あやめ速報-SSまとめ-

あけましておめでとうございます！


優花里「今年はネズミ年！ネズミといえば超重戦車マウスを真っ先に連想しますね！」

辻「それは君だけだ」

優花里「あるいはアフリカ戦線でロンメル将軍と激戦を繰り広げたデザート・ラッツ！」

辻「それも君だけだ」

優花里「生垣突破用ヘッジローが凛々しい！M5A1ヘッジホッグ！」

辻「君だけだ」


今年もよろしくお願いします。

>>401

優花里「やりますねえ！ならばノーズアートはミッキーマウス！ジェットの黎明空を行く！ドイツ最強戦闘団の長、アドルフ・ガーランドというのはどうでしょう！」

辻「大喜利大会じゃないから」

優花里「ネズミ爆弾もありますよ！プラスチック爆弾にネズミの死骸を被せて石炭にポイ！それを敵が船のボイラーに放り込めばドカン！という寸法です」

辻「縁起もクソもないから」


ちょっとだけ投下します

王大河「答え気になります！こっそり見せてもらってもいいですか？」

ガルおじB「もちろんいいとも」ﾎﾞｰﾄﾞｻｯ

王大河「どれどれ～」

辻（くそっ、人が追い詰められているのに…）

王大河「へぇ～こんな名前だったんですか」ｷﾗｯ…

辻（ん？なにか光って…）

王大河「でもなんでわかるんです？」ｷﾗ…

ガルおじA「それは解答後でな」

辻（ん？…んん？？）

王大河「楽しみです！」ﾎﾞﾔｰ…

辻（あ、アレは！！）

王大河のメガネ『λ＞□E弋』ﾎﾞﾔｰ…


辻（こ、答えが写りこんでいる！！）

辻（まさに神の助け！天は私を見捨てなかった！！）

辻（だ、だが反転していてよくわからん…！もっと目を凝らさなければ！）

辻（限界を超えろ、私の視力…！愛用のメガネよ、力を貸してくれ…！！）ｷﾞﾗｷﾞﾗ

辻（バレれば勿論失格だろう…悟られないよう慎重に…！）

ガルおじA（なんだ？血走った目で王さんを凝視してるぞ）ﾋｿﾋｿ

ガルおじC（ついに王さんの魅力に気付いたのか）ﾋｿﾋｿ

ラム（アイツ答え覗いてね？）ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

お銀（勝負事でのイカサマは酒場の華だよ）ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

ムラカミ（チクんなくていいのか？）ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

お銀（今の対戦相手はアタシたちじゃない、むこうのチームにバレなきゃ反則じゃないさ）ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

カトラス（まあ親分がそう言うなら）ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

王大河「ボードオープン！」

ガルおじA「最後だからな、役人さんのボードは後にしようか」

ガルおじC「というわけでワシらからいくぞ」

辻「…いいだろう」

ガルおじB「これがラストアンサーだ！【チョロくん】」ｺﾄｯ

辻「！！！」

王大河「何故なんです？」

ガルおじB「うむ…下田正美氏は２００６年のゼーガペインから２０１４年のウィッチクラフトワークスまで謎猫を登場させていたが…」

ガルおじA「２０１７年のガルパン最終章からは登場していない、という話だったな」

お銀「この３年間で何かがあった、てことだね」

ガルおじC「そこで、下田氏のTwitterを見てみよう」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

辻「フォロワーたった９人？有名な監督なんだろう？」

ガルおじB「４年間で１０件しかつぶやいてないからな。最後のツイートは２年以上前だし」

ガルおじB「注目して欲しいのは最初のツイート…２０１５年１０月１２日だ」

王大河「問題の時期と一致しますね」

辻「態々Twitterを始めるきっかけになった出来事についてのつぶやきか？」

お銀「…つぶやきの内容は沢山の猫ちゃんの写真だ…本文は無い」

王大河「どれも同じネコですね」

お銀「そして翌日のつぶやき…」

ガルおじB「『夜勤明けで帰ってきたけど、ﾁｮﾛくんはもういない…』」

辻「あっ……」

王大河「…亡くなったんですね……」

王大河「それでこの時期以降、登場しないんだ…」

お銀「うっ」ｸﾞｽｯ

フリント「親分泣かないで！」ｸﾞｽｯ

カトラス「飲んで…」ｼｬｰｯ

お銀「年を取ると涙もろくなっていけないね」ﾁｭﾙﾙｰ

辻「君高校生だろ…」

ガルおじA「これを踏まえて観ると、ガルパンOPの演出も違った見方ができる」

ガルおじC「この猫と接しているのは、Dream Riserだとみほと麻子だ」

ガルおじB「この二人には、『家族と離れ離れになっている』という共通点がある」

ガルおじA「麻子は目を覚ますと目の前に猫がいて、みぽりんはその猫を抱きしめている」

王大河「そ、そうか！それぞれ戦車道を通じて、『新しい家族と出会える』、『家族と再び仲良くなれる』ことを暗示していたんですね」

ガルおじC「そう、そしてそれは、あんこうチームとの出会い、まほとの和解という形で結実しているんだ！」

辻「こじつけじゃないか？」

ガルおじB「続いて最終章のGrand Symphonyを観てみよう。チョロくんはもういない…」

ガルおじC「そしてみぽりんはもう猫と絡んでいない。無事、家族と和解できたからだ」

ガルおじA「そして麻子は、４匹の猫に囲まれ、懐かれている。言うまでもなく、あんこうチームの４人という新たな家族を示している」

王大河「主題歌にこんなメッセージが込められていたなんて！」

辻「やっぱりこじつけじゃないか？」

ガルおじB「そして！話はここで終わらない！」

辻「まだあるのか…」

ガルおじA「この『ガールズ＆パンツァー最終章スタートしましたスタッフお疲れ様本』をご覧いただきたい！」

辻「またスタッフ本か！」

ガルおじC「こっちは最終章１話のものだな。コミカライズ作家陣の座談会やBC自由外部生デモのプラカードボツ案、役人を頂点とする廃校四天王の登場など見所盛り沢山だ」

ガルおじB「みんなはコミケで『お疲れ様でした本って名前がついているんだからお疲れ様でした本に決まってるじゃないか皆様お疲れ様でした本』、ゲットしたか！？」

ガルおじA「未ゲットの人はA-onストアで注文しよう！１月２６日締切だから急ぐんだぞ！」

辻「誰に言ってるんだ」

ガルおじA「で、この『ガールズ＆パンツァー最終章スタートしましたスタッフお疲れ様本』だが」

辻「だからフルで言わなくていい！」

ガルおじB「件の下田氏のイラストも掲載されている。そこには…」

王大河「ああっ！あの猫ですよ！チョロくん！」

お銀「今もご主人の心の中で生き続けているんだね…」ﾁｭｺﾞｺﾞｰ

ガルおじC「そして我々の心の中にもな…」

辻「で、ここまで解説しておいてなんだが、これ本当の話か？Twitterの猫の写真、アニメと柄が全然違うんだが」

お銀「フッ、そう…以上の話はあくまで推測に過ぎない。だからこれを言っておかないといけない…」

辻「ん？」

お銀「間違ってたら、ごめんね！！」

辻「最終問題でそれか！」

お銀「それで？アンタの答えはなんだったんだい？」

王大河「おっと、すっかり忘れていました。それでは改めて…」

王大河「ボードオープン！」

辻「フ…フフフ……フハハハハハハハ！」

ガルおじA「壊れた」

辻「私の…」

辻「勝ちだぁぁぁっ！！！【チョロくん】」ﾀﾞｰﾝｯ！！


………


〇ピンポーン！

………


王大河「結果発表ぉぉぉぉ！！」

王大河「『メガネ役人 vs ガルパンおじさん　ガルパンクイズ大会』、全２０問が終了しました！」

王大河「ガルおじチームは堂々の全問正解！１００点満点でーす！！」

ガルおじA「愛を証明したぞ！」

ガルおじB「戦車に通れぬ道なし！」

ガルおじC「ヴィットマン級だったな！」

王大河「対する役人さんチームは７問正解の得点３倍計算で、１０５点！！」

王大河「よってこの勝負…」

王大河「役人さんチームの、勝利！！」

クラッカー「パーン！」

辻「うおおおおおおお！！！」

辻「や、やった…やった！私は勝ったのだぁぁあああ！！」

ガルおじA「やったな、役人さん」

ガルおじB「今回はワシらの負けだ」

ガルおじC「今思うと、最後の解答の時様子が怪しかったけどな？ｗ」

辻「な、なんのことだね…」ｷﾞｸｯ


[最終得点]
　　　役人さんチーム 　 　 １０５点
　　　ガルおじさんチーム　１００点

辻「ともかく私は成し遂げたんだ！これで再び返り咲けるんだ！」

王大河「おめでとうございます、役人さん！この喜びをまず誰に伝えたいですか！」

辻「うう、お天道様に胸を張れる、弱きを助け強きをくじく、清らかな男になれと送り出してくれた田舎のお袋に…」

辻「ってそんな場合じゃない！早く文科省の超偉い人に連絡して、復職させてもらわねば」ｽﾏﾎﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

～～～

桃「会長…このまま終わるでしょうか、何事もなく」

杏「何事かあった時のための備えだよ～小山、自動車部はどう？」

柚子「あんこう以外は、準備OKだそうです」

桃「西住たちは間に合わないか…」

杏「ま、やることやるだけだよ～」

杏（辻ちゃん…どう転ぶかね）

～～～

プルルルルル…

辻「出ないな…」ｿﾜｿﾜ

ツチヤ「いや～いい仕事したなー！」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

ゴモ代「お疲れさま」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

ももがー「こっからもうひと頑張りナリ！」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

あや「あれ、役人さんニュース見てないの？」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

辻「ああ君たちか…今ちょっと電話が……ニュース？」

河西「ラジオで大騒ぎになってましたよ。王先輩、テレビ点けていいですか？」

王大河「あ、はい。ニュースって…？」

～～～～～～～～～～～～～～TV～～～～～～～～～～～～～～

レポーター「あなたが学園艦解体業者と癒着し、多額の謝礼金を受け取っていたのは本当ですか！」

カメラ「パシャッ！パシャッ！」

文科省の超偉い人「そそそそのような事実は一切御座いません」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

レポーター「解体業者の内部告発はどう説明するのですか！業者側はすべての罪を認めていますが！」

文科省の超偉い人「そ、それはアレです。私でなく、全ては部下の辻廉太がやったことでして、ハイ」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

レポーター「あの、戦車道優勝校の廃校問題で炎上し、上司にしたくない男No.1に選ばれたあの辻局長ですか！」

文科省の超偉い人「そ、そうです！あの男こそが諸悪の根源なのです！」

～～～～～～～～～～～～～～TV～～～～～～～～～～～～～～

～～～～～～～～～～～～～～TV～～～～～～～～～～～～～～

レポーター「それはありえません！彼は文科省をクビになり、地元で見るも無残な極貧生活をしているはずです！」

文科省の超偉い人「で、ですからその、彼はもう少しで文科省に復帰する予定でして…」

レポーター「予定とはどういうことですか！まさか癒着がバレそうになったから罪をなすりつけるために呼び戻そうとした、ということですか！」

カメラ「パシャッ！パシャッ！」

文科省の超偉い人「ク、クッソー！！嫌われ者の辻ならスケープゴートにピッタリだと思ったのに！」

文科省の超偉い人「ついでに個人的に大洗を訪問させて、うまいことグルってことにできれば今度こそ廃校にできて一石二鳥という私の完璧な計画がぁぁー！！」

カメラ「パシャッ！パシャッ！」

レポーター「続報が入り次第、お届けいたします！」

～～～～～～～～～～～～～～TV～～～～～～～～～～～～～～

辻「」

ガルおじA「………」

辻「」ﾍﾅﾍﾅ…

ガルおじB「………」

辻「」ｶﾞｸｯ

ガルおじC「………」

辻「」ﾁｰﾝ

杏「っちゃー…やーっぱこうなったかー」

辻「やっぱ！？！？」

桃「どう考えてもおかしいだろう、クイズで復職なんて」

柚子「杏が予想してた通りだったね…」

桃「クイズ大会開催要請の電話１本でここまで見抜くとは、さすが会長です！」

辻「あがががががが…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

王大河「そ、そのう、なんといいますか…元気出してくださいね」

辻「出せるかああああああ！！」

辻「今まで培ってきたものを全て失う絶望的な未来を突きつけられて！」

辻「それでもなお、藁にもすがる想いで必死に努力して！」

辻「数々の難題を乗り越え、奇跡的に試練に打ち勝って！」

辻「遂に己の力で、未来を守り抜いたのだ！そう喜んだのも束の間！」

辻「汚れた政治の力で一方的に約束を反故にされ、再び地獄に突き落とされる！！」

辻「そんな仕打ちを受けた気持ちが！辛さが！悲しさが！悔しさが！」

辻「君達にわかるのかーーー！！！」

杏「うん♪」　　柚子「よくわかります…」　　桃「当たり前だあ！」

磯辺「はい！」　　佐々木「わかります！」　　河西「わかりますよそりゃ…」　　近藤「みんなわかると思いますよぉ」

カエサル「チェルタメンテ」　　エルヴィン「ナテュアリヒ」　　左衛門佐「無論」　　おりょう「右に同じぜよ」

梓「わかります」　　優季「わかる～」　　あや「いや、わかるにきまってるし」

あゆみ「なに言ってんのこの人…」　　桂利奈「桂利奈もわかります！」　　紗希「………」ｺｸｯ

そど子「わかるわよ！スッゴくね！」　　ゴモ代「うん…」　　パゾ美「わかる…」

ねこにゃー「はい、勿論」　　ぴよたん「当然っちゃ…」　　ももがー「すごくわかるも！」

ナカジマ「わかるなあ」　　ホシノ「まあね」　　スズキ「そりゃわかるっしょ」　　ツチヤ「うんうん、わかる！」

辻「　　」

お銀「はは、今のは失言だったね役人さん」

辻「ぐっ…ぐ……」

辻「…う………」

辻「…………」

辻「…………君たちも…」

辻「君たちも…こんなに悔しい気持ちだったのか………」

王大河「役人さん……」

王大河「いや、元はといえば自業自得の１日クイズ大会と、なんの落ち度もない１シーズンの戦車道大会じゃ全然重みが違うと思いますよ？」

辻「ちょっとくらい手心を加えてくれてもいいじゃないか！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

辻「…フ、この屈辱を味あわせることが君達の真の目的だったわけか…見事だ。私の完敗だよ」

桃「おい、なにを早とちりしてる」

辻「え？」

杏「辻ちゃん」

杏「大洗に来ない？」ﾆﾋ

辻「はあっ！？」

杏「ないんでしょ、帰るトコ。勿論お給料はだすよ～」

辻「こ、この私に情けをかけるというのか！」

杏「文科省さ、ぶっちゃけ諦めてないでしょ、ウチの廃校。さっきのニュースでも言ってたし」

辻「あ、ああ…そうだろうな。廃校を主導した上層部は私に責任押し付けてノーダメージだし」

桃「トカゲのしっぽか…」

柚子「中途半端な権力者の宿命よね～」

王大河（意外と毒吐くなこの人…）

杏「次に仕掛けられた時のためにさ、切り札が欲しいんだ」

辻「切り札…」

桃「そう、学園艦制度の法とその悪用方法に精通し、同類ならどう攻めて来るか予測できる悪知恵…」

桃「そしてイザとなれば文科省上層部のスネの傷を全部暴露して自爆炎上できる、お前のような鉄砲玉がな」

辻「言い方！」

柚子「まあ後半はともかく…私たちや五十鈴さんが卒業したあともこの学園を守ってくれる人を探してるんです」

杏「どお？イイとこだよー、大洗。ゴハン美味しいしさ」

辻「…成程、事情はわかった。だが…」

辻「だが住民は納得しないだろう、私はこの学園艦を潰そうとした男だぞ」

桃「確かに不安視する意見も多かった。大学選抜戦での卑劣や大洗の職業斡旋妨害なんかの点で信用できんとな」

辻「うっ」

柚子「でも…杏と西住さんが説得してくれました」

辻「……西住みほが？」

桃「戦車道なんてもうしたくないと思っていたけれど、その力のおかげで学校を守れた。昔は分かり合えなかった力が味方してくれた、と」

桃「もう分かり合えないと思っていた家族とも、再び仲良くなれた。だからお前とだってきっと、とな」

桃「自分が居場所をなくしてひとりぼっちだったとき、友達になってくれた人がいた、それが本当に嬉しかったからまたやり直せた、そう言っていた」

辻「………」

柚子「学園艦を救ってくれた立役者二人が言うなら信じてみようって、住民のみんなも言ってくれました」

杏「どうする、辻ちゃん、無理にとは言わないよ」

辻「無理に言って傷心の少女を勧誘した前科が君にはあるはずだが？」

杏「こりゃ１本取られたね」

辻「…フ、いいだろう。ここまで言われて逃げ出すようではガルパン最終ボスの名折れ…！」

王大河（そんな大層なものだろうか）

辻「戦車に通れぬ道はない！その話、乗った！！」

杏「よおし決まりっ！そんじゃあ…」

杏「エクストラ問題～～！！」

辻「ファッ！？」

王大河「ジャン！出題します！」

杏「これに正解できたら、大洗女子学園で雇ってあげよう！」

辻「まだ続くのかコレ！？」

【Ｑ Ex】
王大河「日本語では戦車前進！ガルパン主人公の決め台詞にして作品の象徴でもあるこのドイツ語はな～んだ！」


辻「えっ…」

ガルおじABC「「「フ…」」」

杏「さ、答えて」

王大河「難し～い！」

辻「君達…」

辻「…君達の想いは受け取った！いざ！」ﾎﾞｰﾄﾞｽﾁｬ

辻「これが、私の新たなるロードの第一歩だぁぁぁ！！」ﾎﾞｰﾄﾞｶｷｶ…

杏「おっと」ﾎﾞｰﾄﾞｻｯ

辻「……」

杏「……」ﾆｺﾆｺ

辻「…なぜ、ボードを奪うのかな」

杏「かーしま、アンケート結果」

桃「はっ。大洗住民からの役人勧誘是非アンケート結果、読み上げます」

桃「『将来必要な男なのはわかったが、たった１日クイズしただけで過去を水に流せというのも』」

辻「えっ」

桃「『会長と隊長の頼みだから勧誘には反対しないが、その前にケジメはつけてほしい』」

辻「えっ」

桃「『せめて今回一番苦労した戦車道チームの苦難の一端でも共有して欲しい』」

辻「えっ」

柚子「…といった意見がいっぱい寄せられました。旧生徒会はこの声を踏まえ…」

杏「辻ちゃんには最後の試練として…」

杏「戦車道、やってもらうよ。今から♪」

辻「どうしてそうなる！？！？」

王大河「エクストラ問題は、ボードを使用しない早押し問題です！」

辻「聞けよ！」

王大河「解答ボタンは～あそこ！」

辻「は？上！？」

杏「学園艦で最も高い位置にある艦橋…そのてっぺんにあるよ～解答できるのは最初に押した人のみ！」

王大河「役人さんチーム、ガルおじさんチームは戦車であそこを目指してもらいまーす！」

辻「戦車で！？」

ナカジマ「おっと、楽なコースじゃありませんよ～」

お銀「学園艦上の戦車全隻で沈めさせてもらうよ」

そど子「そうしなきゃ住民の皆様全員に納得してもらえないからね」

梓「全力で行かせていただきます！」

エルヴィン「多勢に無勢だが…ヴィットマンの伝説をその身に宿してみせよ！辻！」

辻「こ、この数を相手にしろっていうのか！無茶苦茶だ！」

ねこにゃー「辞退する場合は、早めに申し出るように」

辻「グぅ」

磯辺「大丈夫！撃破する必要はありません！アタックを掻い潜ってボタンにたどり着くだけです！」

ガルおじA「そういうことだ、役人さん」

ガルおじB「延長戦だな」

ガルおじC「次は勝たせてもらうぞ」

辻「さてはお前たち、最初から知ってたな！」

辻「というかそもそも、私には戦車の操縦経験なんてないぞ！いや、それ以前に戦車なんか私物で持ってない！」

杏「もちろんレンタルするよ～。ちょうど余ってる戦車があるし」

辻「あ、余ってる…？君たちの戦車はチームが使用する奴で全部だろ」

ガルおじA「なにを言っとる、チームの誰も使ってない車輌が最終章１話で出てきただろう。いっぱい」

辻「いっぱい！？」

杏「紹介しよう！これが今宵、辻ちゃんの相棒だー！」

謎の車輌を覆ったシート「ばさあっ！」

ゴリアテ「じゃんじゃかじゃーん！！」

杏「リモコン戦車ゴリアテだー！」

辻「冒頭で戦車探してたラジコンじゃないか！？！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

辻「まさかとは思うが…この座布団サイズのメカにまたがって操縦し、戦えというんじゃあるまいな？」

〇ピンポーン！

辻「殺 す 気 か あ あ あ あ ！！」

辻「おい、お前たちも何か言ってやれ！」

ガルおじB「ワシらはコイツで行くぞ」

ティーガーⅠ「じゃんじゃかじゃーん！！」

辻「不公平だあああああ！！」

辻「なんで！」

辻「私が！！」

辻「ゴリアテで！！！」

辻「お前たちだけ！！」

辻「ティーガーなんだ！！！」

ガルおじC「チームの私物だ」

ガルおじA「私物がダメってルールありましたっけ？」

辻「ふざけるなああああ！！」

辻「戦力差がありすぎるだろ！！」

ガルおじA「確かに。３０対８なのにカールまで担ぎ出してくるような所業だな」

辻「グぅ」

辻「だ、大体ゴリアテってこれ戦車か！？オープントップってレベルじゃないぞ！」

ガルおじB「考え方次第ですよ」

辻「グぅ」

辻「い、いや！問題はルール云々じゃない！撃たれたら死ぬだろコレ！？」

杏「もちろんそれも対策済み。かーしまー」

桃「はっ。役人、コイツを着ろ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

辻「装甲服かなにかか…？」ｺﾞｿｺﾞｿ

杏「もっかい紹介しよう！戦車道協会の技術の粋が生んだ無敵のカーボンスーツだああ！」

ボコ（辻）「………おい」

王大河「よく似合ってますよ、役人さん！」

ボコ（辻）「ボコられグマの着ぐるみじゃないか！」

杏「安全性は保証するよー。カールが撃っても大丈夫！マウスが踏んでも壊れない！」

ボコ（辻）「撃たれるの！？踏まれるの！？」

ガルおじB「それがボコだから！」

ボコ（辻）「やかましい！」

ボコ（辻）onゴリアテ「………」ｼﾞｬｰﾝ！

柚子「なんともシュールな絵面ですね」

ガルおじA「しかし着ぐるみ着てると役人さんだとわからんな」

杏「んじゃメガネを描いといてあげよう～！」ﾏｼﾞｯｸ ｷｭﾎﾟｯ

キュッキュッキュ～

ボコ（メガネ）（辻）onゴリアテ「………」ｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ！

杏「似合う似合う！」

ボコ（メガネ）（辻）onゴリアテ「………」ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ！

王大河（諦めの境地に達している…）

桃「これを受け取れ、役人。ゴリアテの操縦リモコンだ」

ボコ（辻）onゴリアテ「やればいいんだろうやれば…こうなったらヤケだ」

ボコ（辻）onゴリアテ「スティックが２本…前進後退と左右旋回か。これなら私でも操縦できそうだ」

ボコ（辻）onゴリアテ「そしてキーが刺さってる…これがエンジン始動だな。どれ…」ｸﾞｯ

杏「それ自爆スイッチ」

ボコ（辻）onゴリアテ「わあああああああ！！」

ボコ（辻）onゴリアテ「早く言え！回すところだったじゃないか！！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ボコ（辻）「というか付けるな！そんな機能！」

ガルおじC「もともとは無人の遠隔操作爆弾だからな」

ボコ（辻）「じゃあ人を乗せるな！」

ガルおじA「ワシらも自分たちのティーガーを点検しておこう」

ボコ（辻）「ズルいズルいズルい！」

ボコ（辻）「…ん？ティーガーって何人乗りだ？」

ガルおじC「５人だな。あんこうチームのⅣ号と全く同じ」

ボコ（辻）「お前たち３人じゃないか。最悪、装填手と通信手は兼任としても１人足りない」

ガルおじB「ふふ…いいところに気付いたな、役人さん」

ガルおじA「この時のためにスタンバイしていた助っ人が、いよいよの出番ってワケだ」

ボコ（辻）「す、助っ人だと！？」

ガルおじA「いでよ、第４の刺客…！」

ガルおじABC「「「ガルおじＲ！！」」」

ボコ（辻）「Ｒ！？」

カーテンの向こうのシルエット「ふん、ようやくわしの出番か」

ガルおじA「待ちかねたぞ、R！」

ボコ（辻）「いや誰！？」

ガルおじB「このエクストラ問題のために招集した、ガルパン界最高の戦闘力を誇る男さ」

ボコ（辻）「ガルパンに強い男キャラなんて…新三郎か？」

×ブブーッ！

ボコ（辻）「んんん？？」

ボコ（辻）「じゃあ他には…秋山優花里の父とか、河嶋家の父と長男とか…」

×ブブーッ！

ガルおじB「それもハズレだ」

ボコ（辻）「そうかわかった、戦車道連盟の理事長だな！Rは理事長のRだ！」

×ブブーッ！

ボコ（辻）「あれ！？」

ガルおじC「役人さんは大変な人物を忘れている…日本オタクカルチャー界NO.1のタンクソルジャーといっても過言ではない人物を…！」

ガルおじA「その人物とは…！」

角刈りでゲジゲジ眉毛のゴリラみたいなお巡りさん「このわしだぁぁあーーっ！！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ！

ガルおじA「両津勘吉巡査長だー！」

ボコ（辻）「FU・ZA・KE・RU・NA！！」

杏「やあやあ両さん、ひさっしぶりだねぇ」

ガルおじR「おう、会長！相変わらずデカいなこの船は」

杏「悪いね～はるばる亀有から」

ガルおじR「なーに、パトロールのついでだ！こんな戦車日和に派出所で仕事なんてバチが当たらあ！」

杏「よっ、問題児警官！ま～た部長に怒られるぞ♪」

ガルおじR「言ったな、こいつ！」ｶﾞﾊﾊ

ボコ（辻）「ストップ！ストーップ！」

ボコ（辻）「なんだコイツはいきなり！？他社のキャラだろ他社の！ガルパンとなんの関係が…」

ガルおじA「あるぞ。れっきとしたガルパンワールドのキャラクターだ」

ボコ（辻）「そんなバカな！」

ガルおじB「こち亀はミリタリー大好きでな、ちょくちょく戦車が出てきたし、なんとガルパン特集回もあった」

ボコ（辻）「あ、ああ。それは知ってる」

ガルおじC「その縁かは不明だが、ガルパン劇場版BDの特装限定版ブックレットに応援イラストを寄稿したりしてくれた。そして…」

ガルおじR「こち亀４０周年記念アンソロジー『VSこち亀』でついに、ガルパンとの公式コラボが実現したのだ！」

ボコ（辻）「あったなそんなの！」

ガルおじR「わしが３Dプリンターで手作りしたタイガー戦車であんこうチームと激突するぞ！今回乗るタイガーもそいつを修復したものだ」

ボコ（辻）「プラ製なのこれ！？というか本当に私物だったのか…」

ガルおじA「両さんのインチキ臭い戦術、それに驚きつつも冷静に対処するみぽりん…ガルパン愛、こち亀愛どちらも溢れた作品だ」

ガルおじC「両作品のファンは必見だな。脚本はドラマCDの岡田邦彦氏、挿絵はリトルアーミーの槌居氏、扉イラスト原画はおなじみ杉本功氏だ」

ガルおじB「ゆかりん＆両さんの戦車大好きコンビが意気投合して語りだすのがもう微笑ましくて」

ガルおじR「というわけでわしにもガルパンキャラとして出場の権利があるぞ。文句はないな」

ボコ（辻）「く…！」

ボコ（辻）（あの両津勘吉だと…くそ、ここにきて思わぬ強敵だ…！）

ガルおじA「ちなみに、先述のガルパン特集回はコミックス１９２巻だぞ。ティーガー作製に使ったと思われる３Dプリンター登場もこの巻だ」

ガルおじB「金ピカスーツの中川がドヤ顔でワイン飲んでるムカつく表紙が目印だ！」

ボコ（辻）「かなり後ろの方なんだな、確か２００巻で完結だろう」

ガルおじR「最近の話だけじゃないぞ、わしは昭和の時代からずっとジャンプで戦車ネタをやってたんだ」

ガルおじC「『両津の大バカ者はどこだ！』オチでも何度か出てきたよなｗエレファントとかチハとか」

ガルおじR「ガルパンの名シーンを先取りしたことだってあるんだぞ」

ボコ（辻）「名シーン？」

ガルおじR「例えばコミックス１３２巻、仰角が取れないので他の車両を踏み台にして無理やり角度を付け、砲撃！」

ボコ（辻）「ガルパンで見たやつ！」

ガルおじR「同じくコミックス１３２巻、戦車が女性陣に不評だったので真っピンクに塗装！」

ボコ（辻）「ガルパンで見たやつ！」

ガルおじR「いっこ戻ってコミックス１３１巻、長砲身戦車の懐に潜り込み、反撃を封じる！」

ボコ（辻）「ガルパンで見たやつ！」

ガルおじR「先程のコミックス１９２巻、ヤークトティーガーが段差から転落し、つんのめって砲身ぶつけて大破！」

ボコ（辻）「ガルパンで見たやつ！」

ガルおじA「逆にガルパンのパロネタもあったな。戦車映画を撮ったら、戦車が突っ込んだ商店が大人気になったり」

ガルおじB「他にも度井仲村のパトカーや実物大ペーパークラフトなど、妙にM３中戦車が推されていたりとまだまだ語れるのだが…」

ガルおじC「この漫画の小ネタは話し始めるとキリがないのでこの辺にしておこう」

ボコ（辻）「そうしてくれ」

ガルおじR「まっ、戦車マニアとしての年季が違うということだ。会長、どうやら賞品はわしがいただきだな」

ボコ（辻）「賞品なんてあったのか？」

杏「約束だからねぃ～もし正解出来たらこの１００万円相当の賞品は両さんのものだよ」

ボコ（辻）「それが目的か…」（絶対干し芋だ）

ガルおじA「両さんを味方につけるならこの手に限る」（絶対干し芋だ）

ガルおじB「ちゃんと商店街の借金返済にも充てるんだぞｗ」（絶対干し芋だ）

ガルおじC「なにが入っているのか楽しみだな！」（絶対干し芋だ）

銀河「ぶぃぃぃぃぃん…」

蝶野「それではこれより、ガルおじチーム対役人チームによる変則クイズ戦車道試合を開始します！一同、礼！」

ガルおじABCR、ボコ（辻）「よろしくお願いします！」ﾍﾟｺｯ

ボコ（辻）「なんかしれっと出てきてるし…」

王大河「司会は今まで同様、私が務めさせていただきます！」

ティーガーⅠ「ぶるるるおおおん…！」

ガルおじA（戦車長）「ふふふ…大洗の面々と戦車道ができる日が来るとは」ﾜｸﾜｸ

ガルおじB（操縦手）「この日のために戦車免許とっといてよかった…！」ﾜｸﾜｸ

ガルおじC（砲手）「腕が鳴るぜ」ﾜｸﾜｸ

ガルおじR（通信手兼装填手）「おい！なんでわしがローダーなんだよ！コマンダーの流れだったろ！」

ガルおじA「ワシらはもう年でな。重い砲弾はちと」

ガルおじB「アタタ…持病の癪が」

ガルおじR「勘兵衛みたいなじじいどもだ、くそ！」

ゴリアテ「ギュイイイイイイイイン！」

ボコ（辻）「なんかものすごい唸りなんだが！？」

杏「レオポンちゃんが喜んでいじくりまわしてたよ♪」

ボコ（辻）「メチャクチャ不安！」

杏「ほいじゃ私も配置につくよ～手加減ナシだかんね」

ボコ（辻）「いつもサボって芋食ってる癖に…」

杏「あ、辻ちゃん」

ボコ（辻）「なんだ、まだ何かあるのか」

杏「がんばってね」ﾆﾋ

ボコ（辻）「…ふん」

蝶野「両チーム、位置について！」

ティーガーⅠ「ぶるるるおおおん…！」

ゴリアテ「ギュイイイイイイイイン！」

王大河「ごくり」

蝶野「試合、開始！！」

花火「ひゅるるるる…ぱんっ！」

ガルおじR「いけいけ！先手必勝だ！」

ガルおじA「あっ、ズルい！車長はワシだぞ」

ティーガーⅠ「ぶろろろろろろ！」

ボコ（辻）「おい、置いていくな…うわ、なんてトルク！？」

ゴリアテ「ギュウウウン！」

王大河「ついに今度こそ最終問題！はたして勝利の女神が微笑むのはどちらだー！」

ボコ（辻）「西住みほは不在だから、大洗の戦車は全部で８輌…まず誰が来る！？」

？？？「わたくしですわ」

戦車「キュラキュラ…」

ガルおじA「この声は！」

ガルおじC「！？そしてこの戦車は！」

ダージリン「こんな格言を知ってる？『最初の呼吸が死の初めだ』」

オレンジペコ「トマス・フラーですね」

チャーチルMk.Ⅶ？「ズズーン…」

ボコ（辻）「なんでこいつが！？」

ガルおじR「大洗の８輌って話じゃないのか！」

ダージリン「『学園艦上の戦車全隻で沈めさせてもらう』としか言ってないわ」ｼﾚｯ

アッサム「クイズを出題した学園は皆、１輌ずつ持ってきています」

ガルおじB「ということは、合計１６輌…！」

ボコ（辻）「卑怯だぞ！」

ボコ（辻）「くそっ！チャーチルなんて鈍足戦車、振り切ってやる！」

ゴリアテ「ギュイイイイイイイイン！」

ガルおじC「早まるな役人さん！そいつはただのチャーチルじゃない！」

ボコ（辻）「え？」

ダージリン「砲撃」


どっごおおおおおおおん！！

さっきまで家屋だったもの「ガラガラガラ…」


ボコ（辻）「は…え！？なんだ！何事だー！？」

ダージリン「あらゆる障害を灰塵と帰す、ロイヤル・オードナンス１６５ｍｍデモリッション・ガン…」

ダージリン「お相手いたしますわ…この改造破砕戦車、“チャーチルAVRE”で！」

チャーチルAVRE「しゅうううう…」




ボコ（辻）「なんだコレー！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ！

ガルおじC「実在の改造チャーチルだ！」

ガルおじR「きたねえ！戦後車輛じゃねえか！」

ダージリン「公式試合じゃないから、問題ありませんわ」ｼﾚｯ

ガルおじB「優雅だ…」

ボコ（辻）「優雅かあ！？」

ボコ（辻）「なんだあのぶっとい砲は！マウスでさえ１２８ｍｍだぞ！？」

ガルおじA「敵防御陣地を吹き飛ばすために生まれた工兵用の大砲だ…」

ガルおじB「役人さんは『フルメタル・パニック！』というラノベを知っとるか？」

ボコ（辻）「ア、アニメ化したロボット物だったか」

ガルおじR「その主人公機は各社からフィギュア連発の人気機体、レーバテイン！必殺武器は１６５ｍｍデモリッションガンだ」

ボコ（辻）「それってあの砲…」

ガルおじC「間違いなく元ネタだろう。劇中では反動が強すぎて、ただ撃つだけで砲を持った腕が吹っ飛んでいた」

ボコ（辻）「アニメの主人公ロボが反動でぶっ壊れる威力！？」

ダージリン「チャーチルが持つ抜群の安定感だからこそ、撃てる代物ですわ」

ガルおじC「ちなみに頭部のガトリングはGAU-１９。みんな大好きA-１０神のアヴェンジャーの遠い親戚だ」

ボコ（辻）「聞いてないから！」

ダージリン「チャーチルだけじゃないわ。この試合に集った戦車たちは皆、各校メカニックの手によって実在の魔改造戦車に変貌しています」

ボコ（辻）「こんなのがあと１５輌！？」

ダージリン「あら、ほかのみんなが私のようにやさしいとは限らないわよ？」ﾆｺｯ

ガルおじR「どういうことだ！？」

ダージリン「もっと下品な戦い方をする人もいるってコト」

ひゅるるるるるる…

ガルおじA「なんの音だ？」

オレンジペコ「ああ…」

アッサム「四天王のおでましですね」

ボコ（辻）「四天王！？」

ガルおじA「みんな、空を見ろ！」

ボコ（辻）「えっ？」


空を埋め尽くすロケット弾の群れ「ひゅるるるるるる…」


ボコ（辻）・ガルおじR「ほげえええええええ！？」

ケイ「改造シャーマン、MAR-２４０！」

戦車本体とおなじくらいでかいロケットランチャー積んだシャーマン「ずもーん！」




ケイ「その武装は…」

ケイ「　３　６　連　装　２　４　０　ｍ　ｍ　ロ　ケ　ッ　ト　弾　！！」


ちゅどどどどどどどおおおおおおおん！！


ケイ「ワーオ！ダイナマイツ！」

アリサ（粉微塵になってないでしょうね…）

～舞台裏～

？？？①「ケイさんが接敵したようですね」

？？？②「けどヤツは、我ら魔改造四天王の中でも最弱…」

？？？③「スタート直後にぶっ放すなんて、ボスキャラの面汚しね」

？？？①「で、次は誰が出ます？」

？？？②「私がこの子でビックリさせてあげる！」

？？？③「え～この子の出番でしょ」

？？？①「ではジャンケンで！」

じゃんけんぽん！あいこでしょ！あいこでしょ！

～～～～～

砂煙「もくもく…」

アッサム「終わった、でしょうか」

オレンジペコ「いくら何でもこれは卑怯なのでは…」

ケイ「これは戦車道、道を外れたら戦車が泣いちゃうけど…今回ばかりはアンジーの頼みだからね」

アリサ「え？」

ナオミ「マム、視界、晴れます」

ボコ（辻）「ゲホッ！ゲェホッ！あいつら無茶苦茶だ！」

横転したティーガー「ギギギ…」

ガルおじR「くそ、お前ら！起こすの手伝え！」

ボコ（辻）「人力で動くか！重戦車だぞ」

ガルおじABCR「「「「どっこいしょ！」」」」

戻ったティーガー「ずしん！」

ボコ（辻）「嘘ぉ！？」

ガルおじR「がはは、伊達にプラ製じゃないぜ！」

アリサ「無傷！？」

ダージリン「片やゴリアテ、片やプラスチック…軽さを利用して爆風を受け流したようね」

ケイ「アメイズィング！OVAでアンツィオが使った手ね！」

ガルおじC「あの２輌は装填に時間がかかるし、スピードも出ない。次の攻撃までがチャンスだ」

ボコ（辻）「あんなのに勝てるのか！？」

ガルおじR「聞け、役人。わしに必勝の作戦がある」

ボコ（辻）「本当か！」

ティーガーⅠ「ぶろろろろ…」

ゴリアテ「ヒュイイイン…」

ダージリン「逃がしませんわ。アル、ガン・ハウザーモード」

オレンジペコ「ペコです。ついてません」

ダージリン「ウルズ２、ウルズ６、ウルズ７、パーティの時間よ」

「アッサムです」「ルフナです」「グリーンです」

ボコ（辻）「緑茶いたぞ最後！？」

ガルおじB「違う！聖グロのグリーンさんは緑茶由来じゃなくグレアム・グリーンが元ネタだ！」

ガルおじA「聖グロＧＩ６のメンバーは紅茶でなくコーヒーを嗜み、イギリス作家の名を名乗る！詳しくは月間戦車道増刊第１巻」

ガルおじC「ニルギリさんの出番増えろ！」

ボコ（辻）「知るか！」

ダージリン「砲撃」


どっごおおおおおおおん！！

ボコ（辻）「ひいいぃぃい！」

ナオミ「こちらに突撃してきます」

ケイ「まだロケットはあるわ！相手になってあげる！」

MAR-２４０「うぃぃぃん…ガコン」

ボコ（辻）「こっ゛ち゛み゛てる゛ぞお゛お゛お゛！巡査長！このあとどうするんだ！？」

ティーガーのハッチ「パカッ」

ガルおじR「こうするんだ！」

ゲシイッ！

ボコ（辻）「えっ」

アリサ「仲間を蹴っ…！？」

ボコ（辻）「ぐふうっ！」ﾋﾞﾀｰﾝ

ナオミ「て、敵車長、視察口に密着！指示を！」

アリサ「ちょっとどきなさいよ！こっちは砲塔ないんだからそこ塞がれたら前見えないのよ！」

MAR-２４０「がっちゃんがっちゃん！」（混乱）

ボコ（辻）「私だって好きでやってるわけじゃない！！」

ケイ「インディにこんなシーンあったわね！」

ガルおじR「今だ！ボコごと撃て！」

ガルおじA「アンタ役人さんより遥かにワルだな」

ケイ「大体の方向はわかるわ！ぶっぱなして！」

ナオミ「イエス、マム！」

ボコ（辻）「撃つな撃つな！まだ私が張り付いて…」

ティーガーⅠ「ズドンッ！！」

MAR-２４０「ばしゅしゅしゅしゅしゅしゅ！！」

ボコ（辻）「少しは躊躇しろおおおお！！」

ロケット弾の群れ「ひゅるるるるるる…」

ダージリン「ペコ、なんだか私たちの方に飛んできてるように見えるわね」

オレンジペコ「奇遇ですね、私もです」

アッサム「弾道とチャーチルの機動性から計算して、回避率は…」

ダージリン「ラムダドライバ全開」

オレンジペコ「ありませんてば」


ちゅどどどどどどどおおおおおおおん！！

白旗「カシン、カシン」

白旗「カシン、カシン」

蝶野「サンダースチーム・MAR-２４０、聖グロリアーナチーム・チャーチルAVRE、走行不能！」

王大河（冷静にジャッジしてる…）

蝶野「あ、お役人吹っ飛んだけど白旗上がってない。悪運強いわね！」

王大河（この人もぶっ飛んでるなあ…）

ティーガーⅠ「ぶろろろろ…」

ゴリアテ「ヒュイイイン…」

ガルおじA「やったやった！あのダー様やおケイさんに勝ったぞ！」

ガルおじC「ワシら才能あるんじゃないか！」

ガルおじB「もう女子高生になるしかないな！」

ボコ（辻）「その前に！言うこと無いか！何か！！」

ガルおじA「確かに…あれは決してサンダース、聖グロの真の実力ではなかった」

ボコ（辻）「そこじゃな…！なに？」

王大河「手加減してたってことですか？」

蝶野「戦車の問題よ。あれらは防御陣地を崩したり火力支援したりするための兵器で、対戦車戦闘には向いてないわ」

蝶野「特に相手があんな小さなゴリアテじゃあね」

王大河「じゃあなんでわざわざそんな改造を」

蝶野「1つは戦闘をド派手にして、役人がとっても苦労したって印象付けるためでしょうね。一晩で禍根を清算しようと思ったらやっぱりインパクトがなくっちゃ」

蝶野「もう１つは…あら」


　ドーン！ドーン！


蝶野「次の戦いが始まってるわね！」

王大河「あれは…」

ねこにゃー「三式中戦車チヌ改！」




ぴよたん「３０００メートル先の畳１枚に命中させるゴルゴ砲だっちゃ！」

ももがー「ＦＰＳで鍛えたスナイプ技術を見せるナリ！」


　ドーン！ドーン！

ボコ（辻）「おい！早く撃ち返せ！ティーガーだろうお前たち！」

ガルおじＲ「ええい、出来るならやってる！」

ガルおじＣ「直視できんのだ！彼女たちが眩しすぎて！」


戦車？「ビカビカーーーッ！」

梓「カーボン・アーク灯搭載改造戦車、Ｍ３ＣＤＬ！」

砲塔から光を発射して当たり一面赤道直下にしてる戦車「ビカビカーーーッ！」






あや「どうだ！これを食らえば眩しくて撃てないもんね」

あゆみ「食らってるそっちは丸見えだけどね」

優季「こっちからだけ攻めちゃう～♪」

桂利奈「明るさ１２８０万カンデラです！カッコイイーー！」

紗希「………」

ガルおじＣ「夜戦支援のために極秘開発された改造Ｍ３中戦車だ…！」

ボコ（辻）「１２８０万ってどのくらいだ！？」

ガルおじＲ「車検に必要なヘッドライトはハイビームで１万５千カンデラだ！」

ガルおじＡ「つまり乗用車の５００倍以上…！」

ガルおじＢ「目が開けられん！ウサギさんチームの若々しい眩しさに目が眩んで…！」

ボコ（辻）「巫山戯てる場合と違うぞー！」


三式中戦車改「ドーン！ドーン！」

Ｍ３ＣＤＬ「ドーン！ドーン！」

ももがー「むむー、ちょこまかと！」

ぴよたん「砲弾パース！ぴよ」

ねこにゃー「そろそろ終わらせるにゃー！」

ボコ（辻）「なにか使える装備はないのか！」

ガルおじＡ「そ、そうか、まだコレがあった！」ｶﾞｺﾝ！


ティーガーⅠ「ブシュシューッ！」

煙幕「もくもく…」

梓「スモークディスチャージャー！？」

王大河「煙に隠れた！」

蝶野「もう１つは、初心者の役人に勝ちの目を少しでも残すため。使い慣れてない珍戦車が相手なら、小さくて弾を避けやすいゴリアテが逃げ切れるチャンスも生まれるわ」

蝶野「相手との体格差があればあるほど、大きいほうが有利に見えるけど…逃げ切ればＯＫなルールも併せて、実は役人側有利なルールなのよ」

王大河「ははあ…」

蝶野「全ては遺恨を残さず役人を手に入れるためでしょうね。このやり口は角谷会長の手腕かしら」

王大河「すごい、切り抜けましたよ！」

ガルおじＡ「わはは、もくもく作戦大成功！」

ガルおじＢ「西住殿が格上との戦い方を教えてくれたおかげだ！」

ガルおじＣ「戦車道楽しい！アドレナリンがとまらん！」

ガルおじＲ「こんなこともあろうかと極初期生産型の装備を再現しててよかったよ！」

ボコ（辻）「完全に撒いた…。あと１２輌！」

ボコ（辻）「いける、この調子なら…！」

蝶野「けど」


遠くの家屋「ドゴォッ！！」

ガルおじＲ「なんだ？」

やや遠くの家屋「バガァアンッ！！」

ガルおじＢ「砲撃か！？」

ガルおじＣ「いや、発砲音は聞こえんぞ！」

近くの家屋「ズガシャアアンッ！！」

ボコ（辻）「すごい勢いで近づいてくる…！」

隣の家屋「ドバァアアーンッ！！」

戦車？「フィィィィィイイイイン…！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

ガルおじＡ「あの戦車は！」

高速突撃でコンクリ壁に穴を空けた全身装甲ワラジムシのような何か「フィィィィィイイイイン…！！」




ナカジマ「カスタムポルシェティーガー、ラムティーガー。レオポンも新型で参戦するよ」

ボコ（辻）「た、体当たりで住宅地をブチ抜いてきたー！？！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ！

ガルおじＣ「市街地の障害物を突撃粉砕するために造られた改造ポルシェティーガーだ！」

ホシノ「砲塔がなくなった分、重量や空気抵抗が減ったから大幅スピードアップだよ」

スズキ「砲手と装填手ヒマだけどね」

ツチヤ「さあ、こいつのスピードから逃げ切れるかな」

ラムティーガー「フィィィィィイイイイン…！！」


蝶野「それでも一筋縄じゃ行かないわよ、あの子たちは」

ナカジマ「行け！“音速の貴公子”改め、“サーキットの通り魔”！」

ラムティーガー「ギャルルルルルルルルッッ！！」

ガルおじＣ「追突されればバラバラになること必至！」

ガルおじA「全速後退！」

ボコ（辻）「ひいいっ！」

ティーガーⅠ「ギュアアアアッ！」

ゴリアテ「ヒュイイイン！」

ボコ（辻）「サーキットの通り魔！？」

ガルおじＲ「どちらもＦ１レーサーのアダ名だ！音速の貴公子はアイルトン・セナ、サーキットの通り魔はアンドレア・デ・チェザリス！」

ボコ（辻）「２人目しらん！」

ナカジマ「レースの度に盛大にマシンを壊すクラッシュ・キングだよ。Ｆ１におけるリタイア総数、連続リタイア数のレコードホルダー！」

ホシノ「しかも周囲のレーサーを容赦なく巻き込んでリタイア＆インタイに追い込むもんだから、ライバルレーサーからは走る障害物と呼ばれて恐れられたんだ」

ツチヤ「『高価なマシンを壊しまくる』って理由でクビになること２回！レース直前は興奮で白目を剥く！」

ボコ（辻）「バーサーカーか！？」

スズキ「そこに惹かれるんだよ～」

ガルおじＲ「走り屋は頭のネジがグラついてるくらいじゃないとな！」

ナカジマ「別名“気違い野郎”！」

ホシノ「別名“壊し屋チェザリス”！」

スズキ「別名“走る解体屋”！」

ツチヤ「別名“スピードのセクハラ男”！」

ガルおじＡ「別名“犬も歩けばチェザリスに当たる”！」

ガルおじＢ「別名“人間スクラップ工場”！」

ガルおじＣ「別名“野生のチェザリス牙を剥く”！」

ガルおじＲ「別名“垂れ流しの産業廃棄物”！」

ボコ（辻）「野放しにするな！そんな奴！」

ナカジマ「まあクラッシュが多かったのは乗ったマシンのエンジンに駄々っ子が多かったのも大きく影響してますし」

ホシノ「プライベートではいい人なんだよ」

スズキ「レーサを引退して車を降りた後、バイクで事故って亡くなったんだ」

ボコ（辻）「最期までクラッシュだったのか…」

ガルおじＢ「ロックだ…」

ツチヤ「痺れるなあ…！」

ナカジマ「というわけで、今回のレオポンはそんなソウルで行ってみるよ」

ボコ（辻）「行ってみんでいい！」

ツチヤ「インコースいただきぃ！」

ラムティーガー「ギュラララララッ！」

ボコ（辻）「そっちに行ったぞ！ガルおじ！」

ガルおじＲ「ちょこざいな！吹かせ、Ｂ！」

ガルおじＢ「あいよっ！」

ティーガーⅠ「ギュアアアアッ！」

ボコ（辻）「速いっ！？ティーガーなのに！」

ガルおじＲ「がはは！中川のフェラーリ１２ｔｄｆから引っこ抜いた１２気筒７８０馬力エンジンだ！おみそれしたか！」

ナカジマ・ホシノ・スズキ・ツチヤ「「「「ええーっ！１２ｔｄｆの！？///」」」」ｶﾞﾀｯ！

ボコ（辻）「なんだ！？スゴい食いつきだぞ！１２ｔｄｆって！？」

ガルおじＡ「スーパーカー界の王者フェラ－リ！だが一口にフェラーリといってもいろいろと種類がある」

ガルおじＣ「フェラーリＦ４０とかフェラーリテスタロッサとか聞いたことあるだろ」

ボコ（辻）「ああ…テスタロッサは知ってるな」

ガルおじＢ「フェイト・テスタロッサちゃんのネーミング元になった奴な！」

ガルおじＲ「Ｆ１２ベルリネッタはガルパン放送終了とほぼ同時、２０１２年１２月から日本で納入されている新型だ！僅か３．１秒で時速１００ｋｍまで加速する！」

ホシノ「１２ｔｄｆはそのＦ１２ベルリネッタのエンジン・空力・材質・ステアリングなどなどを徹底改良した高性能モデル！生産数はたったの７９９台！」

ナカジマ「フォードｖｓフェラーリならぬ、ポルシェｖｓフェラーリってワケか！」

ツチヤ「燃えるねえ！」

スズキ「負けないよ！フェラーリ相手は学園長とのレースで慣れてるからね」

ガルおじＲ「こっちだってポルシェ相手は麗子や白鳥で慣れっこだ！いけえ！」

ツチヤ「こんな格言を知ってる？『技術的問題を解決するためには美的観点からも納得のいくものでなければならない』」

スズキ「フェルディナント・ポルシェ博士だな」

ラムティーガー「ゴオオオオオオオッ！」

ガルおじＣ「こんな格言は知ってる？『美しいものをつくれ、そうすれば解決する』」

ガルおじＡ「銀河と新幹線の生みの親、三木忠直だな！」

ティーガーⅠ「ギュウウウウウン！」

ガルおじＢ「役人さん！レオポンさんの相手はワシらに任せろ！手出し無用だ！」

ボコ（辻）「よ、よし頼んだ！」

ボコ（辻）「ほっ…助かった。おかげであんな化け物とデスレースなんかせずに済んだぞ」

ボコ（辻）「さっ、今のうちに解答ボタンに…」


？？？「安心するのは早いんじゃないかな？」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「！？継続高校か！」

ミカ「おや、名乗ってないのによくわかったね」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「なんでだろうな！」

ミッコ「バレちゃったらしょうがない！いっけえ、ＢＴ-４３！」

戦車？「ギュアアアアアア！」

ボコ（辻）「４３！？ＢＴ-４２の更なる新型か！」

ボコ（辻）「ＢＴ-４２の時点で完全に魔改造珍品だったのに、いったいどんな…！」

砲塔の代わりにでかい木箱を乗っけたトラック的なもの「ぶろろろろろろろ！」




ボコ（辻）「………」

ミカ「………」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「……なにこれ」

ミカ「ＢＴ-４２と同じ車体を使った装甲兵員輸送車さ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アキ「仕方ないでしょ、ウチの戦車は改造バリエーション殆どないんだから！」

ボコ（辻）「それにしたってコレは…」

アキ「…これですら試作の１輌しかないんだよ」

ボコ（辻）「戦場に出るより、八百屋にリンゴでも卸してた方が似合うんじゃないか？」

ミッコ「はは、貧乏は辛いね！」

アキ「笑わない！」

ボコ（辻）「なんにせよ、初めて勝てそうな相手が出てきたぞ！いざ勝負だ！」

ミッコ「こっちに武器がないと分かったとたん強気だなあ」

アキ（ゴリアテよりは強いと思うけど…）

ミカ「そう慌てないで。カクテルを用意してあるんだ。一杯どうかな」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「今日はもう酒はこりごりだ！」

アキ「まあそう言わないでよ。沢山もってきたんだ」ｺﾞｿｺﾞｿ

ボコ（辻）「…沢山？」

アキ「その名も…」

アキ「モロトフのカクテルー！」

火炎瓶「ジャジャーン！」ﾒﾗﾒﾗｰ！

ボコ（辻）「サメチームより非道い！どこがカクテルだ！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ！

ミカ「継続戦争の前哨戦である冬戦争で、ソ連はフィンランドを無差別爆撃してね。国際連盟に怒られたんだけれど…」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ミッコ「モロトフ外相は『資本主義に搾取されてる可哀想なフィンランド人にパンをプレゼントしてるだけだ』ーって無茶苦茶な言い訳をしたんだ」

アキ「それを当てこすって、落とされる焼夷弾はモロトフのパン籠って呼ばれるようになったんだよ」

ミカ「それならお返しに、ソ連戦車には１杯奢ろう。というわけで、モロトフのカクテルは火炎瓶の代名詞となったのさ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「火炎瓶なんか戦車に効くのか？」

ミカ「当時のソ連戦車は結構装甲に隙があったからね。うまく当てればガソリンエンジンに引火してドカンだったのさ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ミッコ「日本も似たようなことしてたぞ。戦車の塗料に引火させたりな」

アキ「あとは棒つき手榴弾の周りに針金でいっぱい爆弾くくりつけたお手製スーパー手榴弾とかね」

ボコ（辻）「棒つき手榴弾…最終章でサメチームに追い詰められた秋山優花里が取り出してたやつか。さすがに本物じゃないと思うが」

ミカ「そういうわけで、このカクテルも立派な対戦車兵器なのさ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アキ「それじゃあ、いくよ～。よいしょっと」

大量の火炎瓶「ゴロゴロゴロ～！」ﾒﾗﾒﾗｰ

ボコ（辻）「ひぎいいいい！？」

　ボーン！　ボーン！
　　どかーん！　ボワァアアッ！
　どかーん！　ぼおん！　ボーン！
　　　ボワボワァッ！　どどーん！

ボコ（辻）「君たち！爆発物製造は重罪だぞ！」

ミカ「問題ないよ。日本の法律上、火炎瓶はいくら作っても爆発物には当たらないんだ。最高裁判所の判決だからしょうがないね」

ボコ（辻）「ええええええええ！？」

ミッコ「おかげでデモやらテロやら学生運動で使われまくっても取り締まれなくてさ～」

ボコ（辻）「何やらかしてんの最高裁判所！？」

アキ（爆発物取締罰則に当たらないだけで、今は火炎瓶の製造そのものが違法だけどね）

ミカ「それにそもそも、モロトフのカクテルはお手製じゃないよ。フィンランドのアルコール飲料会社が製造していた、れっきとした商品さ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「酒会社が火炎瓶つくってたの！？」

アキ「『上坂すみれ』『モロトフカクテル』で検索すると、ノンナ役の声優さんと通称フィンランド先生でおなじみ斎木伸先生の面白い対談が出てくるよ」

ボコ（辻）「アイドル声優と対戦車兵器並べて検索するなよ！」

ミッコ「大丈夫！あの人ソ連大好きなミリオタだから！」

ミカ「ＴＶ版第７話と８話では軍事評論家に混じってミリタリーコメンタリーしてるしね」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アキ「それそれ～！」ﾎﾟﾎﾟｲﾉﾎﾟｰｲ

　ボーン！　どかーん！
　　ボボーン！　めらめらー！

ボコ（辻）「ひいいっ！君たち！火炎瓶を豆みたいに投げるんじゃない！」

ミカ「けど盛大に撒きすぎてしまったね。のこり１本だ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アキ「えーもう終わり？じゃあはい、役人さん。コレつまらないものですが」ﾋｮｲｯ

ボコ（辻）「あ、これはどうもご丁寧に」

火炎瓶「シュボボボボボ！」

ボコ（辻）「ってうわあああああ！？」

ボコ（辻）「ふーーっ！ふーーっ！」

ミカ「着ぐるみを着てたら、息を吹きかけても意味はないんじゃないかな」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ボコ（辻）「うおおおおおお消えろ消えろぉぉぉぉおお！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ！

ミッコ「んじゃ私たちはこれで」

ミカ「役人さんの健闘を祈ります」ﾎﾟﾛﾛﾛｰﾝ

ＢＴ-４３「ぶいいいいいいん…」

ボコ（辻）「消していってぇぇぇぇ！！」

すぐ隣のビル「ずっがどおおおぉぉぉおん！！」


ボコ（辻）「今度はなんだ！いい加減泣くぞ！」


西「呼ばれて飛び出て、知波単学園！」

福田「神出鬼没突撃であります！」

ボコ（辻）「呼んでない！」

西「そう！何を隠そうこの“海軍十二糎自走砲”！この日のために準備した改造チハなのであります！」

ボコ（辻）「人の話を聞けえええええ！」

チハの車体に馬鹿デカい砲をポン付けした一品「チッハハハーン！」






ボコ（辻）「ってデカああああ！？」

福田「重巡や空母にも搭載された自慢の重砲であります！」ｴｯﾍﾝ

西「口径１２センチ！弾丸重量はティーガーの２倍！」

海軍十二糎自走砲「ういいいい…ん」ｶﾞｺﾝ！

西「ついたアダ名は、誰が呼んだか『キングチーハー』！」


　どっごおおおおおおん！！


辻「もう嫌だあああああ！！」

ティーガーⅠ「ぶおおおん！ギャリギャリ！」


辻「！？おおっ、ガルおじチーム！ラムティーガーから逃げ切ったんだな！」

ガルおじＡ「役人さん！そっちも無事だったか！」

辻「偏執的な変態砲を積んだ怪物に追われてるんだ！助けてくれ！」

ガルおじＡ「うむ、それがな！」

お向かいのビル「ちゅっどおおおおおん！！」


？？？「天をも貫く１７ｃｍカノン砲…」

ゴジラとでも戦うの？って感じの動く要塞「ギギギギギイィィ…！」

エリカ「大戦中、１輌のみが試作された最強最後の虎戦車！Ｇ.Ｗ.ティーガーの咆哮、耳に焼き付けて散っていけ！」

Ｇ.Ｗ.ティーガー「ガオオオオオオオン！！」







ガルおじＡ「すまん、こっちもだｗｗｗ」

ボコ（辻）「あああああああああああ！！」

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

王大河「改造チハに改造ティーガーⅡ…」

蝶野「見てて飽きないわねーあの子たち」ｹﾗｹﾗ

王大河「最初に出てきた２輌以外はみんな公式戦車道で使用できる車輛なんですね。出せばいいのに」

ダージリン「スペックがあればいいというものではないわ。戦車道はあくまで武道なのだから」

王大河「うわ、ビックリした！なんでここに？」

オレンジペコ「みなさん、最後まで一緒に観戦したいと仰りまして…」

王大河「みなさん？」

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

桂利奈「スコーンおいしい！」ｻﾞｸｻﾞｸ

あゆみ「このサンドイッチ、キュウリ以外の具忘れてるよ」ｼｬﾘｼｬﾘ

あや「すみませーん！ハムくださーい」

梓「それはそれでいいの…！」ﾊﾗﾊﾗ

王大河（いつのまにかお茶会セット広がってる…）

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

ケイ「ヘイ、次期隊長さん。アナタならこの状況、どうする」

梓「えっ、えっ…私のことですか！？」///

あや「よっ、隊長！」

優季「た・い・ちょ！」

あゆみ「た・い・ちょ！」

紗希「………」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梓「からかわないで！///ええっと…」

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

梓「有効射程で負けてる以上、広いところは不利ですよね。一度入り組んだ場所に入って長砲身を封じるべきかと…」

優季「わ～西住隊長みた～い」

ミカ「どうやら彼らも同意見のようだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾎﾟﾛｰﾝ

ミッコ「ホントだ。路地裏に入ってくぞ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

Ｇ.Ｗ.ティーガー「ドッゴオオオオオオン！！」

海軍十二糎自走砲「ちゅどおおおおおん」

ボコ（辻）「ひい！君たち、その建物の修繕費用も税金から出てるんだぞ！」

エリカ「くそ、市街地戦じゃ火力が生かせないじゃない！鬱陶しいわね！」

西「いやあ、夏大会の決勝を思い出しますね、逸見殿！」

エリカ「アンタそれ喧嘩うってんの！？なに、天然！？マジボケで言ってる？！」

西「？」

Ｇ.Ｗ.ティーガー「ドッゴオオオオオオン！！」

海軍十二糎自走砲「ちゅどおおおおおん」

ガルおじＣ「キングチーハーはオープントップのはずだが！？」

西「役人殿のカール改造案を参考に、自動装填装置を搭載しました！」

ガルおじＲ「貴様のせいか役人！」

ボコ（辻）「知らん知らん！私は悪くない！」

ガルおじＡ「役人さん、この住宅地を抜けると急勾配の上り坂がある。そこで一気に引き離す作戦でいこう」

ボコ（辻）「そ、そうか！重い戦車は上り坂が苦手だったな」

ティーガーⅠ「ぶろろろろ！」

ゴリアテ「ヒュイイイン！」

エリカ「逃げるんじゃないわよ！」

西「敵ながら天晴な撤退！」

Ｇ.Ｗ.ティーガー「ぎぎぎぎぎ…！」

エリカ「直下！もっとスピード上げられないの！？」

直下「小島です！砲が重すぎてこれが限界だよ」


海軍十二糎自走砲「ががががが…！」

西「がんばり突撃だ福田ー！」

福田「敢闘精神でありますー！」

ボコ（辻）「うまくいったぞ！向こうは坂の中腹でまごついてる！」

ガルおじＢ「ワシらはもうすぐ頂上だ」

ガルおじＣ「よーし、有利な高所から反撃に出るか！」

ボコ（辻）「出るな出るな！急いで逃げるぞ！」

ガルおじＲ「ふん、腰抜けめ」

ガルおじＡ「まあ立ち止まると、レオポンさんたちが追いつくかもしれんからな」

ティーガーⅠ「ぶろろろろ！」

ゴリアテ「ヒュイイイン！」

エリカ「チッ！逃げられる…！」


？？？「あら、アンタたち使えないのね！」

エリカ「げっ、この声は…」

西「おお、四天王殿！ご助力感謝致します！」

ガルおじＲ「うぬ、新手か！」

ボコ（辻）「四天王だと！」

ガルおじＡ「坂の上になにかいるぞ！」

ガルおじＣ「あの機体は…！」

合体ロボの上半身担当にしか見えない厨二心くすぐる真紅のマシン「ごごごごごごごご…！」




カチューシャ「カチューシャさま参上よ！雑魚は引っ込んでなさい！」

エリカ「誰が雑魚よこのチビ！」

ボコ（辻）「また変な戦車でてきたー！？」

ガルおじＲ「違う！あれは戦車じゃない！」

ボコ（辻）「え？」

カチューシャ「ノンナ、やりなさい！」

ノンナ「ダー」

真紅の戦車？「ヒュイイイイイイイ……ン！」

ガルおじＡ「まずい！アレが来るぞ！」

エリカ「散れ！散れーっ！」

ボコ（辻）「へ？」

真紅の戦車？の巨砲？×２「どっ…ぱああああああああん！！」

鉄砲水「ぶしゃーーーーーっ！！」

ボコ（辻）「水ぅ！？」

ガルおじＡ「ビルの陰に隠れろ、役人さん！」


福田「西隊長ー！流されてしまうでありますー！」

西「坂道にいたのが裏目に出たかあ！勉強になりましたね、逸見殿！」

エリカ「プラウダぁぁぁぁぁ！！」（怒）

海軍十二糎自走砲「ずるずるずる～」

Ｇ.Ｗ.ティーガー「ずるずるずる～」

ガルおじＡ「なんとかかわせたか…」

ガルおじＲ「タイガー両津スペシャルの必殺真横移動のおかげだな」

ボコ（辻）「大砲から洪水が出てきたぞ！なんだあれ！」

ガルおじＣ「アレは…消防車だ」

ボコ（辻）「消防車！？砲と履帯ついてるぞ！？」

ガルおじＡ「役人さんは世界で最も恐ろしい火事とは何だと思う？」

ボコ（辻）「なんだ突然…やっぱり首里城やノートルダム大聖堂を焼いたような、重要文化財での火事じゃないか？」

ガルおじＢ「ふむふむ」

ボコ（辻）「いや、それともオーストラリアの森林火災のような生態系へのダメージが大きい火事か？」

ガルおじＣ「ふむふむ」

ガルおじＡ「確かに、そういった火災は目を覆わんばかりの甚大な被害を及ぼす。だが…」

ガルおじＢ「単純な『炎の勢い』『消火の難しさ』という観点で見ると、別の正解がある」

ボコ（辻）「そ、それは…？」

ガルおじＲ「油田火災だ」

ボコ（辻）「油田！」

ガルおじＲ「油田ってのは毎日何１０万トン、何１００万トンという原油が吹き出るもんだ。もし、そんな所に火が付けば…」

ボコ（辻）「うっ…想像するのも恐ろしい…」

ガルおじＡ「火力も段違いだ。標準的な火災は１０００℃程度だが、油田火災は３０００℃を超える」

ガルおじＢ「消防士は火災現場に突入する際、防火服を着用するが、耐えられるのは１２００℃程度のようだ。しかも数十秒」

ボコ（辻）「防火服すら役に立たないのか…」

ガルおじＣ「おまけに、直接炎に焼かれていない周辺も半径１００ｍは２００℃に達し、近づくことさえできなくなる」

ガルおじＡ「ちなみに、火炎放射器の温度は８００℃」

ガルおじＣ「ナパーム弾は１３００℃」

ガルおじＢ「キョダイマックスリザードンの体内温度は２０００℃」

ガルおじＲ「そして太陽の表面温度は５５００℃だ」

ボコ（辻）「た、太陽の半分…」ｺﾞｸﾘ

ガルおじＡ「湾岸戦争での油田火災は、１日にタンカー３隻分の原油を松明に燃え続けたのだ…！」

ガルおじＢ「あたりは真昼でも、もうもうとくすぶる黒煙で真夜中のように暗黒に包まれていたという」

ガルおじＣ「２５ｍプール２０００杯ぶんの原油はウミガメの産卵地やジュゴンの生息地に流出し」

ガルおじＲ「人命が危険なほどの大気汚染はジェット気流に乗って、中東からインド、東南アジア、果てはハワイにまで到達。現地では呼吸器系疾患が激増した」

ガルおじＡ「巻き上げられた黒煙は太陽光を遮り、現地の気温は１８度も低下。　プ　チ　核　の　冬　が　到　来　し　た　」

ボコ（辻）「あ、ああ…」ｶﾞｸｶﾞｸ

ボコ（辻）「そ、そんなもの、消火できるのか？」

ガルおじＡ「１万人の作業員を投入して鎮火したよ。　９　ヵ　月　か　か　っ　て　な　」

ボコ（辻）「ヒェ…」

ガルおじＢ「そんな地獄の炎に対抗するのもまた、地獄の戦士たち…」

ガルおじＲ「米レッドアデア社などから派遣された、『ヘルファイター』と呼ばれる消防士だ！」

ボコ（辻）「どんな消防士だって無理だろ、こんなの！」


カチューシャ「どうかしら？」ﾆﾔﾘ

カチューシャ「ヘルファイターには何よりも頼もしい同志がついていたのよ！」

ボコ（辻）「同志…まさかそれが」

カチューシャ「そのとーり！Ｔ-３４をベースに造られたこの消防車こそ、対油田火災用決戦兵器！」

カチューシャ「一見、砲に見えるこの装備は、実は２基のジェットエンジン！」

ボコ（辻）「ジェットエンジン！？」

ガルおじＣ「Ｔ-３４と並び立つ傑作兵器、Ｍｉｇ-２１戦闘機から流用したものだ…」

カチューシャ「まず、エンジン上の６本のノズルから放水開始！」

ガルおじＡ「その放水量は２秒間に１トンに達する！」

ボコ（辻）「単位おかしい！」

カチューシャ「そしてエンジンタービンを始動、排気開始！」

ガルおじＢ「ジェットエンジンが生み出す猛烈な風が、吐き出された水を水蒸気へと変え、その体積を一気に増加させる！」

カチューシャ「荒れ狂う積乱雲と化した消火水は、炎に命中することで蒸発し、気化熱によって爆発的に冷却！油田火災にすら大ダメージを与えるのよ！」

ボコ（辻）「す、すごい…！」

クラーラ「１つのディーゼルエンジンと、２つのジェットエンジン」

ノンナ「３つの心臓を持った改造Ｔ-３４」

カチューシャ「『ビッグウィンド』！人呼んで…」

ビッグウィンド「ギュイイイィィィン！！」

カチューシャ「『世界最強の消防車』！！」

ビッグウィンド「どっ…ぱああああああああん！！」


ガルおじＡ「避けろおおおおお！」

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

王大河「こんな消防車があったんですねぇ…」

ケイ「水での消火以外にも、空から爆弾を投下して爆風で無理矢理消火！って手もあるわね」

ねこにゃー「荒野のコトブキ飛行隊でもやってたやつですな」

オレンジペコ「そっちのほうがまだ妥当な発想ですよね…普通こんなキマイラ消防車、思いつきませんよ」

優季「ろしあってバカだな～♪」

ダージリン「あら、ベースこそＴ-３４だけど、造ったのはハンガリーよ」

梓「そうなんですか？」

アッサム「Ｔ-５５の車体を使ったバージョンなどもあるようです」

あや「ハンガリーってどこ？」

あゆみ「お腹すいてるんだよ」

桂利奈「そっか！」

梓「それ、ハングリーだから…」

ダージリン「第二次大戦では枢軸側についた国ね。戦後は東側…つまりソ連の支配下におかれたわ」

アッサム「東西に分割されたドイツ…西は順調に戦争の傷跡から復興していきましたが、東側は酷いものでした」

オレンジペコ「戦後賠償の名目でソ連から徹底的に搾取され、鉄道は枕木ごと持ち去られ、土に埋まっているガス管まで掘り返して略奪されました。秘密警察に監視されているので、抵抗することもできません」

アッサム「そこで立ち上がったのが、後にハンガリー首相となるホルン・ジュラ。東西ドイツを隔てる鉄条網を撤去し、いわゆる鉄のカーテンに穴を空けました」

オレンジペコ「そのおかげで、多くの東ドイツ民が西ドイツに逃れることができたのですが、ソ連に支配されるハンガリー政府がこれを公に認めるとまずいので見て見ぬフリをします」

王大河「『ちょっと目を離したすきに逃亡を許しちゃったよ、参ったなぁ』っていうポーズってことですか」

ダージリン「逃亡成功の日、ハンガリーの国営放送は『東ドイツの人々が国境でピクニックをしました』と報道して、脱出の件はしらんぷりしたんだって♪」

王大河「やるなあ…」

アッサム「しかしそこで１つだけ、言い逃れのできない『事件』が発生します」

王大河「事件…？」

オレンジペコ「国境はハンガリーの兵士が監視していましたが、彼らはみんな脱出者の長い列からそっぽを向き、気付いていないフリをしていました。ですが…」

ダージリン「列に並んでいた女性が転んでしまい、抱いていた我が子を落としてしまったのよ」

王大河「あっ…」

アッサム「兵士たちは脱出者に気付いていないことになっているのですから、助けることはできません。しかし…」

ダージリン「１人の名もなきハンガリー兵士が、その子供を抱き起こし、母親の腕に返したのよ」

オレンジペコ「その写真はパパラッチされ、『ハンガリーは公式に逃亡を援助している！』と東側から猛抗議されました」

ダージリン「そこでホルン・ジュラはこう言ったのよ。『国民が逃げ出すような国を作ったのはお前たちだ！』ってね」

王大河「おおっ、カッコイイ！」

あや「ハングリー、カッコイイ！」

ダージリン「このハンガリーの勇気が、後のベルリンの壁崩壊にもつながったのよ」

ケイ「東西ドイツの分裂には他にも面白い話がいっぱいあるから、調べてみるといいわよ」

ナオミ「同じアメリカの輸送機パイロットとして、ロジーネン・ボンバーは誇りに思うよ」

王大河「ロジーネン・ボンバー？」

アリサ「爆弾の代わりにキャンディを投下したのよ。話が逸れてきたから詳しくはニコニコ大百科の『ベルリン大空輸』がわかりやすいわ」

王大河「そういえば、ハンガリーの学園艦って無いですよね？」

あゆみ「戦車が無いんじゃないの？」

ケイ「ノン！ハンガリーは結構、国産戦車を造ってたのよ」

ナオミ「軽戦車トルディ、自走砲ズリーニィ、そして幻に終わった重戦車タシュ」

アリサ「あとはドマイナーなストラウスラーＶ-３とＶ-４ね」

蝶野「足回りがかなり斬新で面白いし、巨大フロートで水上航行もできるベリーナイスな子だったんだけど試作止まりだったわ。ザンネン」

ミッコ「クリスティ式とは違うけど、車輪走行ができたらしいぞ！」

王大河「そんなに一杯あるなら、いつか登場するかもしれないですね、ハンガリー学園艦」

ダージリン「オーストリアと合わせて『二重女学院』とかね」

オレンジペコ「ＢＣ自由と被ってませんか？」

アッサム「マリー・アントワネット、オーストリア人ですし」

エリカ「あのイワンども！（おこ）」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

王大河「おや、お疲れ様です。リタイアですか？」

エリカ「エンジンがズブ濡れになって、どう頑張ってもウンともスンともいわないのよ！（おこ）」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

小島「頑張って直そうとしたの私だけどね…」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

小梅「はは…もう水はこりごりです」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

西「貴重な経験を積ませていただきました！」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

福田「恥ずかしながら、戻ってまいりました！」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

エリカ「なんなのよあれ！戦車じゃないじゃない！（おこ）」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮｰ

王大河「えーと、タオルタオル、と…」

小梅「でもあんなに凄い消防車なら、事故なんかあったときは頼りになるでしょうね」ﾌｷﾌｷ

あゆみ「消防車なんてホースから水かけるだけだと思ってたー」

ナカジマ「おっと！戦車も奥が深いけど、消防車だって同じくらいバリエーション豊富なんだよ」

王大河（車ならなんでも好きなんだ…）

エリカ（この食いつき方、話が長くなる奴ね…スルースルー）ﾌｷﾌｷ

西「そうなのですか！ぜひご教授いただきたいです！」ﾌｷﾌｷ

エリカ（バッ…！オタクにそのフリ方は…）

スズキ「ホント！？嬉しいなあ。じゃあ自動車部秘蔵のミニカーコレクションで色々と紹介するよ」

西「ありがとうございます！拝聴させていただきます！」

エリカ（突撃脳ども！）

ナカジマ「これなんかどうかな。『レッドスカイランス』！」

桂利奈「名前がかっこいいです！」

福田「この『赤い空の槍号』は何ができるんでありますか？」

ナカジマ「慌てない慌てない。まずこの子が産まれた背景なんだけど…」

ホシノ「消防車ってのは基本的に、『窓の少ない、大きな倉庫』での火事が苦手なんだ」

梓「どうしてですか？」

ダージリン「内部で大きな火災があっても、窓が少ないと思うように水を注入できない。ドアを開けてしまうと火災に酸素を供給してしまう。…そんなところかしら」

スズキ「御名答！同じような理由で、旅客機の火災なんかも難しいんだ」

オレンジペコ「そういう倉庫は可燃物や毒物を貯蔵することも多いですし、思うように消火できないのは困りますね」

ナカジマ「そんな時はこのレッドスカイランスが出動して、背中の折りたたみアームを…よっ」

あゆみ「伸びた！」

桂利奈「ゴジラのヤシオリ作戦みたい！」

ナカジマ「そして先端に装備した槍を撃ち込んで…壁を貫く！」

桂利奈「パイルバンカーだー！」ｷﾗｷﾗｰ

ナカジマ「そしたら槍から放水して、内部の火災を消すってワケ」

ももがー「ガンランスももー！」ｷﾗｷﾗｰ

西「成程！故に『赤い空の槍号』ですか！」

ナカジマ「他にも、槍の隣についた赤外線カメラで内部の炎温度を感知したり、水以外にも圧縮空気泡を発射できたり」

蝶野「ＣＡＦＳのことね！警察の特殊部隊が対テロリスト用に使ったりもするわよ！アドバンストファイヤーファイティングテクノロジー社が作ったやつ」

ケイ「アメリカにも同じ仕組みの消防車がいるわよ！ストライカー６×６がベースね！」

ツチヤ「こういう火災だと、槍じゃなくてウォーターカッター搭載車で穴を空けるって手もあるよ」

桂利奈「ウォーターカッター！」ｷﾗｷﾗｰ

ホシノ「火花を出さずに切断できるから、可燃性ガスが発生してるような現場でも使えるのがウリなんだ」

スズキ「厚さ６ｃｍのコンクリートも３０秒で貫通しちゃうんだよ」

ナカジマ「消防車に搭載する以外にも、『コブラ』ハンドランスっていう手持ち消火器型もあってね、これを使った壁面貫通消火戦術をコブラ戦術っていうんだ」

桂利奈「はえ～！」ｷﾗｷﾗｰ

あや「消防士も大変だね～」

優季「暑そう～」

ナカジマ「そういうところも対策してるよ～。ボタンを押すと消防車の各部が展開して…」

ホシノ「霧状に水を吹き出すことで車体を熱から守ってくれるんだ。自衛噴霧装置っていうんだよ」

桂利奈「バリアー！」ｷﾗｷﾗｰ

ナカジマ「どんどんいくよ～『レッドレディバグ』！」

ホシノ「コンパクトなオフロード消防車なんだけど…ちっちゃなボディに色んな機能を詰め込んでるんだ」

スズキ「浸水地域でも降雪地帯でも急な坂でもＯＫ。救助者を引っ張り上げるウィンチもついてるし、救命ボートも牽引できる」

ツチヤ「キモはここから！任務に合わせて後部ユニットを簡単に入れ替えることができてね。消火・運搬・ドローン発進！」

桂利奈「サンダーバード２号だー！」ｷﾗｷﾗｰ

ナカジマ「デザインも素晴らしくてね、日本はもちろん、アメリカやドイツで権威ある賞をもらってるんだよ」

ナカジマ「『大阪市消防局Ｃ６』！」

あや「これはなんか普通～」

ツチヤ「なんの、後ろのハッチを開くと中から～」ｶﾊﾟｯ

銀色のミニミニ戦車？「キュラキュラ…」

あゆみ「戦車出てきた！」

桂利奈「またサンダーバード２号だー！」ｷﾗｷﾗｰ

ホシノ「遠隔操作の自動放水砲。履帯も砲塔もついてるからほぼ戦車だね」

スズキ「プラモも出てる人気者だ」

ナカジマ「『Ｈａｂｏｔ-ｍｉｎｉ』！」

あや・あゆみ・優季「「「わ～かわいい～！」」」

ホシノ「全長たったの８５０ｍｍ。超小型の無人消防車だ。子犬をイメージしたネーミングなんだって」

オレンジペコ「こんなに小さいと、水が入らないのでは？」

ナカジマ「心配ご無用。この子は空気で消火する未来の消防車なんだ。現場でいくらでも作り出せるから、タンクいらず」

梓「空気で！？」

オレンジペコ「酸素を完全に吹き飛ばせば火は消える、ということですか」

ナカジマ「そこがこの子が搭載するＮＥＡシステムのスゴいところでね。、『火は消えるけど人間は酸欠にならない』絶妙な酸素濃度調節ができるんだ」

ホシノ「可燃性ガスは希釈できるし、サーバールームや美術館みたいな、水を使いたくない場所でも気兼ねなく消火できるのさ」

ナカジマ「自動車部としてイチオシしたいのは、やっぱりこの『日産ＧＴ-Ｒ消防車仕様』！」

ホシノ「ビッグウィンドが『世界最強』なら、この子は『世界最速』の消防車！」

桂利奈「せかいさいそく！」ｷﾗｷﾗｰ

スズキ「あのニュルブルクリンクに寄贈されたんだ」

ぴよたん「にゅる…？」

ミッコ「ドイツにある、世界有数の超高難度サーキットさ！Ｆ１にも使われてた」

アキ「あまりに難しいから、自動車メーカーが開発テストに使ったりするんだよ」

ツチヤ「トヨタも日産もホンダもマツダもスバルも三菱もスズキも、みーんなここに新作を持ち込んでテストするんだ」

ミカ「スポーツカー開発の聖地と呼ばれているのさ」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

ナカジマ「超高難度だけに、アンドレア・デ・チェザリスじゃなくても事故が頻発してね」

ツチヤ「しかし、全長２０ｋｍを超える長く険しいコースなだけに…」

オレンジペコ「そうか、車両火災がおきても、消防車がなかなかたどり着けないんですね」

ナカジマ「その通り！そこでこの子の出番。Ｖ６ツインターボエンジンが生み出す最高時速３１０ｋｍで現場に駆け付けるんだ」

ホシノ「ニュルブルクリンクに鍛えられてきた歴代ＧＴ-Rから、師匠への恩返し、ってとこかな」

ナカジマ「ここまで紹介したのはみんな国産車だけど、外国にも魅力的な子がいっぱいいるんだよ」

エリカ「………」

ホシノ「ビッグウィンドみたいなジェットエンジン付き消防車も、ハンガリーだけじゃなくドイツや中国も採用してる。化学薬品会社が使ったり、高層火災に備えたり」

ナカジマ「実車はないけど、ガンダムの大河原邦男さんがデザインした消防車なんてのもあるよ」

桂利奈「わーいかっこいい！」

ねこにゃー「流石はザクとハロとスコープドッグを生み出した生ける伝説！」

ももがー「ＷｏＴのオリジナル戦車も良かったけど、こっちも良デザもも！」

ナカジマ「それからそれからー」

エリカ「いやもういいでしょ！？」

ナカジマ・ホシノ・スズキ・ツチヤ「「「「？」」」」

エリカ「いつまで続くのこれ！戦車全然関係ないわよ！」

ミカ「全然ということもないよ。天下のクリスティ式戦車を発明したクリスティ氏だって消防車造ってるからね」

アキ「なんと動力は蒸気だよ」

エリカ「ストップストップ！話が終わんないでしょ！」

ツチヤ「まだいっぱいあるのに～」

～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～

ボコ（辻）「はひーっ、はひーっ」

ガルおじＢ「一瞬の油断が命取りになるこの緊張感…」

ガルおじＣ「戦車道…病みつきになるぜ…」

カチューシャ「ふふん、もう終わりかしら！」

ガルおじＲ「おかしい…すぐに水切れを起こすと踏んでいたのに、まるでその気配がないぞ」

ガルおじＡ「どこからか補給している…？」

ボコ（辻）「み、見ろ！奴の後ろ！」

ぶっといホース「ごぷっ、ごぷっ」

ボコ（辻）「ずっと後ろに続いて…」

ガルおじＲ「海から直接吸い上げてやがる！」

ガルおじＡ「そうか、学園艦の上ならば水は無尽蔵！」

ノンナ「カチューシャ、気付かれました」

カチューシャ「ちっ！」

ガルおじＲ「もらった！」

車体機銃「ちゅだだだだだ！」

ぶっといホース「パァン！」

ボコ（辻）「よし、これでもう放水はできない！」

ガルおじＲ「がはは、形勢逆転だ！」

カチューシャ「……」ﾑｰ

カチューシャ「ノンナ！」

ノンナ「はい」

カチューシャ「奥の手よ！」

ノンナ「ダー」

ガルおじＡ「奥の手だと！」ﾜｸﾜｸ

ボコ（辻）「めちゃくちゃ嫌な予感！」

カチューシャ「水が無くなったって、ジェットエンジンは生きてるわよ」

クラーラ「放水の際の風は、あくまでタービンを回しているだけですが…」

ノンナ「ツマンスキーＲ-１３ターボジェットエンジンのフルパワーをお見せしましょう」

ガルおじＣ「フルパワーってことは…」

ビッグウィンド「ヒュイイイイイイイ……ン！！」

カチューシャ「　ア　フ　タ　ー　バ　ー　ナ　ー　、　点　火　！　！　」

ガルおじＲ「大馬鹿野郎！！」

ビッグウィンド「ぎゅごおおおおおおおおんん！！」

ゴリアテ「フワッ」

タイガーⅠ「フワッ」

ボコ（辻）「ふっ、吹き飛ばされるぅぅぅ！？！？」

ガルおじＣ「離陸重量７トンのＭｉＧ-２１を超音速で空の彼方に吹っ飛ばすエンジンの２連装だ！」

ガルおじＡ「プラ製ティーガーとゴリアテなど、台風の日の折り畳み傘がごとし！」

ガルおじＲ「ぎええええええええ！？」

カチューシャ「お空の星になりなさーい！」

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～

ボコ（辻）「もうダメだ！おしまいだぁぁぁ！！」

ガルおじＡ「諦めるな！みぽりんの教えに従うんだ！」

ガルおじＢ「その通り、西住流に不可能はない！」

ガルおじＲ「この状況でどうしろというんだ！」

ガルおじＣ「名シーンを思い出せ！あの必殺技を使う！」

ボコ（辻）「必殺技！？」

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～

カチューシャ「ふん、終わったわね」

クラーラ「お見事です！」

カチューシャ「あーあ、なんか眠くなっちゃた。帰ってお昼寝するわよ」

ノンナ「カチューシャ」

カチューシャ「ん～、なによ」

ノンナ「なにやらティーガーが砲塔をゴリアテに向けて…」

ボコ（辻）「…おい」

ガルおじＡ「……」（アンニュイな顔）

ボコ（辻）「ま、まさか…」

ガルおじＡ「『西住姉妹尊い吶喊』！てええぇえええ！！」

ティーガーⅠ「ズドンッ！！」

ボコ（辻）「ぼああああああああぁぁぁぁ！？！？」

ゴリアテ「きいいぃぃぃぃん！！」

ノンナ「空砲で超加速した役人が突っ込んできます！」

カチューシャ「なんですって！？」


ボコ（辻）「ぼおおおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉおお！！」


　どっごおおおおおおおおおん！！

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～

ガルおじＢ「やった！」

ガルおじＣ「賢いね～私たち♪」

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～

ビッグウィンドのすぐ隣の地面「しゅうううううう…」

ゴリアテ「しゅうううううう…」


ビッグウィンド（無傷）「………」

カチューシャ「………」

ノンナ「………」

クラーラ「………」


ボコ（辻）「」ﾁｰﾝ

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～

ガルおじＡ「あらぁ？変ですわ！」

ガルおじＲ「変ですわじゃなーい！というかわしらはどうやって着地するんだ！？」

ガルおじＢ「そうか、その問題もあった」

ガルおじＲ「その問題しかない！馬鹿！」

ティーガーⅠ「ひゅるるるるるる…」

ガルおじＲ「くそ！砲手かわれ！」

ガルおじＣ「どうする気だ？」

ガルおじＲ「わしらも地面を撃って反動で飛ぶ！『特攻野郎Ａチーム』もやってたから、できる！」

ガルおじＣ「面白い、空砲装填だ！」

閉鎖機「ガチンッ」

ガルおじＣ「お、ジャムった」

ガルおじＲ「じじい貴様！！」

ティーガーⅠ「ひゅるるるるるる…」

～～～～～～～～～～～～～～学園艦上空～～～～～～～～～～～～～～


ティーガーⅠ「ぐしゃ」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

蝶野「ガルおじチーム・ティーガーⅠ、行動不能！」

ナカジマ「あちゃー、やられちゃったかー」

アリサ「そんな呑気なこと言ってていいのアレ！？」

ホシノ「乗員のケガだけは万が一にも無いよう、万全に安全対策してあるよ」

あや「カーボンってすごい！」

王大河「そんなことより役人さんが犬死になんですけど…」

小島「なんでゴリアテはあの惨状で白旗あがってないんだろ…」

ツチヤ「あの１輌は特別頑丈にいじってあるんだ～公式戦車道のルール完全無視で」

スズキ「機体表面をガッチガチにカーボン加工したからね。外からの衝撃じゃあ隕石が直撃しても壊せないよ」

ナカジマ「どんなにボッコボコのボコボコボッコのボコボコボコのフルボッコにやられても絶対リタイアできない戦車にしてよ～って元会長からリクエストされてね」

エリカ（悪魔かコイツら！？）

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

ゴリアテ（空転）「ういいいいいん」

ボコ（辻）「」ﾁｰﾝ

カチューシャ「お、脅かしてくれたわね…」

ノンナ「今更ですがカチューシャ、この企画、我々が勝ってはすべてが台無しなのでは？」

カチューシャ「う、うるさいわね！勝っちゃったもんはしょうがないでしょ！『手加減はするな』って言ったのは向こうの会長だし！」

ボコ（辻）「ふ、ふふふフふフフ…」

カチューシャ「ん、目が覚めた？まあ残念な結果だったけど、次は頑張っ…」

ボコ（辻）「フヒッ、ヒヒヒフふヒひヒヒヒヒヒッ…！」

カチューシャ「ひっ！？」ﾋﾞｸｯ

クラーラ「打ちどころが悪かったようですね」

カチューシャ「なんで冷静なの！？」

ボコ（辻）「ふヒ」ｽﾁｬ

ライター「しゅぼっ」

カチューシャ「…なんの真似よ」

ボコ（辻）「火事だ」

カチューシャ「はあ？」

ボコ（辻）「消さなくていいのかね？君たちは消防車だろう」

カチューシャ「あら！もしかしてソレ武器のつもり？なんなら避けないであげてもいいわよ」ﾆﾖﾆﾖ

ボコ（辻）「…では遠慮なく」ｺﾞｿｺﾞｿ

クラーラ「…！カチューシャ様、下がって！」

ボコ（辻）「もう遅い！」ｽﾁｬ

火炎瓶「しゅぼっ」（点火）

カチューシャ「んなあ！？」

ノンナ「アレは継続の即席爆弾…！」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

アキ「あー！私たちのモロトフカクテル！」

ミッコ「返せ、ドロボー！」

アリサ「アンタたちが言うな！」

王大河「というか自分で渡してましたよね？」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

ボコ（辻）「でえい！」ﾎﾟｲｯ

ビッグウィンド「ボワァッ！」

ノンナ「エンジングリルに被弾！」

カチューシャ「慌てることはないわ！ガソリンエンジンの戦車を使ってたノモンハン事件や冬戦争とは状況が違うのよ」

カチューシャ「日本やフィンランドの火炎瓶攻撃がうっとおしかった教訓を生かして、新型戦車Ｔ-３４はディーゼルエンジンになってるんだから！引火なんてしないわよ」ﾌﾌﾝ

ビッグウィンド「ボオッ！メラメラー！」

カチューシャ「なんでよ！？」

クラーラ「カチューシャ様、車体はディーゼルですが、上のジェットエンジンは引火します。ジェット燃料ですから」

カチューシャ「あ゛ー！」

ビッグウィンド「メラメラメラー！」

カチューシャ「ノンナ！消しなさい！」

ノンナ「ホースは先ほど切断されましたので、水がありません」

カチューシャ「むきー！」

ノンナ「ペラペラペーラ、ペラリン」（格下相手だとついつい油断してしまうのがカチューシャの可愛いところです）

クラーラ「ペラッ、ペラペラー、ペラペラ」（同感ですね、同志ノンナ）

カチューシャ「日本語で話しなさいってば！」

ビッグウィンド「ぼぼーん！」


白旗「カシン、カシン」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

蝶野「プラウダチーム・ビッグウィンド、行動不能！」

王大河「攻められると案外もろいんですね」

ナカジマ「戦う車じゃないからね～」

ケイ「でも…これで役人さんはオンリーワンね」

ねこにゃー「ソロプレイ…」

赤星「残りの四天王２人をお１人で相手にするのは厳しいですね…」

蝶野「ああ、それなら…」

ミッコ「お！来たぞ次のヤツ」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

ゴリアテ「ひゅいいいん」

ボコ（辻）「はぁ…はぁ…か、勝った…死ぬかと思った…」

ボコ（辻）「しかしこのボコスーツ本当に凄いな…あんな目にあったのに怪我をしてないとは」

ボコ（辻）「あいつらはリタイアか…ライバルは居なくなったが、私一人でこの先…ふぇ…ふぇ…」

ボコ（辻）「ふぇーーっくし！」

ボコ（辻）「おお寒っ、冬なのにモロ水をかぶったからな…どこか暖をとれる場所は…」


？？？「そういうことなら我らに任せてもらおう！」

エルヴィン「火炎放射戦車、『Ⅲ号突撃砲(ＦＬ)』！」

Ⅲ号突撃砲(ＦＬ)「ボワアァァァーーッ！」




そど子「同じく！『火炎放射式Ｂ-２(ｆ)』！」

火炎放射式Ｂ-２(ｆ)「ボワアァァァーーッ！」




ボコ（辻）「あっつ！あっつううう！！」

ゴモ代「こんな改造、規則違反じゃないのかな…」

パゾ美「Ｖ８を称えよ！」

左衛門佐「侵略すること、火の如し！」

左衛門佐「まさしく織田信長による比叡山の焼き討ち！」

カエサル「いや、鏡によって太陽光を収束し、敵船を炎上させる光線として放ったアレクサンドリアの大灯台だ」

おりょう「恋人に逢いたいがため自宅に火を放った伝説のサイコパス放火犯、八百屋お七だろう！」

エルヴィン「それだ！」

ボコ（辻）「あっつ！火事の話はもういい！あっつ！」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

アキ「三突はやっぱり親近感わくなあ」

赤星「あ、ウチもです」

ミカ「どうやら私たちも、最終章３話で三突を使うようだしね」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

エリカ「はあ？３話はまだなんの情報も無いでしょ」

ミカ「それはどうかな。監督のツイッターをよーく見てごらん」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アリサ「それはチェックしてるけど…」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ももがー「三突の事なんて言ってたもも？」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

アキ「３月９日のツイートだよ」

王大河「絵コンテの１コマと特二式内火艇しか映ってませんよ？」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ミカ「右上にもう１輌、いるだろう？」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

優季「ボヤけててわかんな～い」ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

エリカ「これは三突のＧ型ね」ｽﾞｲｯ

西「おおっ、流石お詳しい！」

福田「どこで見分けるんでありますか？」

小島「わかりやすいのはキューポラの形かな」

アキ「大洗の三突はＦ型ですが、フィンランド軍が使っていたのはこのＧ型なんです」

ミッコ「カラーリングもウチのＢＴ-４２と一緒だし、きっと監督の伏線だと思うぜ！」

カチューシャ「ふん、ソ連が継続戦争で手こずったやつね」

王大河「あ、お疲れ様です」

オレンジペコ「いま紅茶淹れますね」

ノンナ「恐れ入ります」

アッサム「１話で一瞬映ったモヒカンの生徒が乗るんでしょうか？」

蝶野「フィンランドはヘヴィメタの本場だものね。３話ではカンテレにアンプ繋いでエレキカンテレになっちゃうかもよ」

ミカ「可能性は否定できないね」ﾎﾟﾛﾛｰﾝ

アキ「また適当なこと言ってー」

アリサ「ということは、この三突が２回戦での我々の相手になるわけですか」

ケイ「シモ・ハユハ並のスナイパーかもしれないわ、油断せず行きましょう」

ナオミ「その名前を出されたら負けられませんね」

～～～～～～～～～～～～～～～審判席～～～～～～～～～～～～～～～

ボコ（辻）「な、なんとか逃げ切った…」ﾖﾛﾖﾛ

ゴリアテ「プスン、プスン…」

ボコ（辻）「休みたい…もう限界だ…ゴリアテも変な音してるし…」

腹の音「ぐうううう～」

ボコ（辻）「…腹、減ったな…」

ボコ（辻）「…あの子達の奢ってくれたトンカツ、美味かったな…」

ボコ（辻）「そうそう、ちょうどこんな香りの…ん？」ｸﾝｸﾝ

人だかり「ワイワイガヤガヤ」

ボコ（辻）「なんだあれは？試合場は危険だから立ち入り禁止のはずだが…」

　『転輪焼き』『鉄板ナポリタン』『生しらす丼』…

ボコ（辻）「出店…？」

？？？「おっ、きたきた」

杏「よ、辻ちゃん。がんばってるね～」

ボコ（辻）「…何故ここに？戦車はどうしたんだね」

杏「お～いレオポンちゃーん！出番だよ～」

ナカジマ「おっ着きましたか」

ツチヤ「ピットイン１名様はいりまーす！」

ホシノ「着ぐるみも一旦預かるよ」ｶﾎﾟｯ

辻「え？え？」

ガルおじＡ「おう来たか！役人さんも食うだろ、串かつ」ｻｸｻｸ

ガルおじＢ「ウスヤ肉店特製だぞ。決勝前にアリクイさんチームが食べてたやつな」ｻｸｻｸ

ガルおじＣ「２００円以上のお買い上げで選べる缶バッジがついてくる！店のパネルはももがーだ」ｻｸｻｸ

辻「串かつ…！」ｼﾞｭﾙﾘ

辻「お前たち、さくさく、リタイアしたんじゃないのか、はふはふ、それにここは…がつがつ」

ガルおじＲ「白旗が揚がったから失格なんてルールは無い！わしは商品が掛かった大会からは決して逃げんぞ」ｶﾞﾂｶﾞﾂ

ガルおじＡ「戦車道女子の面々と試合ができる絶好の機会なんだ。リタイアなど冗談じゃないぜ！」

ガルおじＢ「華さんパネルのみつ団子もあるぞ。味の店たかはしの一品」

辻「しかしもう、もちもち、お前たちは戦車が、むぐむぐ」

ガルおじＲ「ふっ、こんな時の為に、空っぽの通信手席に代車を用意しておいて正解だったぜ」

辻「もにゅもにゅ、ごっくん、代車…？」

ガルおじＣ「紹介しよう…」

ゴリアテ×４「「「「じゃんじゃかじゃーん！！」」」」

ガルおじＡ「リモコン戦車ゴリアテだー！」

辻「やっぱりこれかー！」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

ガルおじC「１話冒頭でちゃんと６輌写ってただろ」

辻「数えてないわ！」

ガルおじＢ「もちろん着ぐるみもある」

ネズミ「じゃーん！」

白ネコ「じゃーん！」

青ネコ「じゃーん！」

ジャイアントパンダ「じゃーん！」

辻「もう勝手にしてくれ」

ガルおじＡ「そういうわけだ。この休憩ポイントで一休みしたら勝負続行だぜ」

ガルおじＢ「今、レオポンさんチームがメンテや給油をしてくれてるからな」

ガルおじＲ「さくらい食堂のかつ丼も食ってけ。カバさんチームが食ってたやつだ。パネルは三突」

ガルおじC「軽食喫茶ブロンズの鉄板ナポリタンもあるぞ。ペパロニのパネルだ」

辻「ま、待て。慌てて食ったから喉に…」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

おばさん「ハイ、お茶もどうぞ」

辻「あ、これはかたじけない」ｽﾞｽﾞｯ

おっちゃん「おう役人さん、ロケット砲の奴に張り付くとこ見てたぞ。転輪焼き食ってけ！」

辻「いや、やりたくてやったわけでは…もぐもぐ」

おじいさん「消防車にカミカゼしたあんちゃん、よく無事だったなぁ」

辻「それもこいつらが…」

チビっ子Ａ「あー辻だー！」

チビっ子Ｂ「しってるー！戦車のおねえちゃんたちに負けた辻だー！」

辻「…い、いいかな君たち、目上の人物と話すときは『さん』をつけるんだ。辻さんだ、ね？」

チビっ子Ｃ「ああいうウツワの小さい男になっちゃダメだっておかーさんがゆってたー！」

辻「き、君たちにはちょっと難しい話かもしれないがね、国の運営というのは綺麗事だけじゃあできないんだ」

辻「私の様な、データを都合よく歪きょ…整合性の取れる形に修正できるスキルが、君たちの生活を支えているのだよ。わかるかな？」

チビっ子Ａ「でもいまは無職ー！」

辻「ぐふうっ！」

辻「帰って宿題しなさい！」

チビっ子Ｂ「辻がおこったー！」ｷｬｯｷｬ

チビっ子Ｃ「逃げろー！」ｷｬｯｷｬ

辻「なんてガキどもだ、全く…」

ガルおじA「はは、人気者だな役人さんは」

辻「ああいうのは人気者とは言わん！」

杏「いやー順調に仲良しになってるね、結構結構」

辻「また君か…」

杏「なれそうな気がしてきたじゃない、ローゼンに」

辻「…？なんだったか、それは」

ガルおじＢ「１９問目のとき、カバさんチームにソウルネーム候補として授けてもらっただろ」

ガルおじＣ「旅客機を改造して爆撃機にして突撃して返り討ちになった人だよ」

辻「もうだいぶ前の話な気がしてくるな…」

ガルおじＡ「結局、珍兵器ハンシン・ユッカ号は先頭では何の役にも立たなかったのだが…」

杏「この話には続きがあってね」

辻「続き？」

ガルおじＢ「フィンランド中が戦場になる恐れが強まったので、子供たちだけでも安全なスウェーデンへ逃がすことになったんだ」

ガルおじＣ「子供たちは親と離れ離れになり、旅客機で避難した。３歳以下の乳幼児までいたそうだ」

杏「貧乏で飛行機が調達できないフィンランドに、使える旅客機はたったの２機。その２機が子供たちを救おうと全力でピストン輸送した。けど…」

ガルおじＲ「小さな子供だけを乗せたその旅客機のうち１機が、ソ連の戦闘機によって撃墜されてしまった」

辻「なっ！？」

ガルおじＡ「旅客機のＳＯＳを受けてフィンランドの戦闘機が駆けつけたが…たどり着いた時、乗客は全て海の下だった…」

辻「そんな…」

ガルおじＢ「しかも、貴重な旅客機を失った今、子供たちの避難は絶望的だった」

辻「だ、誰かいないのか！救世主は！」

杏「いた！ローゼン伯爵の生み出した…ハンシン・ユッカ号だ！」

辻「なんで！？」

ガルおじＲ「忘れたのか？ハンシン・ユッカ号は元は旅客機なんだぜ」

辻「そ、そうか、本来の任務に戻ったのか！」

ガルおじＡ「左様。役立たずの珍兵器だった機体はその日、子供たちを救うヒーローに生まれ変わったのだ」

辻「うむ、格好良い。やはりわたしのソウルネームはこいつで…」

ガルおじＲ「アンタは珍兵器で乱入して返り討ちに遭うところで止まってるだろ」

辻「ぐぅ！」

ガルおじＣ「これから大洗の次代を助けて、本当のローゼンになれるかは役人さん次第だ」

杏「まっ、期待してるよ～」

辻「ぐぬぬぬ…」

ナカジマ「メンテナンス、終わりました～」

ホシノ「工場からの出荷ホヤホヤ状態に仕上げたよ」

杏「や～いつも悪いね、おつかれぃ～」

ガルおじＡ「礼を言うぞ、レオポンさんチームの皆さん！」

ガルおじＢ「おお、流石は大洗のマエストロメカニックたち！この短時間でピッカピカに…」

青ネコ（ガルおじＣ）「休憩はここまでだな、役人さん」ｶﾎﾟｯ

ジャイアントパンダ（ガルおじＲ）「この戦いが終わったら、どん底のモデルになったドルフィンで一杯やろうぜ。カラオケもできるし」ｶﾎﾟｯ

ネズミ（ガルおじＡ）「パネルはカトラスだ。マスターオススメのカトラスカクテルを振舞ってくれるから、バー慣れしてないガルパンおじさんも安心だな！」ｶﾎﾟｯ

ボコ（辻）「…一般の客だっているんだから、アニソンばかり歌うんじゃないぞ」ｶﾎﾟｯ

杏「そぉ～れでは位置についてえ！」

ネズミ（ガルおじＡ）「ガルパンおじさんも恋愛と戦争では、手段を選ばない！」

ゴリアテＡ「ぶるるん、ぶるるん…！」

白ネコ（ガルおじＢ）「さおりん…わしに力を貸してくれ！」

ゴリアテＢ「ぶるるん、ぶるるん…！」

青ネコ（ガルおじＣ）「ブリッツクリーク！」

ゴリアテＣ「ぶるるん、ぶるるん…！」

ジャイアントパンダ（ガルおじＲ）「賞品はわたさん！」

ゴリアテＲ「ぶるるん、ぶるるん…！」

ボコ（辻）「パチ物のマリオカートみたいだな…」

ゴリアテ「ぶるるん、ぶるるん…！」

杏「しゅっぱあああつ！」

ゴリアテ×５「ぎゅいいいいいいん！」

　………

桃「行きましたか」

柚子「私たちも、準備して先回りしないとね」

桃「遅刻したらマズイです！」

杏「ん」


杏「なんたって四天王…だからね」ﾆﾋ

ゴリアテ×５「ぎゅいいいいん」

ボコ（辻）「はあ…安住の地はもう終わりか。次はどんな凶悪戦車が出てくるのか」

パンダ（Ｒ）「がはは、なに言ってるんだ！今までの敵を並べてみろ」

ボコ（辻）「え？ええと…」

　《大洗女子》

　・ あんこうチーム ： 【不参加】
　　　Ⅳ号戦車Ｈ型

　・ アヒルさんチーム ： ［健在］
　　　八九式中戦車甲型？ → ？？？

　・ カバさんチーム ： 【離脱】
　　　Ⅲ号突撃砲Ｆ型 → Ⅲ号突撃砲(ＦＬ)

　・ ウサギさんチーム ： 【離脱】
　　　Ｍ３リー中戦車 → Ｍ３ＣＤＬ

　・ カメさんチーム ： ［健在］
　　　ヘッツァー？ → ？？？

　・ カモさんチーム ： 【離脱】
　　　Ｂ１ｂｉｓ → 火炎放射式Ｂ-２(ｆ)

　・ レオポンさんチーム ： 【離脱】
　　　ポルシェティーガー → ラムティーガー

　・ アリクイさんチーム ： 【離脱】
　　　三式中戦車チヌ → 三式中戦車チヌ改

　・ サメさんチーム ： ［健在］
　　　マークⅣ戦車？ → ？？？

　《ライバルチーム》

　・ 聖グロリアーナ ： 【撃破】
　　　チャーチルＭｋ.Ⅶ → チャーチルＡＶＲＥ

　☆ サンダース ： 【撃破】
　　　Ｍ４シャーマン → ＭＡＲ２４０

　・ アンツィオ ： ［健在］
　　　Ｐ４０？ → ？？？

　☆ プラウダ ： 【撃破】
　　　Ｔ-３４/８５ → ビッグウィンド

　・ 黒森峰 ： 【走行不能】
　　　ティーガーⅡ → Ｇ.Ｗティーガー

　・ 知波単 ： 【走行不能】
　　　九七式中戦車（旧砲塔） → 海軍十二糎自走砲

　・ 継続 ： 【離脱】
　　　ＢＴ-４２ → ＢＴ-４３

　・ ＢＣ自由 ： ［健在］
　　　ルノーＦＴ？ → ？？？

ボコ（辻）「あっ！？」

パンダ（Ｒ）「そうだ！強豪校の強力な戦車はみんな片付けた！残る敵は雑魚ばかりだぜ、がはは」

ネズミ（Ａ）「いや、油断は禁物だぞ。ガルパンにおいてスペックは戦力の決定的な差ではない」

白ネコ（Ｂ）「うむ、むしろトリックスター的存在こそが最も警戒すべき相手だ」

パンダ（Ｒ）「ビビリすぎだ！残りはたったの５輌！しかもそのうち３輌は一次大戦レベルじゃないか」

パンダ（Ｒ）「そんな戦車、魔改造したところでたかが知れてる。ルノーＦＴなんて精々７５ｍｍ野砲がつく程度だろ。今までの連中に比べれば屁みたいなもんだ！」


？？？「あら、随分侮られたわね」

青ネコ（Ｃ）「おお、この声は！」

ルノーＦＴ「ぶろろろろろ…」

マリー「大洗のスイーツも悪くないわね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

白ネコ（Ｂ）「タイヤキ・ウォーでまたも株を上げたマリー様だ！」

ネズミ（Ａ）「ご機嫌麗しゅう！」

ボコ（辻）「む、無改造だと！？」

パンダ（Ｒ）「ふん、ネタ切れか。構うことはない！ガン無視で解答ボタンに向かうぞ！」

祖父江「まゆ毛のあなた！マリー様に無礼ですよ！」

マリー「いいのよ、今回は挨拶に来ただけだし」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

パンダ（Ｒ）「誰がまゆ毛だ！大体、着ぐるみじゃわからんだろ！」

砂部「その着ぐるみに描いてあります、マジックで」

パンダ（まゆ毛）（Ｒ）「やりやがったな会長！」

青ネコ（Ｃ）「ＯＶＡ拝見しました、マリー様！」

白ネコ（Ｂ）「あれだけ根深かった対立をスイーツで解決するとは！」

パンダ（Ｒ）「監督が去年の１０月１７日にツイートしてたヌンチャクボコの絵コンテ、出てこなかったな。アレは３話か？」

ネズミ（Ａ）「やっぱりみぽりんは全てのライバル校に良い影響を与えるということも確認できるＯＶＡだったな！」

ボコ（辻）「…？西住みほは出てなかっただろう、タイヤキ・ウォー」

ネズミ（Ａ）「確かに画面には写っていない！だが」

白ネコ（Ｂ）「マリーさまが仲直り作戦にタイヤキを使うというアイデアは、みぽりんからヒントを得たと間接的に示されているのだ！」

ボコ（辻）「？？？」

ネズミ（Ａ）「考えてもみろ…何故エスカレーター組のマリー様が、タイヤキの味をご存知だったのか！」

ボコ（辻）「いや、日本人なんだからタイヤキくらい…」

白ネコ（Ｂ）「それは、みぽりんにご馳走してもらったからなのだ！」

ボコ（辻）「え、なにその妄想」

青ネコ（Ｃ）「証拠ならある！」

ボコ（辻）「証拠…？」

ネズミ（Ａ）「これを見ろ！最終章第２話来場者特典、１週目、島田フミカネ描き下ろしミニ色紙！」ｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ！

ボコ（辻）「何故持ち歩く」

白ネコ（Ｂ）「ここには描かれている…みぽりんと一緒にタイヤキを食べ、まるで初めて口にしたかのような驚きのリアクションをとるマリー様の姿が！」

青ネコ（Ｃ）「このときの経験が、タイヤキ・ウォーでのショコラタイヤキに応用されていたのだ！」

ボコ（辻）「いや、時系列がわからないし…試合後に食べて美味しさに驚いただけかもしれないし…」

ネズミ（Ａ）「フフ…ならば色紙の二人の服装をよく見てみたまえ」

ボコ（辻）「…夏服だな」

白ネコ（Ｂ）「そうつまり、冬服を着ている最終章より前の出来事なのだ！」

青ネコ（Ｃ）「マリー様の学年は明言されていないが、振る舞いを見るにおそらくは３年…だとすれば最終章の翌年とも考えづらい！」

ネズミ（Ａ）「冬服から夏服への衣替えは通常、６月頭だからな！」

ボコ（辻）「学園艦にその常識通用するんだろうか？」

白ネコ（Ｂ）「ちなみに包み紙のデザインを見るに…このタイヤキのモデルは大洗海鮮市場近くで営業する、赤鯛本舗ではないかと推測する！」

青ネコ（Ｃ）「１尾１尾を型で手作りする、いわゆる天然物のタイヤキ屋さんだ！茨城県で唯一とも言われる貴重な店だ！」

ネズミ（Ａ）「移動式店舗なので、パネルは無い！あとショコラタイヤキも無い！」

ボコ（辻）「なんでそんなことまで調べるの？」