律「なんでまた・・・」
梓「駄目ですか」
律「駄目じゃないけど、ほら・・・澪とかに頼めよ」
梓「・・・」
律「嫌なのか?」
梓「嫌じゃないですけど」
律「ん?」
梓「律先輩がいいです」
律「え?えーと・・・」
梓「ちょっとでいいんで、お願いします」
律「別にいいんだけど、具体的に何がしたいんだ?」
元スレ
律「え? 私に甘えたいの?」梓「はい」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278256038/
梓「例えば、なでなでとか」
律「それは普段唯がやってるだろ」
梓「あとはよしよしとか」
律「いや、それなでなでと変わらないだろ」
梓「あと、忘れちゃいけないのがぽんぽん」
律「ぽんぽんって、頭を?」
梓「はい」
律「うん、別にいいけど今言ったのってほとんど同じようなことだよな」
梓「ちょっと違います」
律「そうか?」
梓「はい、試しにやってみてください」
律「?んじゃ、なでなでからやってみるか」
梓「お願いします」
律「えーと・・・」ナデナデ
梓「えへへ・・・」
律「嬉しいの?」
梓「そこそこ」
律「せっかく撫でてやったのにそこそことか・・・」ズーン
梓「次は、よしよしです」
律「おう、任せとけ」ヨシヨシ
梓「・・・」
律「な、なんだ?気に入らないのか?」
梓「よしよしはもっとこう、髪が乱れるような勢いでわしゃわしゃする感じですよ」
律「あ、それもそうだな。ムツゴロウ的な感じだよな」
梓「そういうことです」
律「よーしよしよし」ワシャワシャ
梓「・・・///」
律「お前、こんなことされて嬉しいのか」
梓「うっさいです、ほっとけです」
律「あ、うん、ごめん(なんで私が謝ってんだ)」
梓「次はぽんぽんです」
律「おう、これは自信あるぞ」
梓「そうなんですか?」
律「あぁ、私達にぴったりだと思わないか?」
梓「?」
律「ほら、年上が年下にやるってイメージあるじゃん」
梓「あー、確かに」
律「ほら、もうちょっとこっちこいよ」クイクイ
梓「いたっ、ツインテール引っ張らないでくださいよ」
律「いいから」
梓「むー」トトト
律「よし、いーこいーこ」ポンポン
梓「・・・悪くないです///」
律「うん、こうしてると唯の気持ちも分かるな」
梓「どういうことです?」
律「梓は可愛いってことだよ」
梓「そんなこと言われても嬉しくないですから」
律「その割には挙動不審だな。そのセリフ、もう一回私の方を見て言ってみ?」
梓「・・・///」
律「はは、冗談だよ」ポンポン
梓(自然にぽんぽんされた・・・///)
律「よし、それじゃ」
梓「ちょっと待った」
律「なんだよ」
梓「まだ、もうちょっとだけ・・・」
律「えー?次はなんだよ?」
梓「・・・頭を撫でるのはもういいです」
律「じゃあ何がいいんだ?」
梓「このままじゃただ単に頭を撫でてもらっただけじゃないですか」
律「まぁ、そうだな」
梓「・・・」ジー
律「な、なんだよ」
梓「・・・」ハァ・・・
律「なんか溜息つかれた!?」
梓「律先輩に期待した私がバカでした」
律「なんだよ、その言い草は・・・」
梓「・・・」チラッ
律「あーもー!わかったよ!」
ギュー
梓「!?」
律「こういうことだろ?(全く、世話の焼けるヤツだなー)」
梓「はははは離してください!!」バッ
律「」
律(あれ?私、何か間違ってたか?)
梓「い、いきなり抱きつくとは何事ですか!唯先輩って呼びますよ?」
律「いや、こういうのがいいのかな、と思ってだな?」
梓「いいんですけど、ちょっとやりすぎです!」
律(普段唯にこれくらいされてるくせによく言う・・・)
梓「なんですか、その目は」
律「じゃあ梓はどういうのがよかったんだよ」
梓「・・・///」
律「なっ、言えないくらい恥ずかしいことなのか?」
梓「そうじゃないんですけど・・・」
律「なら言ってみ?ほら」
梓「・・・やっぱり恥ずかしいです」
律「いいから。乗りかかった舟だろ?」
梓「えっと・・・おいでーって、されたいです・・・///」
律「はい?(何言ってんだ)」
梓「だから、おいでーって」
律「いや、うん。それはわかったけど」
梓「・・・じゃあしてください」
律「へ?あぁ、っと・・・おいでー?」
梓「・・・」タタタッ
律「っ!?」
梓「・・・」ギュー
律「お、おい、あずさ?///」
梓「律先輩、あったかいです」
律「お、おう?///」
梓「しかもいい匂いします」
律「そりゃどーも///」
梓「はぁ、気持ちいい・・・」ギュー
律「わわわかったから、そろそろ離れろ。な?」
梓「甘えさせてくれるって、言いましたよね?」
律「い、言ったけど・・・///」
梓「途中で約束破るんですか」
律「なっ、そんなことはしないぞ!」
梓「じゃあ最後まで甘えさせてください」
律「うっ・・・(なんか上手く言いくるめられた気が・・・)」
梓「せんぱい・・・?」
律「い、いいよ」
梓「へへっ、やった」ギュー
律「・・・(私のこのやり場のない両手をどうしたらいい?)」
梓「んー、りつー」ギュー
律「・・・(やっぱり、抱き締め返した方がいいのか?)」
律「って、はい?」
梓「え?なに?」
律「いや、お前、呼び方。っていうかタメ口・・・」
梓「嫌だったなら直します」
律「いや別にいいけどさ」
梓「本当に?えへへ」
律(可愛いな、チキショー)
梓「甘えるならとことん甘えたいもんね」
律「そ、それはわかったけど・・・いつになったら離れてくれるんだよ」
梓「私の気が済んだら」
律「で、いつになったら気が済むんだ?」
梓「それは・・・いつだろ」
律「おい」
梓「もう離した方がいいかな・・・」シュン
律「えっと、他にしたいことはないのか?」
梓「うーん、あとはね・・・」
律「なんだ?」
梓「今日、帰りに二人でどっか行きたい・・・です」モジモジ
律「うーん、今日はちょっとなー・・・」
梓「あれ?予定があるんですか・・・?」シュン
律「そういうわけじゃないんだけどなー」
梓「じゃあなんですか」
律「梓の口調が元通りになっちゃってるしなー」
梓「え!?私頑張る!頑張ってタメ口で統一するから!」
律「はははっ、冗談だって。お前必死すぎ」ナデナデ
梓(またなでなで・・・///)
律「いいぜ。帰りに寄り道して帰るか」
梓「・・・うん!」
帰り道
律「どうしたんだ?」
梓「別に、どうもしてないよ」
律「本当か?なんか顔赤いぞ?」
梓「え?そうですか?」
律「お?」
梓「そそそうかな!?」
律「そんな慌てて言い直さなくても大丈夫だよ。んで、どこ行く?」
梓「アイス食べたい」
律「お前、相当唯に感化されてるじゃ・・・」
梓「違うよっ、今日暑かったし」
律「まぁそうだな。んじゃ行くか」
梓「待って」
律「んー?(今度はなんだ?)」
梓「・・・」
律「・・・」
梓「・・・///」
律「いや、なんだよ」
梓「りつ、あの・・・」
律「あー」
梓「何?」
律「言いたいことはわかった」
梓「本当!?じゃ、じゃあ」
律「駄目。梓が自分の言葉で言ってくれなきゃしてやんない」
梓「むー!」
律「ほら、膨れてないで言ってみ?」
梓「・・・手///」サッ
律「お前、その言い方ずるいぞ?・・・全く」ギュッ
梓「そんなこと言いながらも繋いでくれるんじゃん・・・///」
律「まぁ私は優しいからな」
梓「自分で言っちゃった」
律「手、離そうか?」
梓「ごめん、嘘。だから離さないで」
律「だからー、お前さっきから必死すぎだって」アハハ
梓「うー・・・またからかわれた・・・」
律「・・・」
梓「・・・(会話がないと気まずいなぁ)」チラッ
律「ん?」
梓「・・・(やばい、手が汗ばんできた)」
律「どうしたんだ?」
梓「な、なんでもないよ。早く行こう?」
律「いや、アイス屋着いたけど」
梓「」
律「お前、具合でも悪いのか?」
梓「ち、違うよ」
律「そうか?」
梓「そうだって。ちょっとテンパってただけだもん」
律「お、おい・・・///」
梓「あ゛」
律「お前、正直すぎるだろ・・・///」
梓「うぅっ・・・///」
律「え、えっと、何食べる?」
梓「私、ストロベリーがいいな」
律「そっか。おっちゃーん!ストロベリーとチョコチップ一個ずつちょうだーい!」
おっちゃん「へいよー」
梓「あ、チョコチップもよかったな」
律「私もストロベリー食べたいからあとで交換しようぜ!」
梓「う、うん///」
おっちゃん「おまちどーさま。500円ね」
律「へーい」チャリン
梓「え、私の分の代金は」
律「いーから」
梓「へ?」
律「お前が言ったんだろ?今日は私が梓を甘やかす日なんだろ?」
梓「え、でも」
律「いいってば。私がそうしたいんだから」
梓「う、うん・・・へへ///」
律「よしよし」ナデナデ
おっちゃん「おい、あんまりイチャつくなよーここにあるアイスが全部溶けちまうだろー?」アハハハ
律「あーごめんごめん」アハハハ
梓「むぅ・・・///」
律「・・・っと。そんじゃ、あのベンチで食べるか」
律「・・・」パクパク
梓「・・・」ペロペロ
律「なぁ、一口くれ」
梓「あ、うん。はい」スッ
律「んじゃこれチョコチップな」スッ
梓「うん。ありがと」
律「なぁ」
梓「何?」
律「梓、さっきここ舐めてたよな?」
梓「へ?うん」
律「それじゃ私もここ舐めようっと」
梓「え!?///ちょっと!やめてくださいよ!///」
律「ありゃー?敬語に戻っちゃってるぞー?」
梓「うっ///」
律「そんじゃ、いただきまー」
梓「待った!」
律「もー、なんだよー?」
梓「律には私が食べさせてあげるよ!」
律「いらない」
梓「なんで!?」
律「私が梓に食べさせるのは構わないけど、逆はちょっとな・・・」
梓「うー・・・でもこのままだと、私が舐めたところ舐めるでしょ?」
律「うん、当たり前じゃん」
梓「なんで・・・?」
律「梓のリアクションが楽しいから」
梓「鬼」
律「なんとでも言え」ペロッ
梓「あー!!!///」
律「んー、美味しいなー」
梓「そうですか、じゃあ」
律「梓の舐めたあと」
梓「ぶっ!?///」
梓「な、なんでそういう言い方するんですか!!///」
律「だって事実だし」
梓「それは、ストロベリーが美味しいんであって私の舐めたあとは」
律「いいや、どっちも美味しいぜー」
梓「ばっ、ばーかばーか」
律「さっきからホント必死だな、お前」
梓「いいもん。私も律が食べたあと食べるもん」
律「あれー?いいのかー?」
梓「な、何が?」
律「あーんってして欲しくないのかー?」ニシシ
梓「ぐっ・・・」
律「いや、別にいいんだけどなー?梓の好きなように食べればいいと思うしー?」
梓「うぐぐぐっ・・・!」
律「私としては梓がどっちを選んでも構わないっていうかー?」ニシシ
梓「りつ!」
律「んー?」
梓「・・・あーんってして」
律「へへっ、了解」
梓「むー///」
律「ほら、あーん」
梓「あ、あーん・・・///」パクッ
律「美味しいかー?」
梓「んー・・・」ムグムグ
律「どう?」
梓「ん、美味しい」
律「もう一口食べる?」
梓「い、いいの?」
律「あぁ、あんまり美味しそうに食べるからなー。食べさせがいがあるぜ」
梓「そ、そう・・・///(よし、とびっきり美味しそうに食べてやる)」
律「はい、あーん」
梓「あーん」パクッ
律「あーもう、可愛いな」
梓「げほっ!?」
律「おい!?どうした!?」
梓「ちょっ・・・り、つっ・・・!」ゲッホゲッホ!!
律「器官に入ったのか?大丈夫か?」
梓「げほっ、ん。だ、大丈夫」ゼェハァ・・・
律「全く、いきなりどうしたんだよ」
梓「いや、ちょっとね・・・(律先輩が変なこと言うからだよ)」
律「こぼしたりしてないか?」
梓「えーと、うん。多分大丈夫」
律「そっか、ならいいんだ」
梓「うん、制服に付いたらめんどくさいもんね」
律「だなー・・・って、おい」
梓「ん?」
律「ほっぺ」
梓「ほっぺ?」
律「ついてるぞ」
梓「え、嘘。どっち?」
律「私から見て右の方」
梓「そ、そっか・・・///」
律「全く、しょうがないなー。私が舐めて」
梓「っと」フキフキ
律「って、何してんの!?もったいない!!」
梓「うん?」
律「あ、いや、なんでもない。うん、取れた取れた」
梓(普通なら舐めてって言う流れなんだろうケド・・・)
律(普通ここは私に舐めさせるだろ!)
梓(そんなことしたら恥ず死する)
律(チキショー、もったいない)
梓「残りの分も食べちゃおうか」ペロペロ
律「ん、だな」パクパク
梓「・・・」
律「・・・」
梓「・・・ったー」
律「ん?どうした?」
梓「頭痛くなった・・・」
律「急いで食べるからだぞー?」
梓「うーいったー・・・」
律「っていうか」
梓「何?」
律「なんで急いで食べてんだよ」
梓「なんでって、溶けちゃうと面倒だし・・・」
律「ふーん」
梓「え・・・?(何で先輩、機嫌悪そうなの?)」
律「それならいいんだけど」
梓「りつ・・・?」
律「なんだよ」
梓「なんか、機嫌悪くない?」
律「べっつにー」
梓「絶対機嫌悪いよ」
律「そんなことないって。よし、私も食べ終わったからとっとと帰ろうぜ」
梓「え、ちょっと待ってよ」
律「なんだよ」
梓「ちゃんと説明してよ」
律「・・・」
梓「・・・?」
律「お前から私に甘えたいって言ったんだぞ?」
梓「う、うん」
律「なんでさっき自分でやっちゃったんだよ」
梓「さっきって・・・?あ、もしかしてほっぺについたアイスのこと?」
律「うん」
梓「そ、それは・・・(言えない、恥ずかしくて甘え切れなかったなんて言えない)」
律「なんだよ」
梓「別に、なんで?自分で拭いちゃ駄目だった?」
律「だ、駄目じゃないけど・・・」
梓「でしょ?何も問題ないでしょ?」
律「・・・」
梓「・・・ったの」
律「ん?」
梓「恥ずかしかったの・・・」
律「え」
梓「ほっぺに付いてるの舐めて、なんて恥ずかしくて言えなかった・・・(っていうのもすごい恥ずかしいんだけど!)」
律「お前・・・」
梓「何?」
律「今日の梓の一番恥ずかしい発言は『甘えていいですか?』だと思うけど」
梓「うっ・・・///」
律「今更そんなところで恥ずかしがるなよ・・・」
梓「わ、私は舐めてってお願いする方が恥ずかしかったの!///」
律「ま、そういうことならいいんだけど」フフン
梓「もしかして、それで機嫌悪かったの?」
律「ん、ま、まぁな・・・///」
律「だって、甘えてくるって言うくせに肝心なところで甘えてこないし、急いでアイス食べて帰ろうとするし・・・」
梓「ちょっと待って、誤解だってば」
律「ホントかよ」
梓「は?なんで?信じられないの?」
律「うん。証拠は?」
梓「いきなり小学生みたいなこと言わないでよ」
律「しょーこーしょーこー」
梓「やめて、それあさはらっぽいからやめて」
律「なんだよ、やっぱ誤解なんかじゃなかったんだな」
梓「だからどうしてそうなるの。っていうか律だって最初嫌がってたじゃん」
律「嫌がってねぇよ、ちょっと戸惑っただけだっつの」
梓「それこそ証拠を見せて欲しいんだけど」
律「はぁ?私嘘ついてないし」
梓「どうだか」
律「なんだよ、ふざけんな。梓だって証拠ないくせに」
梓「うるさい。そんなことばっかり言ってるとチューするよ?」
律「うっせ。やれるもんならやってみろ、舌入れてやる」
梓「・・・///」
律「・・・///]
梓「か、帰りますか・・・///」
律「ん、だな・・・///」
タッタッタッ
唯「おじさーん!アイスくださいなー♪」
憂「もうお姉ちゃんたら、どれ食べるか決めてからお願いしないとー」ウフフ
おっちゃん「悪ぃなお嬢ちゃん。アイス・・・全部溶けちまった・・・」
唯憂「」
おわり