（単独）6.25戦争の英雄、白善ヨプ将軍死去…享年100歳
2020.07.11｜1:49｜朝鮮日報

●6.25戦闘で百尺竿頭の祖国を救った英雄
●32歳で、韓国初の4つ星将軍になる
●歴代の在韓米軍司令官らが最も尊敬した韓国軍人

白善ヨプ将軍

6.25戦争の英雄であり創軍の元老でもある白善ヨプ予備役大将（100）が10日午後11時、死去した。白将軍は最近、持病のためかなり健康が悪化していたという。白将軍側の関係者は「最近は、あまり人の見分けがつかず、6・25戦争70周年もよく分かっておられないようだった」と語った。

「私が先頭に立つから、私が退いたら私を撃て」

1920年11月23日、平安南道江西郡徳興里で生まれた故人は、幼少期を平壌で過ごした後、平壌師範学校を卒業し、1941年に満州軍官学校を卒業した。日本軍の間島特設隊に配置された白将軍は、解放直後の1945年に平壌に戻り、独立運動家であり朝鮮日報の社長だったチョ・マンシク先生の秘書として働き、金日成主席が権力を握ると、同年12月に韓国に渡った。越南直後、軍事英語学校に入った白将軍は、1946年に国軍の前身である国防警備隊に入隊し、釜山第5連隊の中隊長を務めた。創軍元年のメンバーになったのだ。6.25戦争直前の1950年4月、大佐として第1師団長となり、開城地域を担当し、戦争勃発当時、高級幹部訓練を受けていた。

故人は1950年6月25日、北韓の南侵に風前の灯の危機だった祖国を救った。慶尚北道漆谷の洛東江前線多富洞戦闘で、彼は敗退寸前の味方に「私が先頭に立つから、私が退いたら私を撃て」と言って人民軍が占領した高地に駆け上がり、戦況を覆した。多くの6・25戦史家らが、この戦闘で敗れていたら今の大韓民国はなかったはずだと語る。

32歳で韓国初の4つ星将軍に

1951年3月にソウルを奪還した国軍第1師団司令部に、東京国連軍のマッカーサー総司令官が予告なく訪問し、白善ヨプ師団長と話をしている。

白将軍が率いる第1師団は、仁川上陸作戦で戦況がひっくり返ると、平壌進軍の先鋒に立った。1951年には中国共産軍の春季攻勢を阻止し、東部戦線の崩壊を阻止した。1952年7月、白将軍は陸軍参謀総長に任命され、1953年1月、戦功が認められ、韓国軍初の4つ星将軍となった。停戦会談の時は、韓国軍代表として参加した。白将軍は、1959年に合同参謀議長を務めた後、1960年5月31日に予備役に編入された。太極武功勲章を2度も受賞した。

白将軍は生前、東亜日報とのインタビューで、自分の人生で最も輝いた瞬間として、国軍将兵と共に北韓の首都平壌に第一歩を踏み入れた1950年10月19日を挙げた。白将軍は「私たちは6.25戦争が起きた後、多富洞で金日成の攻勢を阻止した後、仁川上陸作戦で戦況がひっくり返ると北進に出た」とし「その時、本当に喜んだ。共産党を退けて、まもなく統一するようだった」と述べた。1952年12月、アイゼンハワー次期大統領の訪韓の際、韓国軍増強の必要性をブリーフィングし、参謀総長在任当時、陸軍10個師団を20師団に拡大した逸話もある。1948年の政府樹立直後、軍内部の南労党粛清ムードの中、朴正熙元大統領の救命に積極的に乗り出したことで知られている。

歴代の在韓米軍司令官が最も尊敬した韓国軍人

2018年11月21日午前、ソウル龍山区の国防コンベンションで、在韓米軍が主管する白善ヨプ予備役大将の誕生日パーティーが開かれた。この行事には、鄭敬斗国防部長官とロバート・エイブラムス韓米連合司令官、朴漢基合同参謀議長、ハリー・ハリス駐韓米国大使らが出席した。

除隊直後、駐中（当時台湾）大使に赴任した白将軍は、1961年の5.16軍事政変以降、フランス・カナダ大使などを務めた後、1969年に交通部長官に任命された。しかし、一切の政治活動はしなかった。6.25戦争初期、韓国軍を民兵隊扱いした米軍も白将軍にだけは尊敬の意を表した。歴代の在韓米軍司令官らが白将軍に向かって「尊敬する白善ヨプ将軍」という敬称をつけるのが伝統となった。2013年には名誉米第8軍司令官に任命され、2016年には韓国人として初めて米第8軍司令官への就任式に招かれた。

好きな故事成語は「上善若水（最も良いのは水と同じ）」。機動力を持って、謙虚に生きたいという意味と白将軍は説明したことがある。遺族には夫人のノ・インスク氏、息子のペク・ナムヒョク氏、娘のペク・ナムヒ氏、ペク・ナムスン氏がいる。ソウル峨山病院の葬儀場30号室、出棺は15日午前7時だ。葬地は国立大田顕忠院。


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ソース：http://naver.me/GZMJp2zA

カイカイ補足：頭壊文とは
「頭が壊れても文在寅」の略語。大統領選挙の時に見られた文在寅を支持する言葉の一つ。もともとは文在寅を熱烈に支持する者たちが誇らしげに使用していた言葉だったが、現在では、支持者を侮辱する言葉として使用されている。

カイカイ補足：人畜とは
韓国国民の蔑称。家畜のように生き、それを自覚しても一瞬のみで、時間が経てば忘れて、また家畜のように生きるという習性を皮肉った言葉。何か問題が起きれば、その時だけ盛り上がり、すぐに忘れてしまうという点において「鍋根性」とも似たような意味。