俺男:彼女代の彼氏
彼女代:俺男の彼女
付き合って二年位経った頃。彼女代が浮気したんです。
ただの浮気ならテンプレみたいな問答が予想できたんですが、相手はなんと彼女代の兄貴。
(血は繋がってない)
三人で話合う事になり、日を改めて彼女代宅へ。実家暮らしでしたが両親はいないようでした。
事の一部始終を淡々と説明する兄貴の横で、彼女代はしきりにソワソワしていて、時々俺を見ては直ぐに顔を伏せるの繰り返し。
彼女代を気にしつつも話は“彼女代と俺が別れる”で決着がつこうとした時、初めて彼女代が口を開きました。
俺男:最初は怒ってた。でももうどうでもいい
彼女代:今はもう怒ってない?
俺男:怒り通り越して呆れた
彼女代:私達おしまい?
俺男:うん。終わり
彼女代:……。
俺男:もう会いに来ない
彼女代:うん…じゃあ私から会いに行く
俺男:はっ!?
彼女代の耳は飾りなんじゃないかと思ってしまって、思わずちょっと後退り。
彼女代:またお弁当作ってもってくの…
俺男:何言ってんだ
彼女代:俺男君、唐揚げ好きだからいっぱい作るね
かなりドン引きな俺に対して笑いながら弁当のおかずを考える彼女代。
彼女代:デザートは桃かなぁ?バナナはちょっとなぁ…
俺男:お前キモチ悪いよ!人の話聞けよ!!
怒りに任せて怒鳴ってしまったけど、そこから色々と罵声を浴びせたと思う。
正直自分でもかなり混乱してた。
気が付いたら兄貴に体を掴まれながら止められてて、俺は彼女代にナグりかかりそうな体勢だった。
結局その日は、後味が悪いまま帰宅。疲れが出たのかそのまま風邪で寝込んでしまった。
六日経って風邪も完治。今日からまた頑張ろうと、大学へ行く為玄関を開けた途端、目の前に五個の弁当箱が転がっていたんです。
心なしか生臭く、思わず鼻をつまんでしまいました。
その中の一つに手紙が挟まっていて、よせばいいのにその手紙を読む事に。
(以下手紙の内容)
“俺男君へ
約束してたお弁当作ってきたよ☆唐揚げと玉子焼き、俺男君大好きだもんね。
これ食べて頑張ってね!
愛情た~っぷりだから食べてくれなきゃ悲しいな…
今度の新しい映画が始まるから一緒に行こうね☆
大好き大好き大好き大好き大好き大好き…
彼女代より”
たまらず手紙は破り捨て、弁当箱は掃除のおばさんにお願いして片付けてもらい大学へ。
家にいたら彼女代が来そうで怖かったんです。
兄貴は何度も謝ってくれて、少しだけ肩の荷がおりた気分に。
引越しの日は荷物運びもあるので友達数人で部屋に戻りました。
すると友達がポストに突っ込んである小包を発見。
その場で包みを開けると、俺が彼女代にあげた指輪とネックレス。そして剥いだ生爪が数枚入っていました。
オマケで小包の内側には、“ごめんなさい”だけがビッシリ書かれていました。
友達は皆怖がって何人かその場を逃げ出し、俺は小包を壁に投げつけて再び兄貴へ電話。事情を話して彼女代はF県某市の病院へ入院する事が決まったそうです。
真意なんて知りたくもないです。
携帯からなので読みづらかったらすみません。
なぜ浮気に気づいたの?
>>792
友人が彼女と兄貴のキスシーンを発見し疑惑が浮上。
彼女の自己申告で発覚しました。
>>795
県名書くと特定されそうなので伏せてましたが、病院は田舎にあるそうです。
引用元: ・◇修羅場◇part48