18 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:03:54.65 nCzjAYVl0 1/28



「なんでまた・・・」

「駄目ですか」

「駄目じゃないけど、ほら・・・澪とかに頼めよ」

「・・・」

「嫌なのか?」

「嫌じゃないですけど」

「ん?」

「律先輩がいいです」

「え?えーと・・・」

「ちょっとでいいんで、お願いします」

「別にいいんだけど、具体的に何がしたいんだ?」


元スレ
律「え? 私に甘えたいの?」梓「はい」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278256038/

21 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:07:34.87 nCzjAYVl0 2/28



「例えば、なでなでとか」

「それは普段唯がやってるだろ」

「あとはよしよしとか」

「いや、それなでなでと変わらないだろ」

「あと、忘れちゃいけないのがぽんぽん」

「ぽんぽんって、頭を?」

「はい」

「うん、別にいいけど今言ったのってほとんど同じようなことだよな」

「ちょっと違います」

「そうか?」

「はい、試しにやってみてください」

「?んじゃ、なでなでからやってみるか」

「お願いします」


24 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:10:45.88 nCzjAYVl0 3/28



「えーと・・・」ナデナデ

「えへへ・・・」

「嬉しいの?」

「そこそこ」

「せっかく撫でてやったのにそこそことか・・・」ズーン

「次は、よしよしです」

「おう、任せとけ」ヨシヨシ

「・・・」

「な、なんだ?気に入らないのか?」

「よしよしはもっとこう、髪が乱れるような勢いでわしゃわしゃする感じですよ」

「あ、それもそうだな。ムツゴロウ的な感じだよな」

「そういうことです」

「よーしよしよし」ワシャワシャ

「・・・///」

「お前、こんなことされて嬉しいのか」


27 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:13:56.55 nCzjAYVl0 4/28



「うっさいです、ほっとけです」

「あ、うん、ごめん(なんで私が謝ってんだ)」

「次はぽんぽんです」

「おう、これは自信あるぞ」

「そうなんですか?」

「あぁ、私達にぴったりだと思わないか?」

「?」

「ほら、年上が年下にやるってイメージあるじゃん」

「あー、確かに」

「ほら、もうちょっとこっちこいよ」クイクイ

「いたっ、ツインテール引っ張らないでくださいよ」

「いいから」

「むー」トトト

「よし、いーこいーこ」ポンポン

「・・・悪くないです///」


29 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:16:26.73 nCzjAYVl0 5/28



「うん、こうしてると唯の気持ちも分かるな」

「どういうことです?」

「梓は可愛いってことだよ」

「そんなこと言われても嬉しくないですから」

「その割には挙動不審だな。そのセリフ、もう一回私の方を見て言ってみ?」

「・・・///」

「はは、冗談だよ」ポンポン

(自然にぽんぽんされた・・・///)

「よし、それじゃ」

「ちょっと待った」

「なんだよ」

「まだ、もうちょっとだけ・・・」

「えー?次はなんだよ?」

「・・・頭を撫でるのはもういいです」

「じゃあ何がいいんだ?」


30 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:19:29.56 nCzjAYVl0 6/28



「このままじゃただ単に頭を撫でてもらっただけじゃないですか」

「まぁ、そうだな」

「・・・」ジー

「な、なんだよ」

「・・・」ハァ・・・

「なんか溜息つかれた!?」

「律先輩に期待した私がバカでした」

「なんだよ、その言い草は・・・」

「・・・」チラッ

「あーもー!わかったよ!」

ギュー

「!?」

「こういうことだろ?(全く、世話の焼けるヤツだなー)」

「はははは離してください!!」バッ

「」


32 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:22:33.72 nCzjAYVl0 7/28



(あれ?私、何か間違ってたか?)

「い、いきなり抱きつくとは何事ですか!唯先輩って呼びますよ?」

「いや、こういうのがいいのかな、と思ってだな?」

「いいんですけど、ちょっとやりすぎです!」

(普段唯にこれくらいされてるくせによく言う・・・)

「なんですか、その目は」

「じゃあ梓はどういうのがよかったんだよ」

「・・・///」

「なっ、言えないくらい恥ずかしいことなのか?」

「そうじゃないんですけど・・・」

「なら言ってみ?ほら」

「・・・やっぱり恥ずかしいです」

「いいから。乗りかかった舟だろ?」

「えっと・・・おいでーって、されたいです・・・///」

「はい?(何言ってんだ)」


34 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:25:32.62 nCzjAYVl0 8/28



「だから、おいでーって」

「いや、うん。それはわかったけど」

「・・・じゃあしてください」

「へ?あぁ、っと・・・おいでー?」

「・・・」タタタッ

「っ!?」

「・・・」ギュー

「お、おい、あずさ?///」

「律先輩、あったかいです」

「お、おう?///」

「しかもいい匂いします」

「そりゃどーも///」

「はぁ、気持ちいい・・・」ギュー

「わわわかったから、そろそろ離れろ。な?」


37 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:29:56.42 nCzjAYVl0 9/28



「甘えさせてくれるって、言いましたよね?」

「い、言ったけど・・・///」

「途中で約束破るんですか」

「なっ、そんなことはしないぞ!」

「じゃあ最後まで甘えさせてください」

「うっ・・・(なんか上手く言いくるめられた気が・・・)」

「せんぱい・・・?」

「い、いいよ」

「へへっ、やった」ギュー

「・・・(私のこのやり場のない両手をどうしたらいい?)」

「んー、りつー」ギュー

「・・・(やっぱり、抱き締め返した方がいいのか?)」

「って、はい?」

「え?なに?」

「いや、お前、呼び方。っていうかタメ口・・・」


42 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:34:59.29 nCzjAYVl0 10/28



「嫌だったなら直します」

「いや別にいいけどさ」

「本当に?えへへ」

(可愛いな、チキショー)

「甘えるならとことん甘えたいもんね」

「そ、それはわかったけど・・・いつになったら離れてくれるんだよ」

「私の気が済んだら」

「で、いつになったら気が済むんだ?」

「それは・・・いつだろ」

「おい」

「もう離した方がいいかな・・・」シュン

「えっと、他にしたいことはないのか?」

「うーん、あとはね・・・」

「なんだ?」

「今日、帰りに二人でどっか行きたい・・・です」モジモジ


44 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:37:59.23 nCzjAYVl0 11/28



「うーん、今日はちょっとなー・・・」

「あれ?予定があるんですか・・・?」シュン

「そういうわけじゃないんだけどなー」

「じゃあなんですか」

「梓の口調が元通りになっちゃってるしなー」

「え!?私頑張る!頑張ってタメ口で統一するから!」

「はははっ、冗談だって。お前必死すぎ」ナデナデ

(またなでなで・・・///)

「いいぜ。帰りに寄り道して帰るか」

「・・・うん!」


47 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:41:34.54 nCzjAYVl0 12/28



帰り道


「どうしたんだ?」

「別に、どうもしてないよ」

「本当か?なんか顔赤いぞ?」

「え?そうですか?」

「お?」

「そそそうかな!?」

「そんな慌てて言い直さなくても大丈夫だよ。んで、どこ行く?」

「アイス食べたい」

「お前、相当唯に感化されてるじゃ・・・」

「違うよっ、今日暑かったし」

「まぁそうだな。んじゃ行くか」

「待って」

「んー?(今度はなんだ?)」


50 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:45:55.83 nCzjAYVl0 13/28



「・・・」

「・・・」

「・・・///」

「いや、なんだよ」

「りつ、あの・・・」

「あー」

「何?」

「言いたいことはわかった」

「本当!?じゃ、じゃあ」

「駄目。梓が自分の言葉で言ってくれなきゃしてやんない」

「むー!」

「ほら、膨れてないで言ってみ?」

「・・・手///」サッ

「お前、その言い方ずるいぞ?・・・全く」ギュッ


54 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:50:15.81 nCzjAYVl0 14/28



「そんなこと言いながらも繋いでくれるんじゃん・・・///」

「まぁ私は優しいからな」

「自分で言っちゃった」

「手、離そうか?」

「ごめん、嘘。だから離さないで」

「だからー、お前さっきから必死すぎだって」アハハ

「うー・・・またからかわれた・・・」

「・・・」

「・・・(会話がないと気まずいなぁ)」チラッ

「ん?」

「・・・(やばい、手が汗ばんできた)」

「どうしたんだ?」

「な、なんでもないよ。早く行こう?」

「いや、アイス屋着いたけど」

「」


56 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:53:51.47 nCzjAYVl0 15/28



「お前、具合でも悪いのか?」

「ち、違うよ」

「そうか?」

「そうだって。ちょっとテンパってただけだもん」

「お、おい・・・///」

「あ゛」

「お前、正直すぎるだろ・・・///」

「うぅっ・・・///」

「え、えっと、何食べる?」

「私、ストロベリーがいいな」

「そっか。おっちゃーん!ストロベリーとチョコチップ一個ずつちょうだーい!」

おっちゃん「へいよー」

「あ、チョコチップもよかったな」

「私もストロベリー食べたいからあとで交換しようぜ!」

「う、うん///」


58 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 01:57:08.26 nCzjAYVl0 16/28



おっちゃん「おまちどーさま。500円ね」

「へーい」チャリン

「え、私の分の代金は」

「いーから」

「へ?」

「お前が言ったんだろ?今日は私が梓を甘やかす日なんだろ?」

「え、でも」

「いいってば。私がそうしたいんだから」

「う、うん・・・へへ///」

「よしよし」ナデナデ

おっちゃん「おい、あんまりイチャつくなよーここにあるアイスが全部溶けちまうだろー?」アハハハ

「あーごめんごめん」アハハハ

「むぅ・・・///」

「・・・っと。そんじゃ、あのベンチで食べるか」


60 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:00:18.68 nCzjAYVl0 17/28



「・・・」パクパク

「・・・」ペロペロ

「なぁ、一口くれ」

「あ、うん。はい」スッ

「んじゃこれチョコチップな」スッ

「うん。ありがと」

「なぁ」

「何?」

「梓、さっきここ舐めてたよな?」

「へ?うん」

「それじゃ私もここ舐めようっと」

「え!?///ちょっと!やめてくださいよ!///」

「ありゃー?敬語に戻っちゃってるぞー?」

「うっ///」


64 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:03:19.70 nCzjAYVl0 18/28



「そんじゃ、いただきまー」

「待った!」

「もー、なんだよー?」

「律には私が食べさせてあげるよ!」

「いらない」

「なんで!?」

「私が梓に食べさせるのは構わないけど、逆はちょっとな・・・」

「うー・・・でもこのままだと、私が舐めたところ舐めるでしょ?」

「うん、当たり前じゃん」

「なんで・・・?」

「梓のリアクションが楽しいから」

「鬼」

「なんとでも言え」ペロッ

「あー!!!///」


68 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:07:06.58 nCzjAYVl0 19/28


「んー、美味しいなー」

「そうですか、じゃあ」

「梓の舐めたあと」

「ぶっ!?///」

「な、なんでそういう言い方するんですか!!///」

「だって事実だし」

「それは、ストロベリーが美味しいんであって私の舐めたあとは」

「いいや、どっちも美味しいぜー」

「ばっ、ばーかばーか」

「さっきからホント必死だな、お前」

「いいもん。私も律が食べたあと食べるもん」

「あれー?いいのかー?」

「な、何が?」

「あーんってして欲しくないのかー?」ニシシ

「ぐっ・・・」


71 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:10:31.92 nCzjAYVl0 20/28



「いや、別にいいんだけどなー?梓の好きなように食べればいいと思うしー?」

「うぐぐぐっ・・・!」

「私としては梓がどっちを選んでも構わないっていうかー?」ニシシ

「りつ!」

「んー?」

「・・・あーんってして」

「へへっ、了解」

「むー///」

「ほら、あーん」

「あ、あーん・・・///」パクッ

「美味しいかー?」

「んー・・・」ムグムグ

「どう?」

「ん、美味しい」


73 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:15:58.99 nCzjAYVl0 21/28



「もう一口食べる?」

「い、いいの?」

「あぁ、あんまり美味しそうに食べるからなー。食べさせがいがあるぜ」

「そ、そう・・・///(よし、とびっきり美味しそうに食べてやる)」

「はい、あーん」

「あーん」パクッ

「あーもう、可愛いな」

「げほっ!?」

「おい!?どうした!?」

「ちょっ・・・り、つっ・・・!」ゲッホゲッホ!!

「器官に入ったのか?大丈夫か?」

「げほっ、ん。だ、大丈夫」ゼェハァ・・・

「全く、いきなりどうしたんだよ」

「いや、ちょっとね・・・(律先輩が変なこと言うからだよ)」


74 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:18:57.54 nCzjAYVl0 22/28



「こぼしたりしてないか?」

「えーと、うん。多分大丈夫」

「そっか、ならいいんだ」

「うん、制服に付いたらめんどくさいもんね」

「だなー・・・って、おい」

「ん?」

「ほっぺ」

「ほっぺ?」

「ついてるぞ」

「え、嘘。どっち?」

「私から見て右の方」

「そ、そっか・・・///」

「全く、しょうがないなー。私が舐めて」

「っと」フキフキ

「って、何してんの!?もったいない!!」


76 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:22:56.18 nCzjAYVl0 23/28



「うん?」

「あ、いや、なんでもない。うん、取れた取れた」

(普通なら舐めてって言う流れなんだろうケド・・・)

(普通ここは私に舐めさせるだろ!)

(そんなことしたら恥ず死する)

(チキショー、もったいない)

「残りの分も食べちゃおうか」ペロペロ

「ん、だな」パクパク

「・・・」

「・・・」

「・・・ったー」

「ん?どうした?」

「頭痛くなった・・・」

「急いで食べるからだぞー?」

「うーいったー・・・」


79 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:26:05.57 nCzjAYVl0 24/28



「っていうか」

「何?」

「なんで急いで食べてんだよ」

「なんでって、溶けちゃうと面倒だし・・・」

「ふーん」

「え・・・?(何で先輩、機嫌悪そうなの?)」

「それならいいんだけど」

「りつ・・・?」

「なんだよ」

「なんか、機嫌悪くない?」

「べっつにー」

「絶対機嫌悪いよ」

「そんなことないって。よし、私も食べ終わったからとっとと帰ろうぜ」

「え、ちょっと待ってよ」


80 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:29:47.09 nCzjAYVl0 25/28



「なんだよ」

「ちゃんと説明してよ」

「・・・」

「・・・?」

「お前から私に甘えたいって言ったんだぞ?」

「う、うん」

「なんでさっき自分でやっちゃったんだよ」

「さっきって・・・?あ、もしかしてほっぺについたアイスのこと?」

「うん」

「そ、それは・・・(言えない、恥ずかしくて甘え切れなかったなんて言えない)」

「なんだよ」

「別に、なんで?自分で拭いちゃ駄目だった?」

「だ、駄目じゃないけど・・・」

「でしょ?何も問題ないでしょ?」


83 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:33:41.05 nCzjAYVl0 26/28



「・・・」

「・・・ったの」

「ん?」

「恥ずかしかったの・・・」

「え」

「ほっぺに付いてるの舐めて、なんて恥ずかしくて言えなかった・・・(っていうのもすごい恥ずかしいんだけど!)」

「お前・・・」

「何?」

「今日の梓の一番恥ずかしい発言は『甘えていいですか?』だと思うけど」

「うっ・・・///」

「今更そんなところで恥ずかしがるなよ・・・」

「わ、私は舐めてってお願いする方が恥ずかしかったの!///」

「ま、そういうことならいいんだけど」フフン

「もしかして、それで機嫌悪かったの?」


89 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:38:55.43 nCzjAYVl0 27/28



「ん、ま、まぁな・・・///」

「だって、甘えてくるって言うくせに肝心なところで甘えてこないし、急いでアイス食べて帰ろうとするし・・・」

「ちょっと待って、誤解だってば」

「ホントかよ」

「は?なんで?信じられないの?」

「うん。証拠は?」

「いきなり小学生みたいなこと言わないでよ」

「しょーこーしょーこー」

「やめて、それあさはらっぽいからやめて」

「なんだよ、やっぱ誤解なんかじゃなかったんだな」

「だからどうしてそうなるの。っていうか律だって最初嫌がってたじゃん」

「嫌がってねぇよ、ちょっと戸惑っただけだっつの」

「それこそ証拠を見せて欲しいんだけど」

「はぁ?私嘘ついてないし」


93 : 以下、名... - 2010/07/05(月) 02:46:50.99 nCzjAYVl0 28/28



「どうだか」

「なんだよ、ふざけんな。梓だって証拠ないくせに」

「うるさい。そんなことばっかり言ってるとチューするよ?」

「うっせ。やれるもんならやってみろ、舌入れてやる」

「・・・///」

「・・・///]

「か、帰りますか・・・///」

「ん、だな・・・///」

タッタッタッ

「おじさーん!アイスくださいなー♪」

「もうお姉ちゃんたら、どれ食べるか決めてからお願いしないとー」ウフフ

おっちゃん「悪ぃなお嬢ちゃん。アイス・・・全部溶けちまった・・・」

「」



おわり


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