんだからこれくらいは仕方ないでしょう?」
長門「……」
古泉「まぁ、監視はもっと上の立場の、女性の方が行うので。僕はやったことがありませんが」
古泉「しかしですね…新川さんに頼みこんで、その監視カメラの映像を録画したものを何本か横流ししてもらいました」
キョン「ま、マジか」
長門「……」
古泉「ええ。こんなこともあろうかと、DVDに焼いてここに用意してあります」スッ
キョン「天才かおまえは」
古泉「これは本当は極秘資料なんですがね…あなた方には特別に見せてあげましょう」カチッ ウィーン…
ハルヒ『……』
キョン「…これがハルヒの部屋か」ゴクリ
古泉「なかなか女の子らしい部屋で可愛いでしょう?」
キョン「なんかその知ったような口ぶりむかつくからやめろ」
古泉「すみません」
ハルヒ『……んー……』
ハルヒ『おかーさーん! お風呂沸いてるー?』
キョン「!!」
『沸いてるわよー』
ハルヒ『じゃあ、入るー』ムクッ トタトタ
キョン「!! おい! 部屋から出ちまったら見れねーじゃねえか! ざけんなこら!」
古泉「ご心配なく。すぐに切り替わります。そのように編集しておきました」
パッ
キョン「やればできるじゃないか」
古泉「ありがとうございます」
ハルヒ『あ、今日カレー? おいしそうね』
母『そうでしょ』
キョン「…これハルヒの母ちゃんか…すげー美人だな。というか若い」
古泉「お母様とお父様の秘め事を録画したDVDなどもあるんですがね」
キョン「マジかよ!」
古泉「まぁそれは次の機会にということで」
母『ちゃんと身体洗ってから入るのよ』
ハルヒ『わかってるわよ』
長門「……」
ハルヒ『……』トタトタ
キョン「……」ゴクリ
ハルヒ『…ふぅ…』パサッ
キョン「!! おおおおおお…ハルヒの裸…見ちゃったぁ…」
古泉「綺麗な身体でしょ? 形が均等に取れているというか」
キョン「うん……だからやめろって」
古泉「申し訳ありません」
長門「……」
ガチャッ シャワーーー…
ハルヒ『……』シャワーー…
キョン「……」
ハルヒ『……』シャワー…
キョン「……」
ハルヒ『…ん…』シャワー… グイッ
キョン「!? おい、こ、こいつは何をやってるんだ」
古泉「自慰行為でしょ」
キョン「風呂場でオ○ニーすんのか! おかしいだろ!」
古泉「知りませんけど女性の方なら結構やるんじゃないですか? ねぇ長門さん」
長門「する」
キョン「ええっ」
ハルヒ『ん…あ…』グリグリ
キョン「……」
長門「……」ムラムラ
ハルヒ『あ…んんっ』グリグリ
キョン「……」ゴクリ
長門「……」ムラムラ
ハルヒ『んっ…あっ! キョ』
プチッ
キョン「!!?」
古泉「ここまでです」
キョン「ふッざッけんなッッッ!!!!」
古泉「今日持ってまいりましたのは体験版ですので。満足して頂きましたか?」
キョン「するか馬鹿!! なんだその体験版って!!」
古泉「ふふ…いずれお見せできる機会もあると思います。続きはその時に」
キョン「おい~冗談じゃねえよ~勘弁してくれよ~」
キョン「どうすんだよこの消化不良感は…」
長門「……私も消化不良」
古泉「!!」
キョン「!!」
キョン(ヤバい長門がいること忘れてた)
長門「…エラーが蓄積した。体温と動悸の上昇を確認…」
キョン「!?」
キョン「長門…おまえ興奮してるのか?」
長門「……」コクリ
キョン「つまり…ムラムラするってことか?」
長門「……」コクリ
長門「バグの蓄積を防ぎたい。あなたに協力をお願いする」
キョン「え…お、俺か?」
長門「そう」
キョン「協力って…何すりゃいいんだ?」
長門「性行為」
キョン「ええっ!?」
長門「大丈夫。フォローする。安心して」
キョン「ちょ…い、いやでも」
長門「大丈夫…」
古泉「じゃ、じゃあ長門さん、僕も協力しますよ!」
長門「あなたはダメ」
古泉「ええ!?」
長門「さようなら」ガチャッ ドンッ
バタンッ
古泉「ちょ…長門さん!」
シュウウウ…(シールド貼る音)
古泉「……」
古泉「……」
古泉「……」
古泉「あんまりなんじゃないですかねぇ…それは…」
古泉「……」
古泉「…帰って涼宮さんのDVDでオ○ニーして寝よう」
終