1 : VIPに... - 2014/08/25 10:27:36.52 FSSenxwu0 1/49

「へへっ何だか感慨深いや……」

「レンタルショップに来るたびに気になってたんだ、この黒いカーテンの向こう側を」

「いっつも前を通るたびに、横に置いてあるアニメの等身大ポップを見るふりをしてたけど」

「これからは、正々堂々と入れるわけだ!」

「よーっし、いくぞー!」

ファサッ

元スレ
真「ボクもいよいよレンタルショップのAVコーナーに入れる年齢か……!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408930046/

2 : VIPに... - 2014/08/25 10:33:36.57 FSSenxwu0 2/49

「……」

(お、おお……!)

(これがアダルトビデオコーナーか……)

(どうしてだろう、さっきの一般のコーナーと明るさは同じなはずなのに)

(アンダーグラウンドな感じがするよ)

(今までネットでしかAVなんて見れなかったけど、今日からはボクも……!)

「……よーし」

「物色するぞー……」

5 : VIPに... - 2014/08/25 10:55:04.16 FSSenxwu0 3/49

(へー、ジャンル別になってるんだ)

(それに、普通の映画と同じで、新作・準新作もあるんだね)

(あ、でも、人気の女優さんは別に特設コーナーが設けられてるんだ……)

(ボクの好きな女優さんいるかな……)

(……)

(うーん、いないみたい)

7 : VIPに... - 2014/08/25 11:00:44.28 FSSenxwu0 4/49

(あの女優さん、結構ボクは好きなんだけどなぁ……)

「しょうがない、一通り見ていこうかな……」

(まずはコスプレものかな)

(メイド、水着、おっ、バニーガールもあるじゃないか)

(まあコスプレは人気ジャンルだし、種類も豊富だろうな……)

「あ、この辺は……」

(人気アニメ、映画のパロディ系じゃないか!)

9 : VIPに... - 2014/08/25 11:05:35.17 FSSenxwu0 5/49

(はえー……オンラインでパッケージ単体を見ると、ギャグにしか見えなかったけど)

(こう沢山並べられると、興味出てくるなあ)

(ボクの好きな映画あるかな……?)

(お、あるある)ヒョイ

(あはは!凄いタイトル付けるなぁ!)

(こういうのも、AVの楽しみだよね、うんうん)

「……」ウンウン

おじさん「……」ジーッ

10 : VIPに... - 2014/08/25 11:09:52.20 FSSenxwu0 6/49

(ま、こういうのは借りないんだけど)

(さて、次々っと……)クルッ

おじさん「……」ジーッ

「……!」

おじさん「!!」

おじさん「」サッ

「」ササッ

13 : VIPに... - 2014/08/25 11:15:34.79 FSSenxwu0 7/49

(やば、知らないおじさんと目が合っちゃった……)

(うう、そう言えばここAVコーナーだもんなあ)

(目が合うと流石に気まずいや……)

(へへ、ま、でも、ボクなんて男にしか見えないし、大丈夫でしょ!)

(今日だって、パーカーにジーンズにスニーカーで、全然女の子っぽくないし!)

(……自分で言ってて悲しいや)

(まあ、とにかく、ばれてないんだから素知らぬ顔っと)

「~♪」

おじさん(なぜAVコーナーに女の子が……!?)

14 : VIPに... - 2014/08/25 11:20:42.64 FSSenxwu0 8/49

おじさん(こんな所に女の子なんて初めて見たぞ……)

(さて、次のコーナーは……)キョロキョロ

おじさん(動き回る度にめっちゃいい匂いするし……!)

(お!ロリものだあ!)

おじさん(きょ、今日は正統派美少女系を借りて帰ろ……)スタスタ

15 : VIPに... - 2014/08/25 11:27:05.54 FSSenxwu0 9/49

(へへ、ロリものロリもの)

(にひひっ、うっうー!ってねー)

(ま、AVに出てるのは基本みーんな成人してるわけだけど)

(おお、それでもいいなぁ、この子とか)

(普段全然ロリっぽくなくても、工夫次第でロリに早変わりするからね)

(千早のツインテールとか)

(亜美真美みたいなポップなファッションとかね)

(うわ、これ凄いなロリ×ソープだなんて)

(夢の組み合わせだね、本当に夢で終わりだけど)

18 : VIPに... - 2014/08/25 11:33:54.83 FSSenxwu0 10/49

(って、あ……)

オタク「……」ジーッ

(また人がいる、結構いるもんだなあ……)

(パッケージ、真剣に見てるなぁ)

(何見てるんだろ……)

「……」ソー

オタク「……」ジーッ

「……」ソーッ

オタク「……!!」ビクッ

(あっ)

19 : VIPに... - 2014/08/25 11:40:59.57 FSSenxwu0 11/49

「あ、す、すいません……」

オタク「い、い、い、いえ!!こちらこそ!!」

「それ、ボクも見たくって……」

オタク「あ、こ、これ、ですか?」

「そうです、あ、もちろん借りるならどうぞ」

オタク「い、いえ、こちらこそどうぞ!」バッ

「いえ!そんな、大丈夫ですよ」

オタク「いえ!いえ!ホントに!ホントにど、どうぞ!」

「な、なんかごめんなさい……」

20 : VIPに... - 2014/08/25 11:48:57.95 FSSenxwu0 12/49

オタク「そ、それじゃあ、さよなら!!」タタッ

「あ、はい」

オタク「」タタタッ

(あー、行っちゃった)

(悪いことしたなあ、そりゃこんな所でのぞき見されたらビックリするよね……)

(それにしても、これ、ツンデレロリ痴女妹が萌えボイスで喘ぎまくり!かぁ……)ジッ

(こういうコテコテのてんこ盛りも一周回ってありだよね)

(まあ、あの人が今度来たときの為に借りないでおこうかな)スッ

(ああいう人って、きっとボクみたいなタイプには全然興味ないんだろうな……)

21 : VIPに... - 2014/08/25 11:52:25.93 FSSenxwu0 13/49

オタク「ちょ、ふざけんな!何だアイツ!いきなり話しかけてきやがって……!」ゼエゼエ

オタク「一瞬、イケメン野郎かと思ったけど、どっちかというと可愛い系だったな……」

オタク「ていうか、ちょっと小っちゃかったし、声も女の子ぽくて可愛かったし、もしかしてホントに女だった……?」

オタク「……」

オタク「……よし、今日はやっぱり可愛い素人もののAV借りて帰ろう」

オタク「確かこっちに、もう一件あったはず……」スタスタ

23 : VIPに... - 2014/08/25 11:57:27.78 FSSenxwu0 14/49

(まあ、男同士ならそんなにダメージも少ないかな?)

(そう、今のボクは男、男っと)

(ま、気を取り直して物色再開しよう)

(次のコーナーは……)

(……こ、これは!)

(熟女ものキター!!)

(どこからどこまでが熟女コーナー何だろ?)

「……」スタスタ

「……」スタスタ

(……え?)

(もしかして、こっからここまで全部熟女もの!?)

24 : VIPに... - 2014/08/25 12:03:19.74 FSSenxwu0 15/49

(……うわー、知らなかったなあ、凄いや)

(熟女ものって、案外人気ジャンルなんだなあ……)

(今まであんまり見たことなかったけど、見てみようかな……?)

(……じゃあ、これとか?)ヒョイ

(……凄いなあ!他のジャンルとは全然違うや)

(パッケージからして、淫靡な色気と色情がムンムンじゃないか!)

(私は熟女です!って全身で主張してきてるよ!)

26 : VIPに... - 2014/08/25 12:09:14.01 FSSenxwu0 16/49

(うーん、女の人っていつからこういう風になっていくんだろう)

(あずささんでも小鳥さんでも全然敵わないんじゃないかなあ)

(……って、また人がいる)

おじいさん「……」ウロウロ

(今度はおじいさんか……)

(そっか、そう言えば、AVって大人は全員見られるんだもんな)

(そう考えたら、熟女ものの女優さんと歳が近い人の方が圧倒的に多いわけか)

(それでこんなに熟女コーナーが広く、勉強になるなあ)

27 : VIPに... - 2014/08/25 12:16:53.43 FSSenxwu0 17/49

おじいさん「……」ウロウロ

「……」スタスタ

おじいさん「……」ペコッ

「……!」

「……」ペコッ

おじいさん「……」ウロウロ

「……」スタスタ

29 : VIPに... - 2014/08/25 12:21:15.64 FSSenxwu0 18/49

(す、すれ違う時にお辞儀された……)

(なんて礼儀正しいんだ……!ちょっと感動したかも)

(凄いなあ、そう言えば、ネットでもAVコーナーでは皆が紳士になるって言ってたもんなあ)

(よーし、ボクももうちょっと紳士っぽく男らしく振舞おうっと)

(紳士、紳士……、キリッと?それとももっとダンディに?)

(いや、ここはボクお得意のとびきりイケメンなオーラでも出しておこう)

「……」

「……」キラッ

(……これでよし)キラッ

30 : VIPに... - 2014/08/25 12:26:17.51 FSSenxwu0 19/49

おじいさん(ふむ、珍しいのお、AVコーナーに若い女の子とは)

おじいさん(それにしても、綺麗な子だったのお……)

おじいさん(あの、AVコーナーに居てなおあふれ出る、上品で清楚な雰囲気)

おじいさん(ばあさんの若いころを思い出すのお……)

おじいさん(……今日はレンタルは止めしようかの)

おじいさん(それより、帰って久しぶりにばあさんと……ふふ、腕が生るわい)

おじいさん(早速、薬局でローションを買ってこなければの……)

おじいさん(思い出させてくれてありがとうよ、若き日の愛の面影よ……)

32 : VIPに... - 2014/08/25 12:32:08.48 FSSenxwu0 20/49

(さてさてお次は?)キラッ

(これは……企画ものか……)

(うーん、企画ものね……)

(嫌いじゃないんだけど、なーんかテンション上がんないんだよなあ)

(良いのも多いけど、流石にこれはってのも多いし)

(ピンきりってやつだね)

(まあ、一応見て回ろうっと)

35 : VIPに... - 2014/08/25 12:38:29.17 FSSenxwu0 21/49

(F1グランプリ……げっ何だこれ……)

(流石にちょっと下品すぎて引いちゃうなあ)

(あ、でも、出会って3秒でシリーズとか、マジックミラーの奴とかは好きだな)

(そういう感じの無いかなー)

(ん……これ……)

(……)

(こ、これは!!)

37 : VIPに... - 2014/08/25 12:45:17.98 FSSenxwu0 22/49

(見覚えがあるぞ、これ、これって確か……)

(ボクが始めた見たエロ動画じゃないか!!)

(うわ!うわー!なっつかしー!!)

(そうそう、確かこんなふうに、女の人が牛乳風呂でスク水着てエッチするんだよね!)

(あの動画、家族にばれないように夜中こっそり見たなあ……)

(あれから6年、感慨深いや……)

(よーし、決定!まずはこれを絶対借りるぞ!)

38 : VIPに... - 2014/08/25 12:49:39.98 FSSenxwu0 23/49

(へへ、今日ここ来てよかったー)

「~♪」スタスタ

「な、なあ、あの子、女の子だよな?」ヒソヒソ

「……」

「俺たちみたいにカップルで入るなら分かるけど、女の子一人って、すごくね?」ヒソヒソ

「……」

「……おい、返事しろよ!」ヒソヒソ

「……真サマ?」

「え?」

40 : VIPに... - 2014/08/25 12:54:40.26 FSSenxwu0 24/49

「真サマってあの、お前が好きなアイドルの?」

「うん……」

「バッカお前、アイドルが一人でこんなところ来るわけないだろ?」

「え、でも、あれは絶対……」

「パッと見でそんなこと分かるかよ」

「分かるよキラッとしたイケメンオーラが出てたもん!」

「えー、まっさかー」

「ホントだって!」

「はいはい、そんなことより、早くDVD選んじまおうぜ」

「ね、私、今日はオトコの娘ものが良いな」

「えー」

41 : VIPに... - 2014/08/25 13:00:02.80 FSSenxwu0 25/49

(さーて、もうほとんど借りるDVDは決まったようなものだけど)

(ここまで来たら、一応全部チェックしておきたいよね!)

(ここのコーナーは何のコーナーかな?)

(……)

(あ、ここって……)

ドン

「うわっ!」

「あ、すみません」

「いえ、こちらこそ……って」

「……真?」

「」

44 : VIPに... - 2014/08/25 13:05:13.48 FSSenxwu0 26/49

「え?真?お前どうしてこんな所に?」

「こ、これは!違うんです、違うんですって!」

「いや、何が違うんだよ」

「だ、だから……」

「ここが何処かも知らずにうっかりカーテンをくぐってきちゃったんですよ!」

「……」

「……」

「いや、そんなわけないだろ」

「……ですよね」

46 : VIPに... - 2014/08/25 13:11:34.65 FSSenxwu0 27/49

「お前なあ、こういうことに興味を持つのは分かるけど、一人で来ちゃダメだろ……」

「べ、別にいいじゃないですか」

「よくねーよ」

「何でですか!ボクもう18ですよ?」

「いや、あのな?」

「大丈夫ですって、今日はこんな恰好ですし、ボクが女なんてばれませんよ」

「え?」

「でしょ?」

「え、お前、それ本気で言ってる?」

「当たり前じゃないですか」

「いや、お前、真な」

47 : VIPに... - 2014/08/25 13:13:00.80 FSSenxwu0 28/49


「ぶっちゃけお前って、何処からどう見ても普通に女の子にしか見えないぞ」

48 : VIPに... - 2014/08/25 13:20:49.21 FSSenxwu0 29/49

「……え?」

「いや、マジで」

「ま、またまた!プロデューサーったら口が上手いんだ!」

「違うって、どう見ても女だって、お前」

「で、でも、今日のボク、こんなにボーイッシュな格好してるんですよ?」

「ああ、ボーイッシュだ、ボーイッシュな女の子だな」

「……」

「……」

「もしかして、ホントに」

「うん」

「え、あ、うあ……」

52 : VIPに... - 2014/08/25 13:38:57.72 FSSenxwu0 30/49

「うわ……!」

「ちょ、叫ぶな、叫ぶな!」バッ

「モガッ」

「ここ、AVコーナーだから!騒いだらマジで目立つからやめろ!」ヒソヒソ

「むーっ!うむーっ!」

「分かった、分かったって!さ、早くここを出るぞ!」

「……!」コクコク

54 : VIPに... - 2014/08/25 13:44:09.17 FSSenxwu0 31/49



マタオコシクダサイマセー

「はあー、参った参った」

「す、すみませんプロデューサー、つい慌てちゃって」

「いや、ホント、何してんだよお前……」

「……お説教ですか?」

「まあ、少しはな、しとかないと」

56 : VIPに... - 2014/08/25 13:49:48.61 FSSenxwu0 32/49

「ちぇ、18になってもお説教か……」

「……さっきも言ったけどさ、興味を持つのは分かる」

「でも、あんなところに女の子一人で入るのは俺はどうかと思うぞ」

「で、でも……!」

「でもじゃない、それにお前はアイドルだ」

「そこそこ名前も顔も売れ始めたのにさ、流石にああいうところに入るはちょっとマズいよ」

「……」

58 : VIPに... - 2014/08/25 13:53:58.31 FSSenxwu0 33/49

「俺たちだって、みんなのプライベートまで監督したくはないしさ」

「ま、せめて変装くらいはしてくれってことだ」

「分かるか?」

「……」

「……」

「……」

「……真?」

59 : VIPに... - 2014/08/25 13:56:31.15 FSSenxwu0 34/49

「どうしたんだよ、さっきからふて腐れて、真らしくないじゃないか」

「……だって」

「?」

「だって、せっかくボクも大人になったのに」

「分かるか?だなんて、ボクのこと子供にしか見てないじゃないですか……」

「え?」

「いいじゃないですか!?ボクもう18ですよ?法律だって認めてくれてるのに……!」

60 : VIPに... - 2014/08/25 14:00:36.60 FSSenxwu0 35/49

「……」

「フンだ……」

「……ふふ」

「……?」

「ははは!真、お前、バカだなあ!」

「どうして笑うんですか!」

「ふふっ、いや、だってさ」

「18歳でも、成人向けコンテンツは高校卒業まで利用は出来ないんだぞ?」

61 : VIPに... - 2014/08/25 14:03:56.39 FSSenxwu0 36/49

「へ?」

「だからさ、たとえ一足先に18になったとしても、卒業しないとそういうものは見ちゃダメなの」

「そうなんですか?」

「そう、だからまあ、今日例えDVDをレジに持って行っても、貸してもらえなかったんだな」

「良かったじゃないか?恥かいたのが身内にで」

「そ、そんなあ!」

63 : VIPに... - 2014/08/25 14:07:23.88 FSSenxwu0 37/49

「はは、まったく真も案外おっちょこちょいだな」

「うー……」

「そんなに見たかったのか?DVD」

「そりゃ、だって……」

「……ボクだって興味ないわけじゃ」

「ま、そうだろうな、そうじゃなきゃあんなとこ行かないもんな」

「……」

64 : VIPに... - 2014/08/25 14:13:13.72 FSSenxwu0 38/49

「しょうがないな……」ゴソゴソ

「?」

「それじゃあ、ホレ、コレ貸してやるよ」

「え、これって」

「真がさっき手に持ってたやつ、慌てて持ち出しちゃったから、俺のと一緒に借りておいた」

「……」

「どうした?要らないのか?」

「……いいんですか?」

「お前にはまだ早い、なんて言うつもりは無いよ、俺個人としてはな」

「プロデューサー……」ジーン

「ありがとうございます!ボク、とっても嬉しいです!」

66 : VIPに... - 2014/08/25 14:17:45.56 FSSenxwu0 39/49

「ま、見終わったら俺にこっそり返してくれな」

「ハイ!」

「それじゃ、気を付けて帰るんだぞ」

「……」

「ん?どうした?」

「あ、あの」

「なんだよ」

「やっぱりコレ、止めにしていいですか」

「え!?」

67 : VIPに... - 2014/08/25 14:20:38.16 FSSenxwu0 40/49

「お前、せっかく丸く収まりそうだったのに……」

「へへ、すみません」

「で?何が不満なんだ?」

「不満、っていうか……」

「……プロデューサーが借りたのの方が良いかもって」

「……」

「俺の?」

「はい」

68 : VIPに... - 2014/08/25 14:24:43.13 FSSenxwu0 41/49

「い、いやー、それは止めた方が良いんじゃないかな……」

「えー?どうしてですか、見せてくださいよー」

「いや、ホント、我ながら詰まんないもの借りたなって思ってるんだって、見ない方が良いよ」

「いいじゃないですかー!ね、ほら見せて見せて!」グイグイ

「や、やめろー!」

バッ

「やーりぃ!ゲット!」

「真、ホント、マジで勘弁して……」

「さーて、何が入ってるのかな?」

69 : VIPに... - 2014/08/25 14:27:42.41 FSSenxwu0 42/49

「……」

「……」

「……ふーん」ニヤニヤ

「……だから言ったのに」

「へー、ふーん、プロデューサー、こんな趣味があったんですねー」

「無理やり見たくせに……」

「まあまあ、良いんじゃないですか?『僕の彼女は現役JKアイドル!』タイトルからして、主観ものですかね?」

70 : VIPに... - 2014/08/25 14:30:46.70 FSSenxwu0 43/49

「くっそ……」

「そう言えば、あのコーナーJKものでしたもんね?そっかー、その中でもこれを選んじゃったかー」

「……もういいだろ、返せよ」

「ダメです!」

「何でだよ!」

「こんなもの見てたら、本物に手を出したくなっちゃうかもしれないでしょ?」

「出さねーよ!」

「ホントかなー?」

71 : VIPに... - 2014/08/25 14:34:39.00 FSSenxwu0 44/49

「本物に手なんて出さねーよ!犯罪だろうが!」

「ふーん、それじゃ、今からプロデューサーの家、連れてってくださいよ」

「はあ?」

「手は出さないんですよね?それなら、一緒に見ましょ?このDVD」

「お、お前な」

「……うーん、でも」ズイ

「な、なんだよ」

「ボクは、手、出されたいですけどね?」

73 : VIPに... - 2014/08/25 14:37:34.33 FSSenxwu0 45/49

「」

「さ、どうします?イきます?イきません?」

「あ、あ……」

「動画でなんか見るより、実際に触ってみたくありません?」

「そ、お、お前……」

「へへ、腕とか、足とかぁ?」

「……ゴクッ」

「……どうですか?」

74 : VIPに... - 2014/08/25 14:41:47.02 FSSenxwu0 46/49

「そ、それじゃあ、行……」

「なーんて!冗談ですよ!」

「えっ」

「へへっ、ドキドキしちゃいましたか?大人をからかうとこうなるんですよ!」

「あ……」

「そ、そうだよな!いやー分かってたわ、最初から冗談だって分かってわー」

「それじゃ、ボクはこっちの牛乳風呂の方借りていきますから、また明日事務所で!」

「お、おう!」

「さよならー!」タタタッ

「……さよならー」

75 : VIPに... - 2014/08/25 14:43:46.21 FSSenxwu0 47/49

「……」

「……」チラッ

「このDVD……」

「……うん、大正解だな」

        おわり

78 : VIPに... - 2014/08/25 14:46:40.28 FSSenxwu0 48/49

おまけ

「うーん、それにしても、卒業まではダメだなんて知らなかったなー」

「それに、一人で行くのもダメだなんて、ずいぶん条件厳しいんだから」

「卒業なんて3月だもんな、まだまだ先のこと……」

「……」

「18才、3月、二人……」

「……そうだ!」ピーン

81 : VIPに... - 2014/08/25 14:48:49.97 FSSenxwu0 49/49

雪歩「ふう、良いお湯でしたぁ……」

雪歩「……あれ、真ちゃんからメール」

雪歩「何だろ……」


ゆっきほー!高校卒業したら、一緒にアダルトビデオコーナー探検しようね!

                            真

雪歩「……」

雪歩「……えっ?」

          おわり

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