1 : 名無しさ... - 19/06/09 22:35:54 gw6 1/13

アイドルマスターシンデレラガールズです。

千川ちひろ「総選挙お疲れ様です」佐藤心「ちひろちゃんこそ☆」
http://ayamevip.com/archives/54888748.html

これと世界観同じです。心さんとちひろさんがお友達です。

元スレ
佐藤心「あなたは段々眠くなーる……」千川ちひろ「催眠術て……」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1560087354/

2 : 名無しさ... - 19/06/09 22:36:31 gw6 2/13

ちひろアパート

ちひろ「ついに催眠術なんかに手を出さなきゃいけなくなりましたか」

「おい☆ ついにってどういうことだ☆」

ちひろ「いえ、プロデューサーさんとの仲を進展させるためにとうとう邪道に走ったのかと」

「……まぁ確かに催眠術使えればプロデューサーもはぁとの思うままになるのかなーって思うけどさ」

「でもやっぱ乙女としてはお互いの想いがあってこそでしょ♪ いやぁ~ん照れるぅ~☆」

ちひろ「うわうっざ」

「だから辛辣☆」

ちひろ「てか乙女って……26にもなって乙女ってウケる」

「ウケんな☆」

「いいでしょー。女の子は何歳だって夢見る乙女なんだぞ☆」

ちひろ「はいはいスウィーティースウィーティー」

「はぁとをあしらう時に使わないで頂けますぅ!?」

ちひろ「あしらわれてる自覚があるなら止めてください」

「んなこと言われても事実だもーん」

3 : 名無しさ... - 19/06/09 22:37:03 gw6 3/13

「ちひろちゃんも乙女でしょ?」

ちひろ「まぁ確かに私は花も恥じらう乙女ですが」

「……」

ちひろ「ねぇノってあげたんだから真顔止めてくれません?」

「いやいや……。無理っすわ。そりゃこんな衝撃受けたら真顔にもなるってもんですよ」

ちひろ「普段私がどれだけ苦労してあんたの相手をしているかわかってくれましたか」

「うん」

「あ、でも元々ちゃんと知ってるし今更かな?」

ちひろ「知ってるなら普段から変な絡み方しないでくれますか!?」

「まぁまぁ☆」

ちひろ「まぁまぁじゃねーよっ!」

「落ち着け☆ 可愛い顔が台無しだぞっ♪」

4 : 名無しさ... - 19/06/09 22:37:35 gw6 4/13

「はい。落ち着いてこの5円玉を見てください」

「あなたは段々眠くなーる、眠くなーる……」

ちひろ「ふんっ!」

「痛い! なんで叩くの!?」

ちひろ「心さんが馬鹿な真似してるからです!」

「だって催眠術教えてもらったら試したくなるでしょ!?」

ちひろ「おい誰だこいつにこんなめんどくさい事吹き込んだのは!」

「ユッコちゃんだぞ☆」

ちひろ「……」

「……」

ちひろ「信じてないですよね、それ」

「うん。暇だったから試してみただけ」

ちひろ「はぁー……」

「ため息でかいぞ☆」

ちひろ「そりゃこんなめんどくさい人相手にしてればため息も大きくなるというものです」

「めんどくさいっていくら事実でも連呼すんな☆」

ちひろ「自覚があるならやめてください」

5 : 名無しさ... - 19/06/09 22:38:11 gw6 5/13

「だってマリナルにやっても相手にしてくれないし」

ちひろ「菜々さんにやってくださいよ」

「菜々先輩はね……? 良い人過ぎてマジでかかりそうで」

ちひろ「あー……。うん。確かに」

「美優ちゃんもなんかかかっちゃいそうだし、かと言ってかからなさそうな人ははぁとの事軽くあしらうし」

「だから遊ぶ……もとい試すならちひろちゃんがベスト☆」

ちひろ「グーで思いっきりか、パーで思いっきりから選ばせてあげますよ」

「暴力反対!」

ちひろ「暴力じゃないです。粛清です」

「それだって暴力の一種だろ☆」

ちひろ「違います。血の粛清です」

「より悪くなってるだろ!」

「てかちひろちゃんは催眠術とか信じてないの?」

ちひろ「私が信じるのは金のみです」

「いや、今そーいうのいいから」

ちひろ「ごめんなさい」

ちひろ「んー。超常現象みたいなのはあったらいいなーとは思ってますけど、信じてるかと言われると微妙なとこです」

「はぁとと同意見かー」

6 : 名無しさ... - 19/06/09 22:38:43 gw6 6/13

ちひろ「あ、でもこの会社で働くようになって霊の存在だけは確信しました」

「あぁ……。それははぁとも同じだ☆」

ちひろ「あと神とか宇宙人とか超能力者も昔よりは信じてるかもです」

「なんでこの事務所変人ばっかりなの?」

ちひろ「変人の筆頭がそれ言う?」

「おいてめぇ☆」

ちひろ「おっと、つい本音が」

「でもさー、ホントうちって個性豊かだよねー」

「お陰様ではぁとも浮かないんだけどさ」

ちひろ「個性の万国博覧会ですからね。うちは」

ちひろ「それのお陰で来る仕事もあるので悪い事ばかりでもないんですけどね」

「まぁそれは確かにねー☆」

7 : 名無しさ... - 19/06/09 22:39:31 gw6 7/13

ちひろ「ところでですが」

「ん?」

ちひろ「はい。この紐の先の5円玉をよーく見てくださいね」

ちひろ「あなたは段々眠くなーる。眠くなーる」

「え? なんで? なんで急に?」

ちひろ「催眠術ってのは相手への信頼感が大きいほどかかりやすいそうなので」

ちひろ「私が心さんにやればかかってくれるかなって思ったんですよ」

ちひろ「心さんって私の事大好きですもんね!!!」

「おうともさ! よっし! やってみやがれ!!!」

ちひろ「はい、じゃああなたは段々眠くなーる眠くなーる」

「あ、やばい。眠くなってきたわーぁ」

ちひろ「どうしてこうも演技が下手になるのか……」

「ほっとけ☆」

ちひろ「まぁいいや。続けます」

ちひろ「じゃああなたは段々眠くなって、瞼を開いてられなくなります。私が指を鳴らすとあなたはもう起きられません」

「あっ、やばい。眠いわ!」

ちひろ「じゃあ寝てください」

「よしきた!」

8 : 名無しさ... - 19/06/09 22:39:55 gw6 8/13

ちひろ「心さん? 催眠術かかりました?」

「それはもうバッチリ!」

ちひろ「じゃあ今から私の言う事には逆らいたくても逆らえません。いいですね?」

「えっ……!? はぁと何されちゃうの!?」

ちひろ「うるさいな……。はい、寝てくださーい」

「あ、はい」

ちひろ「はい。じゃあ心さんはもう自分の意思で身体を動かう事ができません。いいですね?」

「はーい☆」

ちひろ「催眠術かかってますか?」

「もち☆」

ちひろ「そうですか。じゃあ私が次に指を鳴らすまでその催眠術は解けませんよ」

「了解です!」

ちひろ「……よし。静かになったしちょっとお昼寝しようかな。せっかく休みだし」

「ってオイィィ! は!? なんで!? 催眠術かておいて何もしないの!?」

ちひろ「うるさいな……。催眠術かかってるんだから静かにしててくださいよ」

「待って待って。え、マジで?」

ちひろ「マジです。私は日ごろの疲れを癒すためにお昼寝したいんです。だから静かにしてください」

9 : 名無しさ... - 19/06/09 22:40:39 gw6 9/13

「友達来てるのに寝るってどういう了見だ☆」

ちひろ「だから心さんに催眠術かけておとなしくさせてようかと」

「催眠術の悪用よくない!」

ちひろ「悪用されない催眠術の方が少なくないですか?」

「あれ……言われてみると確かに……?」

ちひろ「そういう事です。なので私は催眠術を悪用したので心さんは静かになります。はい! なりました!」

「ならねーし! そもそもかかってねーし!」

ちひろ「設定くらいちゃんと守ってください」

「設定って言っちゃったよ! この娘!」

ちひろ「おっと、つい口が滑ってしまいました」

ちひろ「もういいですか? お昼寝したいんですけど」

「あ、すみません。え? マジで寝るの?」

ちひろ「寝ますよ。なので1時間後に起こしてください」

10 : 名無しさ... - 19/06/09 22:41:09 gw6 10/13

ちひろ「あ、洗濯物取り込んでアイロンかけといてくださいね」

「お母さんか! はぁとはちひろちゃんのお母さんか!」

ちひろ「やだなぁ~。お母さんだなんて。心さんみたいなお母さんだったらグレますよ」

「てめぇ☆ はぁとのお母さん力舐めるなよ?」

ちひろ「えー……? 心さんのどこにそんなお母さん力が?」

「言ったな? じゃあ見せてやんよ! はぁとのお母さん力!」

ちひろ「じゃあ洗濯物の他に部屋の掃除と夕食をお願いしますね」

「任せとけ!」

ちひろ「じゃあお昼寝するんでお願いします」

「おやすみ! ちひろちゃん!」

ちひろ「ほんとチョロいなあの人……」

「あれっ!? なんかおかしくね!?」



11 : 名無しさ... - 19/06/09 22:41:45 gw6 11/13



ちひろ「ふわぁ……」

ちひろ「……まっくら」

ちひろ「1時間で起こせって言ったのに……」

ちひろ「心さーん?」

ちひろ「……心さん?」

ちひろ「帰ったのかな……。よっこいせっと……」

ちひろ「書置き……。なになに……」

(書置き)『ちひろへ。よく眠れましたか? お仕事大変みたいですね。疲れが溜まっているようなので家事は一通りすませておきました。頑張るのも大事ですけど、なによりちひろの身体が一番大事ですよ。たまには帰ってきて元気な顔をお父さんにも見せてあげてください』

ちひろ「お母さんか!」

12 : 名無しさ... - 19/06/09 22:42:13 gw6 12/13

「ただいまー」

ちひろ「えっ!?」

「おはよ。あ、それ見た? 見ちゃった? どう? どうよ。はぁとの懇親のお母さん!」

ちひろ「うわぁうざい」

「おい☆」

ちひろ「……てかただいまってなんですか、ただいまって」

「帰宅の挨拶☆」

ちひろ「あなたの家ここじゃないでしょ」

「まぁまぁ☆」

「ほれ。色々足りて無さそうな雑貨類と食料品買ってきたぞ☆」

ちひろ「え? ……ありがとうございます」

「ちひろちゃんもさ。たまには自分の事優先していいんだからね。はぁと達の事ばっかりじゃなくてさ☆」

ちひろ「……はい」

「というわけで飲もうぜ☆ おつまみと酒も買ってきた☆」

ちひろ「明日はお仕事ですし、少しだけですからね」

「わかってるって♪」

End

13 : 名無しさ... - 19/06/09 22:45:06 gw6 13/13

以上です。

ちひろさんに媚売っておけば無料単発で限定美嘉を引かせてくれると信じています。よろしくお願いします。

副業が忙しすぎて色々な事に手が回らないのですが、りあむで書けそうな話を思いついてしまいどうしたものかと。りあむで書くならあきらとあかりも出すべきか……。

では、お読み頂ければ幸いです。

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