兄「なーに、心配無用だ」
妹「そうはおっしゃいましてもお兄様、流石に裸で外をウロ付くのはどうかと思いますわよ」
兄「この程度で風邪をひくほどやわな鍛え方はしておらぬよ」
妹「いえ、そうではなくてですね、お兄様は公然ワイセツ罪というものをご存じでして?」
兄「もちろん知っているぞ。裸で公共の場をウロついたりする、アレだろう?」
妹「まさに今のお兄様の状態かと思われますわ」
兄「何を言うか妹よ…ここは我が家の敷地内だぞ?」
妹「あら、言われてみれば…車で30分も走ったので勘違いしておりましたわ」
兄「まったく、いくつになっても慌てん坊だなワッハッハ」
妹「失礼いたしましたわ、お兄様…オッホッホ」
元スレ
妹「お兄様、そのままでは風邪をひいてしまいますわ」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1242219623/
妹「お兄様、そろそろ起きてはいかがですか?」
兄「なんだ妹よ…まだ良いではないか」
妹「そうはおっしゃいましてもお兄様、そろそろ8時を回りますわよ?」
兄「それがどうしたというのだ?まだ8時にもなっていないということではないか」
妹「お兄様が仕事に遅刻する姿など見たくはありませんわ」
兄「何を言うか妹よ…遅刻などするわけがなかろう。そもそも仕事などしていないのだから」
妹「あら、言われてみれば…去年お兄様が石油を掘り当てて以来、まともに仕事なんてしていませんでしたわね」
兄「まったく、いくつになってもおっちょこちょいだなワッハッハ」
妹「失礼いたしましたわ、お兄様…オッホッホ」
妹「お兄様、そろそろこのゲームにも飽きてきましたわ」
兄「何を言っているんだ妹よ、この前ゲーム会社を買収して作らせたばかりではないか」
妹「単調すぎて仕方がありませんもの、このゲーム」
兄「それが世の中では流行りなのだろう?売れているシリーズなのだから」
妹「そうはおっしゃいましてもお兄様、流石にここまで焼き回しのゲームをいつまでも引っ張るのはどうかと思いますわ」
兄「そんなものにでも金を出す愚かな庶民共がいるから、私たちが潤うのではないか」
妹「あら、言われてみれば…そうですわね、思い切ってカプ○ンを買収して良かったですわね」
兄「まったく、気を付けないと色々敵に回しかねんぞワッハッハ」
妹「失礼いたしましたわ、お兄様…オッホッホ」
妹「お兄様、歌が歌いたいですわ」
兄「カラオケルームへ行けばいくらでも歌い放題であろう」
妹「そうは言いましても、流石に1人で歌うのにも飽きましたわ」
兄「では私も一緒に行こうではないか」
妹「そうではございませんの…友人たちと和気あいあいと歌いたいですわ!」
兄「そうくると思っていたぞ妹よ…これを見るがいい!」
妹「こ、これは…!?」
兄「一人でカラオケをしつつも、あたかも友人たちとカラオケをしてるかのように盛り上げてくれるロボットだ!」
ロボ1「スゲー、ウマイジャン!」
ロボ2「ウヒャー、ヨクウタエルネ?ムズカシクナイ?」
ロボ3「ハイッ!ハイッ!ハイッ!」
妹「…お兄様、これはどうかと思いますわ」
兄「…あぁ、俺もこれは違う気がしてきたところだ」
妹「お兄様、それでは学校へ行ってまいりますわ」
兄「あぁ、忘れ物はないか?」
妹「ハンカチは持ちましたし、宿題も済ませてありますわ」
兄「傘は持ったのか?今日は午後から雨が降るらしいぞ?」
妹「持ってませんけれど…必要でして?」
兄「傘がなかったらお前が濡れてしまうではないか」
妹「嫌ですわお兄様、ワタクシの学校は敷地内にありますのよ?」
兄「おぉ、そういえばそうだったな…しかも屋根付きの通学路完備だったな」
妹「お兄様もたまに抜けていらっしゃいますのねオッホッホ」
兄「すまんすまんワッハッハ」
妹「オッホッホ」
兄「ところで、宿題の入ったカバンはドコにあるんだ?」
妹「部屋に忘れてましたわ」
妹「お兄様!…あら?なにかお疲れのようですわね」
兄「え?あぁ…うん」
妹「どうしました?何かありましたの?」
兄「いやー、そういうわけではないんだが…」
妹「…どうしたのよ、おにぃ」
兄「あぁ…あの喋り方疲れるんだよ」
妹「おにぃが言いだしたんじゃない…お金持ちは喋り方もそれなりにしようって」
兄「いや、まぁ、そうなんだけど…」
妹「あれ?おにぃ確か約束破ったら罰ゲームって…」
兄「…ワッハッハ!どうした妹よ!そんな浮かない顔をして!」
妹「っ!?…どうもいたしませんわよお兄様オッホッホ!」
妹「お兄様、今日は何曜日だったかしら?」
兄「はて…月曜か火曜だったと思うが」
妹「お兄様も曜日感覚がなくなってらっしゃるのね」
兄「毎日家にいるからなぁ…曜日なぞ気にしなくなった」
妹「けれど月曜か火曜なら…今日はMUSIC'Sテンションはやってないのですね…」
兄「なんだ、歌番組が観たかったのか」
妹「えぇ、最近お気に入りのアーティストが良く出てますの」
兄「ならばそのお気に入りのアーティストをここへ呼べばいいではないか」
妹「!!さすがお兄様ですわ…その発想はありませんでしたわオッホッホ」
兄「なーに、このくらい造作もないさワッハッハ」
妹「お兄様、なにか甘いものが食べたくありませんか?」
兄「おやつの時間、というわけだな?」
妹「えぇ、その通りでございましてよ」
兄「今日は何をパティシエに作らせるかな」
妹「いえ、たまには昔を思い出して駄菓子などが食べたくなりましたわ」
兄「なるほど、そういえば昔はよく食べたものだな」
妹「えぇ…近所の駄菓子屋に使いを向かわせますわ」
兄「その必要はないぞ妹よ」
妹「そうはおっしゃいましてもお兄様…駄菓子は買ったものの方が趣があるかと思いますわ」
兄「そうではない…こんな時のために、徒歩1分の敷地内に駄菓子屋が作ってあるわ」
妹「まぁ!流石お兄様ですわオッホッホ」
兄「妹の考えることなぞお見通しよワッハッハ」
妹「お兄様、なにやらお客様がいらっしゃってるようですわ」
兄「客だと?本家に客が来るなど珍しいこともあるものだ」
妹「対応しなくてもよろしいので?」
兄「放っておけ、どうせ勘違いした営業かなにかであろう」
妹「そうはおっしゃいましてもお兄様、私たちの石油が武力行使で奪われたとかおっしゃってますが」
兄「ずいぶんと変わった営業をする輩が………え?今なんて?」
妹「はぁ…石油を発掘した領土が、全て奪われてしまったそうですわよ」
兄「…え、ちょっ、まっ」
妹「まったく、なんのことやらさっぱりですわねオッホッホ」
兄「ちょ…ちょっ…待てーーーーーー!!!!」
妹「おはようございますお兄様」
兄「あぁ…おはよう…」
妹「あら?どうしましたの?浮かない顔してらっしゃいますけど」
兄「どうしたもこうしたも…石油はなくなっちまったし…」
妹「石油がなくても買収した企業があるじゃありませんの」
兄「…全部潰れた」
妹「あらあら、困りましたわね」
兄「困ったどころの騒ぎじゃない…この家も土地も全部売り払うぞ」
妹「あらあら、それではワタクシたちはどこで生活をすれば?」
兄「今探してるところだ…」
妹「お兄様に任せておけば安心ですわねオッホッホ」
兄「というかもうその喋り方いいからね」
妹「…うん、やめるタイミング逃してた」
兄「住むところが決まった…駅から徒歩20分の2LDKのアパートだ」
妹「うん…」
兄「ついでにお前の転校手続きもしておいた」
妹「うん…」
兄「明後日の14時から編入試験があるから行ってこい」
妹「うん…」
兄「場所はココだ…アパートからは…自転車で30分ってとこだな」
妹「うん…」
兄「引っ越しは必要最小限のものを車で明日運ぶ…こんなところだな、質問は?」
妹「…おにぃの仕事は?」
兄「特になければ引越しの準備を進めろ、以上」
妹「い、いやちょっとおにぃ!?」
兄「…なんだよ」
妹「まさか…働かないの?」
兄「そんなわけないだろ?まだ本決まりになってないだけで、候補はいくつかある」
妹「そっか…良かった…」
兄「まぁ、面接どころか連絡すらまだしてないだけの話だ」
妹「えっ…だ、大丈夫なの?」
兄「大丈夫なわけがないだろう?」
妹「そっか……え?」
兄「え?」
妹「いやいや…え?」
兄「え?」
妹「んしょ…っと!」
兄「ふぅ…荷物はこれで全部か?」
妹「んーと…うん、これで全部だよ」
兄「必要最小限にしたのに、意外とあるもんだな」
妹「そうだね…家と一緒に売り払った量に比べれば微々たるものだけどね」
兄「あー…まぁそうだな…無駄遣いしまくりだったからな」
妹「これからは節約しないとね…あっ!」
兄「ん?どうした?」
妹「…ご飯とか…もしかして私が作るの?」
兄「あぁ、そんなことか…安心しろ、兄ちゃんが作るから」
妹「え…おにぃ料理なんてできたっけ?」
兄「これでも学生の頃半年くらい自炊してたんだぞ」
妹「あー…あったね…半年くらい山で遭難して行方不明だった時期が…」
兄「総額、5万8千円」
妹「うわー…随分少なくなったね…」
兄「潰れた会社の尻ぬぐいやらなんやらでほっとんど持ってかれたからな…」
妹「で、残りは引っ越し費用…か」
兄「そーゆーこと」
妹「…私、なんかバイト探してみるよ」
兄「お、やってくれるか!」
妹「…おにぃもちゃんと働くんだよ?」
兄「ウン、モチロンサ」
妹「…おにぃ」
兄「冗談に決まってるだろ?当然仕事は探してるさ…ってか目つき怖いけど気持ち良い」
妹「…信じてるよおにぃ」
妹「…んー……あ、おにぃ!これなんか良いんじゃない?」
兄「ん?どれどれ…あー…これはダメだ…要資格って書いてあるだろ?」
妹「あー、ほんとだ……あ!これは?」
兄「んー……募集年齢25歳以下ってなってるからダメだな」
妹「うー……じゃぁこれ!」
兄「どれ……あぁ、経験者優遇って書いてあるから、多分無理だぞ」
妹「そんなもんなの?」
兄「こういうのはなんだかんだで経験者しか採らないもんなんだよ」
妹「そうなのかー……じゃぁ…これとかは?」
兄「あー…これは……お兄ちゃん力仕事はしたくないからダメだな」
妹「そっかー……え?」
兄「え?」
妹「それじゃ、行ってくるよおにぃ」
兄「おぉ、しっかり頑張れよ」
妹「自信はないけど、頑張るよ」
兄「そこダメだったら、1時間以上はかかる高校しかないからな」
妹「そ、それは勘弁して欲しいね…」
兄「なら死ぬ気で頑張れ」
妹「うー…わかったよ…おにぃも私が帰るまでに1個は仕事見つけて連絡してみること!」
兄「わかったって、そう何度も念を押すな」
妹「私にはおにぃしか頼れる人がいないんだからね…」
兄「おぅ!任せとけ!」
妹「ただいまー」
兄「お?おかえりー、どうだった?」
妹「うん…大丈夫だと思う…多分」
兄「そうか、まぁお前なら大丈夫だと思うけどな」
妹「それより、おにぃの方は?」
兄「あぁ、見つけたし連絡もしておいたぞ」
妹「え!どれどれ!なんの仕事!」
兄「ほれ、これだ」
妹「株式会社システムコンスタージュ…なんの会社?」
兄「名前でなんとなくわかるだろ」
妹「うん、略すとシスコンなのはわかった」
兄「それはお兄ちゃん否定出来ないけども」
兄「お前、俺が前なんの仕事してたのか覚えてないのか?」
妹「そんなの知らないよ…中学生の頃はおにぃの仕事なんて興味なかったし」
兄「まったく…システムエンジニア、でわかるか?」
妹「あー…SEってやつ?なんとなく聞いたことはあるかも」
兄「それそれ」
妹「へー…おにぃ、そんな仕事してたんだ…」
兄「まぁ、大学出て2~3年だけだけどな」
妹「そうだね、その後何を思ったのか石油堀りに行っちゃったもんね」
兄「怪しいおっちゃんに確実に石油が出る場所の地図貰ったんだよ」
妹「まさか出るとは」
兄「俺もまさか出るとは」
妹「それで?面接はいつなの?」
兄「あぁ、急だけど明日来てくれってさ」
妹「明日かー…が、がんばってね!おにぃ!」
兄「まかせとけって!これでも人心掌握術には長けているんだ」
妹「そうなの?知らなかった」
兄「いや、適当に言ってみた」
妹「おにぃ…」
兄「そんな蔑んだ目で…もっと…いや、見ないでくれ」
妹「はぁ…まぁなんだかんだでおにぃは口が上手いから大丈夫だとは思うけど…」
兄「相手が可愛いor綺麗な女性の場合限定だけどな」
妹「…色々と不安だよおにぃ」
兄「ただいまー」
妹「おかえり!ど…どうだった!?」
兄「面接官がものっそい綺麗な人だった」
妹「そ、そんなこと聞いてるんじゃ…ん?ってことは…」
兄「あぁ、スラスラと言葉が出てきたぜ」
妹「やったねおにぃ!それなら期待出来そうだね!」
兄「もう来ないでねって言われた」
妹「え?」
兄「電話番号を聞いた辺りでは乗り気に見えたんだけどな…スリーサイズがまずかったのかなー…」
妹「え?」
妹「…はぁ」
兄「どうした浮かない顔して」
妹「誰のせいよ誰の」
兄「思い当たる人物は5~6人いるが」
妹「…多いね…一応聞いてみる」
兄「コンビニの中西君と弁当屋の村井さん、それと駅の改札員の堺さんとお前の学校の船越先生…後はお隣のピラークさんかな」
妹「お隣さんドコの人よ…って、全部ハズれてるよ」
兄「なに!?俺の勘がハズれるなんて…じゃぁ誰だ!?俺の可愛い妹を困らせてるやつは!」
妹「おにぃに決まってんでしょこのバカー!!!!!!」
兄「すいません」
妹「おにぃ?私今日から学校だから、もう出るよ?」
兄「あー…気を付けてなー…」
妹「うん…」
兄「…」
妹「…おにぃ、ちょっと落ちたくらいでそんなに落ち込まないでよ」
兄「ここ1週間で15社に断られたんだが、お前の感性ではちょっとなのか」
妹「いや…私なら普通に首吊ってもいいくらいの数だけど…」
兄「…お兄ちゃん頑張るヨ?」
妹「しょ、初日から遅刻したくないから行ってきます!」
兄「…頑張るヨ?」
兄「…はぁ……頑張るとは言ってもなぁ…」
兄「…もう求人も読んでる人も見当たらないぞ……?」
兄「この際SEに拘るのはやめて、なんでも良いから探すか…?」
兄「でも俺に出来ることなんてなぁ…」
兄「…日雇いの引っ越しのバイトでもするか?」
A『兄くん!ちょっとそっち側持ってくれ!』
兄『あ、はい!…よい…しょっ!…うっ』
A『重いだろう?』
兄『は、はい…な、なんすかコレ』
A『仏壇だそうだ、絶対落とすなよ?』
兄『は、はい…うぐぐ……』(プルプル)
A『ほいっほいっほいっと』
兄『あ、ちょ、Aさん早いで……ああああああああ』(ツルッ)
どんがらがっしょん
A『どんがらがっしょんって』
兄『どんがらがっしょんって』
兄「…絶対無理」
兄「そもそもそんなに腕力も体力もない」
兄「やっぱ力仕事系は無理だな…」
兄「となると…接客…ファミレスとか?」
兄『いらっしゃいませー…お客様2名様ですか?』
女1『はい」
兄『お煙草はお吸いになられますか?』
女1『あ、私は吸わないです』
女2『私も吸わないので、禁煙席で』
兄『そうですかー煙草は吸いませんかー…彼氏はいらっしゃいますか?』
女1『…え?』
女2『ちょ、ちょっとアンタ何言ってんの!?』
兄『彼氏がいようがいまいが関係ないですけどねーあははー』
女2『す、すいませーん!誰かー!?』
兄『あ、電話番号はいくつになられますか?』
店長『帰れ』
兄「…なにがいけないのかわからないが」
兄「妄想ですら店長に見放されるんだし、きっと無理なんだろうな」
兄「はー…やっぱ俺が出来ることって言ったらSEくらいしかないよなぁ」
兄「とは言っても求人がないんですよあははーんっと……ん?」
兄「…お?…これは……」
兄「…ふむふむ……なるほど…」
兄「…よし!早速電話してみるか!」
兄「…はい、わかりました、明日の15時からですね?…はい」
(ガチャン)
兄「…ふぅ……」
妹「ふー、お腹空いたー」
兄「お?おかえりんこ!」
妹「あ、ただいまん……」
兄「(ニヤニヤ)」
妹「………し…」(プルプル)
兄「し?(ニヤニヤ)」
妹「死ね!おにぃのバカ!」
兄「なかなか予想通りの反応で楽しませてくれる」
妹「うるさい!そんなの知るか!」
兄「そんなことより、明日また面接行ってくるぞ」
妹「バカ!アホ!……ふえ?」
妹「流石にSEはあきらめたの…?」
兄「いや、またSEだ…と言っても、プログラマ寄りだけどな」
妹「違いが良くわからないけど…まだ求人あったんだ」
兄「あぁ、これで最後かな…これが無理なら他の仕事にするさ」
妹「そっか…せっかく仕事するなら、おにぃがやりたい仕事がいいもんね…頑張って!」
兄「おう、任せとけ」
妹「うん!それよりおにぃ、お腹空いたよー」
兄「あぁ、今日は妹の好きなカレーだ、早く着替えてこい」
妹「やった!はーい!」
面接官「えーと…名前は…兄さんね」
兄「はい」
面接官「経験は…一応あるのね」
兄「大学を出てすぐ、2~3年程度ですけれど」
面接官「2~3年ね…まぁいいわ、それより…仕事を辞めた後は何をしてたのかしら?」
兄「豪遊してました」
面接官「え?」
兄「石油を掘り当ててそのお金で豪遊してました」
面接官「あ、そ、そうなの…へぇ……な、なんでまた働く気になったのかしら?」
兄「石油がですね、奪われてしまったのです」
面接官「あ、えーと…そ、それは大変だったわね…」
兄「つまりですね、お金が欲しいから働くんですよ」
面接官「な、なかなか正直な方ですね」
兄「えぇ、よく妹にバカ正直だと褒められます」
面接官「それは多分褒められてないわよ…」
兄「そんなバカな」
面接官「まぁいいわ…それじゃ、後で書類を送付するわね」
兄「え?もしかして合格ですか?」
面接官「あら?何も聞いてないのかしら?」
兄「はい?」
面接官「面接は人柄を見るためのもの、採用不採用はその後の試験で決めるのよ」
兄「…しけん?」
面接官「そうよ、試験は後で自宅に届くから、それを提出してくれればいいだけよ」
兄「はぁ…そうなんですか」
面接官「えぇ…他に何か質問あるかしら?」
兄「あ、とりあえず電話番号教えてください」
妹「ただいまー」
兄「おう、おかえり」
妹「あ、おにぃ…面接…どうだった?」
兄「残念ながら…」
妹「…あー……うん、そっか…そ、そんな落ち込まないで!ね!」
兄「電話番号は教えてもらえなかった…」
妹「え?」
兄「え?」
…
……
………
妹「え?じゃあ面接は意味なかったの?」
兄「いや、意味がないってわけじゃないみたいだけど、メインは試験なんだとさ」
妹「そうなんだ…試験ってなにするの?」
兄「…問題が送られてこないことにはなにもわからん」
妹「そっか…ま、おにぃならそんなの余裕だよ!」
兄「まーな、俺にかかれば赤子に手を捻られるくらい簡単だぜ!」
妹「…」
兄「あ、久し振りの冷たい眼差しもっとお願いします」
妹「それはそうと…」
兄「ん?」
妹「…面接官の人、綺麗だったんだ?」
兄「あー、どちらかというと可愛い感じだったかな」
妹「で、また電話番号聞いたんだ…」
兄「教えてもらえなかったけどな」
妹「おにぃ…綺麗な女の人なら誰でもいいの?」
兄「綺麗な女性と仲良くなりたいと思って何が悪い」
妹「はぁ…もういいよ…ばか」
兄「なんだと?ばかって言った方がばかなんだぞ?」
妹「はいはい」
兄「あ、そうやってお兄ちゃんをないがしろにしてると後で痛い目みるからな」
妹「はいはい、そうですねー」
兄「ちなみに、妹は綺麗というより可愛い部類だよな」
妹「はいは……はぃっ!?」
妹「な、ななななにを急に言いだすのよ!」
兄「ん?いや、素直に思ったままを言っただけなんだが」
妹「そ、そういうことは心の中で思ってればいいでしょ!」
兄「ん?そんなもんなのか?」
妹「あぁもうおにぃのせいで暑くてしょうがないから着替えてくる!」
兄「おー、すぐご飯用意するからな」
妹「わ、わかった!」
(ダッダッダッダッダ)
兄「あー…照れたのか?相変わらず可愛いヤツだ」
妹「(急に変なこと言わないでよ…おにぃのバカ…)」
妹「いってきまー…あ、おにぃ!」
兄「んー?」
妹「なんか届いてるよー!」
兄「あー…試験ってやつか?」
妹「多分…あ、遅刻しちゃう!じゃ、いってきまーす!」
兄「おー、気を付けてなー」
兄「…どれどれ」
兄「…」
(ペラ)
兄「…なるほど」
兄「つまり、1週間以内に指定されたプログラムを組んで提出すりゃいいわけか」
兄「なんだ、思ったより簡単そうだな」
兄「…お、設計書までご丁寧についてるじゃん」
兄「どれ…どんなプログラムだ?」
兄「…」
(ペラ)
兄「…ふーん」
兄「ホントにテスト用って感じのプログラムだな」
兄「ま、この程度出来ない様じゃ戦力にならないってことか」
兄「とりあえずちゃっちゃと作って提出してやるか」
妹「た、ただいま!おにぃ!」
兄「おかえりー…ってどうした?そんなに慌てて」
妹「試験!試験!」
兄「なんだ?試験の成績が悪かったのか?」
妹「そうじゃなくて!おにぃの仕事の試験だよ!」
兄「あぁ、アレか」
妹「ど、どんな感じだったの?」
兄「あぁ…単純に1週間以内にプログラムを1本仕上げて送れば良いだけみたいだ」
妹「そうなんだ…なんか大変そうだね」
兄「いや、そうでもないぞ?もう終わったし」
妹「…え?」
兄「ずいぶん面白い顔してるぞ妹」
妹「お、終わったって…もう出来たの!?」
兄「あぁ、出来た…ついでに送っといた」
妹「今日届いたばっかだよ!?」
兄「2時間で終わった」
妹「…そ、そんなに簡単だったの?」
兄「んー…まぁ、普通じゃないか?」
妹「…おにぃって、もしかしてスゴイの?」
兄「さぁ?前の会社では開発速度が異常だとか言われてたけど」
妹「異常って…良く分からないけど褒められてるの?それ」
兄「俺も良く分からん」
(翌日)
妹「それじゃ、いってきまーす」
兄「おー、今日は雨降るらしいから傘忘れるなよー」
妹「はーい」
(プルルルルルルル)
兄「お?電話か」
兄「はい」
面接官『株式会社システムコンディションの面接官と申しますが』
兄「あー、先日はどうも、兄です」
面接官『あぁ、兄さん…驚いたわ』
兄「俺だって立派な大人を気取ってるんですから、電話くらい出ますよ」
面接官『何を言ってるのかよくわからないけれど、試験の件よ』
兄「あぁ、どうでした?ダメですか?あれじゃ」
面接官『ダメなわけないじゃない…完璧よ!』
兄「それはよかった」
面接官『そこら辺の上級プログラマでも4~5日はかかるレベルだったのに…』
兄「そうなんですか」
面接官『実際動作も完璧だったわ』
兄「そりゃちゃんとテストもしましたから」
面接官『文句なし、合格よ』
兄「ホントですか!?ありがとうございます!」
面接官『後で正式な書類を送付させてもらうわ…取り急ぎ電話で連絡だけさせてもらったの』
兄「いやー…これで妹にも罵られずに済みます…ちょっと残念です」
面接官『…喜んでるのか悲しんでるのかわからないわよ』
兄「あの、それでどうすれば?」
面接官『詳しくは送られてくる書類に書いてあるわ』
兄「わかりました」
面接官『多分明日には届くと思うから、それまで待ってて頂戴』
兄「はい」
面接官『それじゃ…これからよろしくね、兄さん』
兄「はい…あ、一つ聞いても良いですか?」
面接官『なにかしら?』
兄「今かけてきた携帯の番号って…面接官さんの個人携帯ですか?」
面接官『………会社の携帯よ』
兄「それでは失礼します」
(ガチャン)
妹「ただいまー」
兄「おかえりー」
妹「おにぃ、会社から連絡あった?」
兄「あぁ、今朝お前が出た後にちょうど電話がかかってきた」
妹「そ、それでなんだって?」
兄「合格、だとさ」
妹「っっ!おめでとっっ!おにぃっっ!!!」
兄「おう、ありがとう」
妹「良かったー!私も嬉しいよ!」
兄「ご褒美は一緒にお風呂入ってくれればいいぞ」
妹「ばーか!おにぃのすけべ!」
妹「それはそうと、これでおにぃも久しぶりの社会人だね!」
兄「まぁ、そうなるな」
妹「友達におにぃの仕事聞かれても困らなくて済むね!」
兄「…苦労かけたねぇ」
妹「それは言わない約束でしょ…って、そういえばおにぃの会社ってドコにあるの?」
兄「あれ?言ってなかったっけ?○○だよ」
妹「○○って…めちゃめちゃ遠いよ!?」
兄「そうだな、面接の時も片道2時間もかかったからな」
妹「そんなとこまで通うの!?…おにぃ、大丈夫?」
兄「ん?何を言ってるんだ?通うわけないじゃないか」
妹「え?」
兄「え?」
兄「あー…そういや言ってなかったな…」
妹「な、なにを?」
兄「お兄ちゃんが受けたトコな、自宅勤務制なんだ」
妹「…どういうこと?」
兄「つまり、仕事の依頼受けて作業は自宅でやるんだよ」
兄「で、期限内に納品すればいいんだ」
妹「…あー、それでああいう試験だったの」
兄「そういうことだな」
妹「へー、じゃぁおにぃはこれからも家にいるんだ?」
兄「まぁ、打ち合わせとか入らない限りは」
妹「そっか…じゃぁおにぃの帰りが遅いとかで待つ必要はないんだねっ」
兄「ん?…まぁ、そうだけど……なんか嬉しそうだな?」
妹「べ、べっつにー!」
そんなこんなでなんとか普通の生活を送れるようになった
豪邸住まいの頃に比べれば慎ましい生活になってしまうが
妹と二人でならなんとか乗り越えていけるんじゃないか、と思う
妹が一緒なら、どんな平凡な生活だろうと楽しく過ごせるハズだ
まぁ…
そんな平凡な生活も…
そう長くは続かなかったわけだが…
(数ヵ月後)
…
……
………
兄「…あれ?体が動かないぞ?」
兄「どこだここ?…妹の部屋か?」
兄「しかしなんで体が動かないんだ?」
兄「ってかなんだか目線も低いような…」
兄「…あれ?俺、もしかして椅子になってんじゃね?」
おわり
73 : 以下、名... - 2009/05/13(水) 23:43:08.69 8iSzZe2D0 48/115やっぱり書き溜めしてからの投下だとあっという間に終わりますね
ちなみに続きを読みたい、意味不明だという方は
兄「…あれ?体が動かないぞ?」
https://ayamevip.com/archives/23807663.html
でググるとどっかまとめがあったと思います
78 : 以下、名... - 2009/05/13(水) 23:48:24.59 8iSzZe2D0 49/115すいません、暇な時間になんとなく思いついたので書いてみました
覚えていてくれた方もいたようで光栄です
82 : 以下、名... - 2009/05/13(水) 23:57:32.59 8iSzZe2D0 50/115さて、ここまで書いたのが本編のプロローグです
ここからは、即興で本編のエピローグでも書いてみようかと思います
思ったよりスレが余ったので
83 : 以下、名... - 2009/05/13(水) 23:58:20.51 8iSzZe2D0 51/115即興&寝るまでの時間なので
gdgdになってしまうかもしれませんが
暇な方がいたらお付き合いください
妹「おにぃ、それじゃ行ってくるね」
兄「おう、お土産は任せたぞ」
妹「はいはい、期待しないで待っててね」
兄「北海道のお土産を期待しないわけにはいかない」
妹「それじゃ、私がいない間寂しくて泣かないよーにね」
兄「たった3泊4日じゃないか、それくらい我慢するっての」
妹「あはは、『我慢』なんだ」
兄「…んなっ」
妹「じゃ、いってきまーっす!」
兄「あ、おい!…くそぅ…最近調子に乗ってやがるな…」
今日から私は修学旅行で北海道に行きます
おにぃを1人で残すのはちょっと心配だけど…
ま、おにぃは私に夢中みたいだし、大丈夫だよね…あはは
友「妹ー?なーにニヤニヤしてんのよ、気持ち悪い」
妹「…え?に、にやにやなんてしてないよ!」
友「どーせ変なことでも考えてたんでしょ」(ニヤニヤ)
妹「そ、そんなことないってば!」
友「どーだかねぇ…あっ!わかった!さては…愛しのお兄さんのことだな?」
妹「な、なななな…そ、そそそんなわけないでしょ!」
友「おーおー、同様しちゃってまぁ…愛いヤツよのぅ」
妹「ど、動揺なんてしてないってば!」
友「はいはい、そういうことにしときましょ」
妹「まったくもう…」
友「それにしてもさー」
妹「んー?」
友「妹のお兄さんってカッコイイよね」
妹「ちょ…友おにぃのこと見たことないでしょ!」
友「一昨日、修学旅行の買い物してたよねー、二人で」
妹「…まさか、あのスーパーに……」
友「ご近所ですいませんねー」
妹「不覚…友に見られるなんて…」
友「あんたの中での私の価値ってどんなもんなのか激しく聞きたいわ」
妹「うー……って、まさか…会話まで聞こえてないわよね!?」
友「そりゃ流石に聞こえなかったけど…」
妹「そっか…よかった…」
友「うん、今ので聞かれちゃまずい会話だったってことだけはわかったわ」
妹「そ、そそそそそんなことないよ!健全な兄妹会話だよ!」
友「兄妹会話ってあんまり聞いたことない単語ね」
妹「言われてみれば、私も初めて使ったよ」
友「で?」
妹「…え?」
友「どんな会話してたのかなー?」
妹「た、他愛の無い日常会話だよ」
友「たとえばどんなー?」
妹「たとえば…お土産はなにがいいかとか…」
友「ふんふん、それから?」
妹「それから…私がいない間に…」
友「いない間に…?」
妹「…って、もういいでしょ!?」
友「うわ、なにその中途半端な終わり方」
妹「あーあーあー聞ーこーえーなーいー」
と、まぁ…こんな感じで私の修学旅行は幕を開けたわけで
なんとも先行き不安な感じではあるけれど
楽しみな気持ちの方が大きいので良しとしようかな
…でも、やっぱり不安だな……
というか、心配だな…おにぃ…
女の人とか連れ込んだりしないかなぁ…
病気になったりしないかなぁ…
…何かに移ったり…しないかなぁ……
95 : 以下、名... - 2009/05/14(木) 00:23:10.46 eAwSsNN20 58/115兄が乗り移る物
>>100
これによって先の話は結構変わると思います
私は煙草を吸ってきます
101 : 以下、名... - 2009/05/14(木) 00:33:07.15 NVYafsRCO 59/115バイブ
兄「…いやー、まいった」
兄「まさか妹が旅行中にアレがくるとは…」
兄「…って、妹が望んだときしかないんじゃなかったっけ」
兄「ってことは、あいつ修学旅行中に俺が恋しくなって…」
兄「まったく、しょうがないやつだなはっはっは」
兄「…ってか周りが真っ暗で何も見えない」
兄「そもそもここドコだ?家じゃないみたいだが…」
兄「…うーん……なんか、移動してるような…気のせいか?」
兄「……ダメだ、どんなに目を凝らしてもまったく見えない」
兄「学生の頃遭難してた記憶がよみがえるぜ…」
兄「あの頃も本当に真っ暗だったな…」
兄「月明かりも深い森に遮られてまったく届かなかったし…」
兄「孤独で寂しくてお腹すいて死にたくなったなぁ…」
妹「…ょっ?……ぅ………ょ…」
兄「…ん?…妹の声…?」
妹「だーかーらー!おにぃと私はそんな関係じゃないってば!」
友「そんなこと言って、ほんとはラブラブなんでしょ」
兄「聞き間違いじゃないな、妹の声だ…もう1人は…友達か?」
妹「違うってばー!もう…いい加減にしてよね友ちゃん!」
友「ふーん、違うのかー…じゃあさ、私にお兄さん紹介してよ!」
妹「え、えぇぇぇ!?」
兄「えぇぇぇ!?」
妹「な、なんでそうなるのよ!」
友「だってさー、お兄さんホントかっこいいんだもん」
兄「恐縮です」
妹「だ、ダメだよ!」
友「あれー?なんでダメなのかなー?」
兄「ラブラブですからサーセン」
妹「だ、ダメっていうか…無理だよ!」
友「無理?なんで?」
兄「なんで?」
妹「おにぃ…実はさ……お、女の人に興味無いみたいなんだ…」
友「…えぇっ!?…そ、それって……」
兄「おい待て」
妹「ほ、ほら…男の人ってよくエッチな本とか隠し持ってるじゃない?」
友「あー、クラスの男子がそんな話してるね…ベッドの下はすぐ見つかるとか」
妹「うん…そ、それでね…おにぃのベッドの下からね……その…男性のヌード写真集が…」
友「ひぃあぁぁぁぁ…男性のとな!」
兄「ちょ…待てってコラ!」
妹「しかもね……むきむきまっちょな感じの……」
友「うっわぁ……ガチホモってやつかしら…」
兄「…」
妹「そんな感じだからね…無理なんだよ」
友「…アンタに同情するわよ」
兄「良いお兄さんのイメージ終了のお知らせ」
兄「ったく妹のやつ…そんな噂がご近所に広まったらどうすんだよ…」
兄「買い物行くにも周りの目が気になるようになっちゃうじゃないか…」
兄「…まぁ、あいつはそんなことまで考えてないんだろうけど」
兄「妹があんなに必死なのはそれはそれで嬉しい気もするが…」
兄「それにしても、嘘の内容がなぁ……ガチホモはないわ」
兄「………まぁいいか」
兄「それより、俺は今何になってるんだ?」
兄「妹と友の会話が聞こえたってことは…妹の持ち物か?」
兄「あいつ、何持ってってたかな…」
兄「…」
兄「…」
兄「…わからん」
兄「そもそも、妹の所持品全て把握なんかしてない」
兄「把握したところで、こう暗くちゃ自分がなんなのかなんてわかるわけがない」
兄「よし!考えるだけ無駄だってことがわかったぜ!」
兄「…」
兄「…」
兄「…ガチムチはないわぁ」
………
(ドサッ)
友「ふぃやぁー!つっかれたねー!」
妹「うん、歩きすぎて足が痛いよ」
兄「お?ホテルについたのか…?」
友「それにしても……なかなか良い部屋じゃない」
妹「そうだね…ちょっとビジネスホテルっぽいけどね」
友「まぁまぁ、そう贅沢を言いなさんな!うちの学校にしては大奮発でしょ!」
妹「そうなの?まだ転校してきてそんなに経ってないから、その辺はわからないけど」
友「あぁ、そういえばアンタ転校生だったわね…解け込みすぎてて忘れてたわ」
妹「友ちゃんのおかげですって」
友「いえいえ、妹さんのお力ですって」
妹「いえいえいえいえ、友さんの社交性があってこそ」
友「いえいえいえいえいえいえいえいえ、妹さんの魅力的なところが」
兄「なにやってんだこいつら」
妹「と…馬鹿なことやってないで、汗かいちゃったから先にシャワー浴びちゃうね」
友「あれ?大浴場あるって言ってたけど、行かないの?」
兄「大浴場…女湯…」
妹「うん、私はシャワーでいいかな」
友「えー…せっかく来たのにもったいないよ」
兄「…物によっては……大浴場まで行けるんじゃ…」
妹「今日はちょっと疲れちゃったから…ササっと浴びて早く寝ようかなーって」
友「そっか…でもせっかくだからちょっとだけ行ってみない?」
兄「よし!応援する!友ちゃんガンバレ!」
妹「うーん……私はいいよ、友ちゃん行って来なよ」
友「んー……妹が行かないなら私もいいや」
兄「諦めたらそこで試合終了だろっ!!」
妹「それじゃ、先に浴びちゃうね」(ガサゴソ)
友「はいよー、っと、私も準備だけしとこうかな」(ガサゴソ)
兄「あぁぁぁ…大浴場が…男のロマンが……って、まぶしい!」
妹「友ちゃん、覗いちゃダメだからねー」
友「アンタのお兄さんと違って、同性愛の気は無いから安心なさい」
兄「俺もないんですよ?」
(ガチャ…バタン)
兄「…持ってかれないってことは、風呂とは関係ないものなのか?」
友「さてと…妹がシャワーを浴びてる隙に…」(ガサゴソ)
友「…あったあった♪」
兄「こんにちは」
友「妹びっくりするだろうなぁ…んふふ」
兄「…え?…あれ?…友ちゃんの持ち物なの?俺」
友「はぁ…なんだかドキドキしてきたわ」
兄「…自分の姿が確認出来ん」
友「妹…ホント可愛いわよね…」
兄「…友ちゃんがなんか怖いな」
友「同性愛の気…なかったんだけどなぁ…」(テクテク…)
兄「…過去形?……お、ちょうど鏡の前…に…」
友「妹が可愛過ぎるから悪いんだからね…んふふ」
兄「…」
友「今日も明日も明後日もホテル一緒♪楽しみだなぁ!」
兄「………ばいぶっすか」
(ガチャッ)
友「うわ、もう出てきたっ!?」(ドタバタ)
(グシャ)
兄「ひぎぅあぁっぅぁぅ!!!」
友「は、早かったわね」
妹「?うん、サっと浴びただけだから」
兄「ぁ……ぁ………」
友「そ、そうよね」
妹「…?友ちゃん、なんか隠した?」
兄「…ぅ………ぁ………」
友「え?か、隠すものなんてなにもないわよ?」
妹「?まぁいいや、ほらほら、友ちゃんも浴びてきちゃいなさーい」
友「はいはい、わかりましたよっと」
(ガチャ バタン)
妹「ふぅ………楽しいけど、疲れたなぁ」
兄「…くっ……まだだ……まだやられん…」
妹「………」(ワシャワシャ)
兄「……っ…なんか……折れたまま入ってないか……うっ…」
妹「……おにぃ…」
兄「ひゃあい!?……え?」
妹「…おにぃ……大丈夫かな?」
兄「…あ…あぁ…もう気付いてくれたのかと思った」
妹「会いたいな…おにぃ」
兄「妹…なんだかんだ言ってお前のが寂しがってるな…はは」
妹「…声だけでも聞きたいな……」
兄「………いや、まて」
妹「…電話してみよっかな……」
兄「落ち着け、もうちょっとよく考えなさい」
妹「…この時間ならまだ起きてるよね?…うん、ちょっとだけ」
兄「い、いや、あのね、初日からそれはどうかと思うよ?」
(prrrrr)
妹「…」
兄「あー…」
(prrrrr)
妹「…出ない」
兄「そりゃ出れませんって」
(prrrrr)
妹「…寝てるのかな……」
兄「そう!きっとそう!そうに違いないよ!」
(prrrrr)
妹「…まさか、他の女の人といたりして」
兄「あーもーそんなんだからやめなさいって言ったんだよもぉ」
妹「…だめだ、出ないや」(ピッ)
兄「電話に出るバイブがいたら是非紹介してくれ」
妹「……まさか、ね」
兄「多分ね、今考えたのが正解だとお兄ちゃんは思うよ」
妹「…あはは、たった一日離れただけでこんなにおにぃのこと考えちゃうなんてなー」
兄「妹可愛いよ妹」
妹「悔しいけど、私の方がおにぃに夢中になっちゃってみたい」
兄「お兄ちゃんも妹のこと大好きだ安心しなさい」
(ガチャッ)
妹「!?は、早かったね」
友「…どっかで聞いた台詞ね、それ」
友「んー!サッパリした!」
妹「だねー、明日も早いし今日はもう寝ようか?」
友「えぇ!?本気で言ってるの妹!」
妹「え?う、うん…あれ?なんかまずかった?」
友「せっかくの修学旅行の夜なのよ!?22時に寝るとかあり得ないわ!」
妹「そ、そんなもんかな?」
友「そんなもんなの!まだまだ…夜はこれからよ!」
妹「は、はぁ…」
兄「それより本気で俺は再起不能になりそうな体勢なんだが」
妹「って言ってもどうするの?ゲームするにしても二人しかいないし…」
友「んふふふー……面白いもの持ってきたのよねー…」
妹「面白いもの?何々?」
友「ちょっと待ってねー…びっくりするわよぉ…」(ガサゴソ)
妹「えー?なんだろ…」
友「えーと……あれ…ドコに押し込んだかな……」(ガサゴソ)
妹「二人で出来るゲームかなんか?」
友「ゲーム…とはちょっと違うかなー……んーと……」(ガサゴソ)
妹「あ、さてはさっき隠したのはそれだな!?」
友「えへへ、バレたか…っと、あった!」(ヒョイ)
兄「再びこんにちは」
妹「…と、友ちゃん!?そ、それって……」
友「あら、さすがにウブな妹でもこれがなんなのかわかるのね」
兄「そりゃ経験済みですから」
妹「な、なななな、なんでそんなもの…ど、どうしたの!?」
友「インターネットは便利よねー?年齢を偽って買うのもラクチンよ」
兄「Amazonさんにはお世話になってます」
妹「そ、そうじゃなくて!なんでそんなもの持ってきたの!?」
友「そんなものとは失礼ね…」
兄「なぜだかひどく傷ついた」
妹「そ、それ…どうするの?」
友「どうするって…バイブの使い道なんて一つしかないんじゃない?」
妹「そ、そりゃそうだけどさー…」
友「どう?興味ある?」
妹「え…えぇぇぇぇぇ!?」
兄「…さて、と」
友「使ってみたかったりするんじゃない?んふふ」
妹「そ、そんなわけないで……え?」
兄「ふん!ふん!ふん!」
ウネ…ウネ…ウネ…
友「…あ、スイッチが勝手に…あれ?入ってないわね」
妹「……えーと…」
兄「ふんぬ!ふんが!ふんりゃー!」
ウネ…ウネ…ウネ…
友「な、なにこれ…な、なんで勝手に動いてるの?故障!?」
妹「……まさかー…………………おにぃ、すとっぷ(ボソ)」
兄「ほいきた」
…シーン
友「…と、止まった?…ちょ、ちょっと調子悪いみたいね」
妹「あ、あはは…そうみたいだね………おにぃ?(ボソ)」
兄「はいはい、なんざんすか」
ウネーン
友「ひゃっ!?ま、また……こ、こんなこと今までなかったのに…」
兄「いつから使ってるんすか」
妹「……はぁ…」
友「なにその諦めみたいなため息」
妹「あ、ううん、なんでもないよ……友ちゃん、ちょっとそれ貸して?」
友「え?う、うん…いいけど……」
妹「ちょ、ちょっと恥ずかしいから…向こうでこっそり見てきていいかな?」
友「え、えぇ…構わないけど…使いたくなっちゃった?」
妹「ち、違うってば!もう!」
友「はいはい、ごゆっくりどうぞー!んふふ」
妹「そんなにゆっくり見ないってば!」
(コソコソ)
妹「おにぃ…なにやってんのよ(ボソ)」
兄「いや、なにやってると言われても…そもそもお前のせいじゃないのか」
妹「あぁもう話通じないんだった…うー……(ボソ)」
兄「俺には通じてるんだけどな」
妹「はぁ……なんでよりによって友ちゃんの…ば、ばいぶなのよ…」
兄「それは俺が決められることじゃない…天の啓示みたいなもんだ」
妹「どうしよぉ…」
兄「もうど~にでもして~♪」
妹「友ちゃんにバレないようにおにぃを戻すなんて…無理だよぉ…」
友「妹ー?どんだけじっくり見てんのさー?」
妹「ち、違…そんなじっくり見てないわよ!」
友「じーっくり見てるじゃない…顔近づけて」
妹「い、いや、これは……」
友「…」
妹「あ、あの…つまりね…その…」
友「ねぇ、妹?」
妹「ひ、ひゃい!?」
友「…使ってあげるよ」
妹「………はいぃぃ!?」
妹「つ、使ってあげるって!?」
友「妹ってさ…処女?」
妹「え…えと……一応、違うけど…」
友「一応ってなによ」
兄「実際無機物としかしてないからだと思います」
友「まぁいいわ…処女じゃないなら…使ってもいいよね?」
妹「えぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!?い、いやいやいや、それとこれとは…」
友「遊びよ遊び♪気楽に楽しみましょうよ」
妹「ううぅぅぅぅ…楽しめるわけないじゃ………あっ」
友「ん?どうかした?」
妹「あ、いや…ちょ、ちょっと待ってね」
友「?」
妹(仮に今断ったとすると…おにぃはもとに戻れなくなっちゃう…)
妹(もし戻ってきたとしたら…それは…私以外の人と…つまり、友ちゃんと…ってこと!?)
妹(それに…今引き受ければ…おにぃはすぐに戻れるし…)
妹(なにより…おにぃのことが…友ちゃんにバレなくて済む!)
妹「…友ちゃん」
友「うん?」
妹「…ちょ、ちょっと……使ってみたいかも」
友「あらあら、顔に似合わず案外スケベなのね、妹って」
妹「ち、ちがっ…そ、そんなんじゃないもん!」
友「はいはい、そういうことにしときますよ」
妹「うー……やっぱりやめようかな……」
友「女が一度口にしたことをそう簡単に変えないの!」
妹「それ、普通『男が』じゃないかなぁ…」
友「細かいことは気にしない」
妹「うー…なんだか友ちゃんの目がマジになってきてるよ…」
友「き、気のせいよ」
兄「そして俺の存在感の薄さといったらもうね」
妹「と、とりあえず……どうしよう」
友「んふふ…友さんにまっかせなさーい」
ズイッ
妹「ふえ!?…っんん!」
チュッ
友「……んっ…ハァ……」
チュッ…チュパッ……レロ…チュル……
妹「…ン……ンムム……ンンンーー……ッ!?」
兄「レズキス最高」
妹「……っぷはっっ!」
友「…んふふ……妹の唇柔らかーい」
兄「…あれ?…唇…?…あっ!」
妹「うぅ…なんだか変な感じだよぉ…」
友「あら?感じてきちゃった…とか?」
妹「そ、そうじゃなくて…友ちゃんとキスしてることが、だよ…」
兄「……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
友「別にいいじゃない…処女じゃないってことは、キスだって初めてじゃないんでしょ?」
妹「…うん、そりゃ…初めてじゃないけど…」
兄「あぁぁぁぁぁぁぁ…え?」
友「ちなみに、ファーストキスはいつなの?」
妹「初めてした後……相手が寝てる隙に奪ってみちゃった…あはは」
兄「ぬあ!?ぬぁんだとぉぉぉぉぉぉ!?」
友「初体験の後?なにそれ、なんか順番変よ」
妹「あはは…ちょっと色々と複雑な事情があったんだよ」
兄「まじかよなんで寝てんだよ俺はああぁぁぁぁぁぁ!!」
友「ふーん…まぁ、深くは聞かないことにするわ」
妹「うん、そうしてくれると助かるかな」
兄「ふざけんなもっと詳しく聞かせろこんちくしょおぉぉぉぉぉぉ!!」
友「その辺りの話は、後でじーっくり聞かせてもらうからね」
妹「え、えぇ!?い、いいでしょそんなの別に…」
兄「俺も後でじっくり聞かせてもらうことにする」
友「それよりも…」(ススッ)
妹「ちょ、ちょっと!ふ、服めくり上げないでよっ…やっ…」
友「んふふ…ずいぶん可愛いブラしてるのねー…」
妹「や、やだ…ちょっと……恥ずかしいってば……」
友「誰に見せる為に買ったのかしらー?」
妹「べ、別に誰かに見せるためってわけじゃないわよ!」
兄「なにそのツンデレ風味な発言」
友「そーかなー…誰かに見せる為じゃないと、こんな可愛いの買わないと思うけどなー…ふふ」
妹「うー……そ、そういう友ちゃんはどんなブラ付けてるのよ!」(ガバッ)
友「きゃっ!あっ…ちょ、ちょっと!やめてってば!」(ズルッ)
妹「………うわぁ…」
友「………な、なによ…」
兄「…これはこれは……」
妹「…大きいとは思ってたけど………」
友「な、なんなのよ……」
妹「…まさか……これ程だなんて……」
友「い、妹…?…な、なんか目が怖いわよ……?」
兄「これはイイものだ」
妹「……ずるい」
友「い、妹?ど、どうしたの?」
妹「友ちゃんばっかりずるい!」
友「な、なに言ってるかわけわからないわよ!?」
妹「こんなの……ずるいずるいずるーい!」
モミモミモミモミモミモミモミモミ
友「あ…あはははははっ…ちょっ…妹…くすぐった…あはははははは」
妹「ずるいずるいずるいずるいずるいずるーい!!」
ムミョムミョムミョムミョムミョムミョ
友「あはははははははっ…や…やめてって…あはっっ…あっ…んんっっ!」
妹「あっ……ご、ごめん……つい……」
友「……ふぅ……ちょ…ちょっと気持ちよくなっちゃったじゃないの……」
兄「いいぞ、もっとやれ」
妹「ご、ごめんね?……予想以上に大きかったから…ついうらやましくて…」
友「あらら、妹はもっと胸が欲しいんだ…それくらいが良いと思うけど」
妹「全然良くないよ…もっと大きくなってもっと魅力的になれば……そしたらおにぃも…」
友「え?お兄さんがどうしたの?」
妹「っ!?な、なんでもないなんでもない!」
友「…あっやしぃー……やっぱり…お兄さんとただならぬ関係なんじゃ…」
妹「な、ななななっ!?そ、そんなことあるわけないでしょ!?な、なによただならぬ関係って!」
友「んー…例えばー…………ていっ!」
ムニュムニュムニュムニュムニュムニュ
妹「んんっ!?や、やっ…ちょっ…ダメ……む、胸弱っ……んんんんっ」
友「と、こーんなことしちゃう関係だったりー、ってね」
妹「はぁ…はぁ……そ…そんなわけ…ないでしょ……はぁ…」
友「あらあら、ずいぶん大人しくなっちゃって…そんなに胸触られるの気持ち良いんだ?」
妹「き、気持ちいいっていうか……なんか…変な気分になっちゃうというか……」
友「変な気分?」
妹「な…なんか……お、おしっこ…したくなっちゃうというか……」
友「いやいや、それ感じてるから」
妹「…え?そ、そうなの?」
友「…あんた……ほんとに経験あるの?…まぁ、妹らしくて可愛いけど……」
兄「どうでもいいけど、そろそろ俺の存在も思い出してあげてください」
友「けど…胸軽く揉んだだけでそれじゃ……こんなことしたらどうなっちゃうのかなぁ?」
ズルッ
妹「あっ!ちょ、ちょっと友ちゃん!ブ、ブラずり上げないで……んんっ!」
パクッ
妹「やっ…さ…先は敏感なんだから…んっっ…咥えないでよっ…」
友「んふふふふー……」
ペロペロペロペロペロペロペロリン
妹「んっっっっ…あっ…んっ…そ…んな…舐め…っ」
レロレロレロレロレロリン
妹「んんんんんんんっっ…やっ……だめっっ……」
友「ぷはっ……妹…可愛いいぃぃぃぃぃぃぃ!」
兄「あれ?もしかして俺いらなくね?」
友「さてさて……こっちはどんな下着を……」
ズルズル
妹「っ!?やっ…ズボン下げないでよぉぉ……んっ…」
友「あらら…ちゃーんとブラとお揃いなのねー…んふふ、可愛い」
妹「う、うるさいっ!…そ、そんなマジマジと見ないでってばぁ…」
友「あっれー?妹…なんかちょっと湿ってなーい?」
妹「っ!?!?そ、そんなことないって!!あ、暑いから汗かいてるだけだよっ!!」
友「ふーん……汗、ねぇ……」
妹「そ、そうそう!こ、この部屋あっついもん!」
友「んーと……室温、15℃になってるわよ?」
兄「とても快適な温度ですね」
妹「わ、わたし暑がりなんだってば!」
友「はいはい、そういうことにしときますよー……ていっ」
クチュ
妹「ひぁっ!?と、友ちゃん!?ど、どこ触って…んああっ!!」
ヌチャ…ヌチュ…ヌチョ…
友「あらあら、ずいぶんヌルヌルする汗ねー」(ニヤニヤ)
妹「あぁぁぁっ…っ……うぅ……友ちゃんのいじわ…んんんんっっ!」
ネチャ…ネチュ…ネチョ…
友「んー…なんか、どんどん湿ってきてるみたいよー?」
妹「んんんんあっ…そ…そんなこと…ああっ…やっ…ん…ふっ…」
ニチャ…ニチャ…ニチャ…
兄「ん、なんか呼ばれた気がした」
友「んふ…このままじゃ、下着汚れちゃうわねー?」
妹「………うー………ぬ、脱ぐわよ……」
友「そうよねー?汚れた下着穿いて寝たくないもんねー」(ニコニコ)
妹「…友ちゃん……今まで見たこともないような笑顔だよ……うぅ…」
スルスルスルスル
友「そんなことないってー……わぁ…妹……毛、薄いわねぇ…」
妹「あ、あんまり見ないでよぉ…恥ずかしいでしょ…」
友「そんな恥ずかしがることないじゃない?女同士なんだし」
妹「女同士でも恥ずかしいものは恥ずかしいのっ!」
友「そんなもんかしらね?でも……いいわねー…手入れとか楽そうで」
妹「そ、そんなこと……それよりなんか、子供っぽくて…」
友「いいじゃない?それも妹の魅力の一つだと思うし」
妹「そ、そうかなぁ……」
兄「そうです」
友「よいしょ…っと」
ガバッ
妹「なっ!?と、友ちゃん!!そ、そんな間近で見ないでって!!」
友「いーでしょー、減るもんじゃないんだからー……んー、キレイねー……」
妹「減るとかそういうんじゃなくって…は、恥ずかしいでしょ!!」
友「いーからいーから、気にしない気にしない」
妹「気にしないって…そんなの無理に………んんっ!」
クチュ…クチュ……クチュ…
友「おーおー、溢れてくる溢れてくる」
妹「んっ…ああぁっ……やっ……だめっっ…!!」
グチュ…グチュ……グチュ……ニ
友「へー……ホントに中から溢れてくるんだねー……ほほぉー…」
妹「んああっ…そっ…そんな…冷静…にっっっんっっっ!!」
兄「業務連絡、バイブの硬度が増した模様です」
友「んふふ…すっごい……ぬるぬるよ?妹…」
妹「んっっっ!…い…いちいち……言わなくても……ああっ…」
ニュチュニュチュニュチュニュチュニュチュ……ヌプッ
妹「ひっ!?やっ…ゆ…指入れちゃ…うっ…あああっっ…」
友「妹の中…温かーい……ぬるぬるー……んふふふ…」
グチュ…ニュチョ…ヌプッ…ヌチャ
妹「やっ…ああああっ…そんな…んんっ…出し入れ…しちゃ……あああっっ」
友「えー?なーにー?なに言ってるかよくわからないわよー?ふふ」
ジュチュ…ヌポッ…ニュチュ…クポ…ニュルッ…
兄「今絶対モーグリいただろ」
友「んー……そろそろ良いかなー?」
妹「ふぅ…ふぅ……ふぅ…ふぅ……ふぇ?」
スッ
兄「はっ!?いよいよか!?」
友「んふふふふ……これ…使うわねー」ペロッ
兄「ひぃうぁ!?」
妹「あっ…と、友ちゃん……そんな…舐めたりしちゃ……で…出ちゃうよ…?」
友「え?…私のバイブにはそんな機能はないと思うけど……」
妹「あ…そ、そうだよね!あ、あはは…ごめんね、ば、ばいぶとか使ったことないから」
友「んふふふ…だーいじょーぶよー…ゆっくりしてあげるから」ペロリン
兄「ふひょぉぉぅっっ」
妹「………おにぃ…大丈夫かな……」
友「それじゃ……いくよ?」
妹「う…うん…」
スッ…ピトッ
妹「…っ!……ん……」
友「ほーら…力抜いて……」
妹「う…うん…」
友「ふふ…ほんと可愛いなぁ…」グッ
ヌプヌプヌプ…
妹「んああああああっっ!?やっ…も、もっとゆっくりっっ!!」
兄「あああああああああ!!も、もっとゆっくりぃぃぃぃ出ちゃうぅぅぅぅぅ!!」
友「んふふ…妹可愛すぎて……ついつい苛めたくなっちゃうのよねぇ…えいっ!」
ズブブブブ
妹「ああああああああああっっっっ!!!」
兄「ああああああああああっっっっ!!!」
友「ほーら…奥まで入っちゃったわよー?」
妹「っっっっ……」
兄「はぁ……はぁ……あ、あぶない……」
友「んふ…動かすわねー?」
妹「んっ…ゆ…ゆっくり…お…お願いだから……」
友「んー…どーしよっかなー…ふふ」
兄「ええい!!ここからは俺のターンだ!ぬおりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
友「えっ!?な、なにっ!?ま、また勝手に!?」
ウニョン ウニョン ウニョロンロン
妹「ひぃああああっっっ!?やっ…だ、だめぇ……そんな激しくっっっあああっっ!!」
兄「ぬりゃ!そりゃ!てぇぇぇいやぁぁぁ!!」
ウニョウニョウニョロン ウニョロンロン
妹「あっ…あっ…あっ…あああああっ……っ!!!」
兄「俺は…ふぬっ!空気じゃ…でやっ!ないんだ…どらぁ!!!」
ウニュン ウネリン ウニョリンロン
妹「あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!や、やだやだやだやだぁぁぁぁ!!」
友「………え………えぇー…?」
兄「今回は…ふんぬっ!見てるだけで…ふんがっ!俺の我慢が…どっせい!色々と限界じゃりゃああああ!!」
ブリュン ブルリュン ブルリュンリュン ウネバキュン
妹「やぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁ!!はっっっ激しすぎっっんんんんん!!!」
兄「俺を…ぬぅん!ただのバイブだと…ぬぉん!思うなよだらっしゃぁ!!」
ブヌリュン ニュリン …ズン!
妹「ひぐぁ!?そ、そんな奥まで……突いちゃやぁぁぁぁぁぁああああ!!」
兄「せいや!せいや!せいや!せいや!」
ズン!ズン!ズン!ズン!
妹「あぁ!あぁ!んっっ!だめぇええぇぇぇぇ!!!」
兄「ふんぐ!ふんぐ!どりゃさ!でいやぁ!!!!!」
ズン!ズズン!ズズン!ズッグン!!
妹「いああぁぁぁぁんんんんんんっっっっああああああ!!!!!」
友「…………勝手に……ピストンしてる……」
兄「よっしゃ!らすと!いくぞ!」
ズン!ズン!ズン!
妹「あぁぁあっ!んっあああああああ!」
兄「うぬぉぉぉぁあありゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ズン!ズン!ズズン!ズン!ズン!ズズン!
妹「あっ!あっ!あっ!あっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
兄「うおぉぉぉぉぉどりゃぁぁっせいぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
ズンズンズンズンズンズズズンズン
妹「あぁぁぁぁぁぁぁぁやぁぁぁぁだっっだめぇええええええええ!!!!!」
兄「うあぁぁぁぁぁいっっっくぞおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
妹「あぁぁぁもっっあああぁぁぁぁおにぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃ!!!!」
とぴゅ
友「………………え?」
妹「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
友「い、妹?だ…大丈夫?」
妹「はぁ…はぁ…はぁ…う…うん…」
友「いま…おにぃ……って言った……?」
妹「っ!?そ、そんなわけ…はぁ……な、ないでしょ…あは…はは…」
友「い、いやいやいやいや、ハッキリ聞いたよ!?」
妹「うっ…えーと…それは……その……」
友「…あんた……やっぱり……お兄さんと……」
妹「…ち、違うの!そ、そうじゃなくて……その…なんというか……」
友「……」(ジー)
妹「……うぅ………しちゃってます…」
友「はぁー……やっぱりねぇ……」
妹「ぜ、ぜったい誰にも言ったらダメだからねっ!?!?」
友「い、いや…そりゃ…こんなの誰にも言えないけどさー…」
妹「うぅぅ……」
友「えーと……あ、もしかして…あんたらって血の繋がりがない…とか?」
妹「うぅ……しっかりと血の繋がりあります……」
友「…お、お兄さんに襲われたとか……」
妹「どちらかというと……私主導だったりします…うぅ…」
友「い、妹が……お、大人しい顔してやるわね…」
妹「うぅぅぅ…すいません……」
友「……なんというか……驚いたわ」
妹「ご、ごめんね……だ、誰にも言っちゃいけないことだから…」
友「そりゃーそうだけど……驚きすぎて頭真っ白だわ…」
妹「わ、私もね…おにぃもね……頭ではわかってるんだよ?」
友「…え?」
妹「血の繋がった兄妹でなんて…おかしいって……」
妹「それで…一度は離れようと…してみたんだよ……ぅぅ…」
妹「だけど…ダメなんだよぉ……おにぃじゃないと……嫌なのぉぉぉわぁぁぁぁん」
友「ちょ、ちょっと妹!落ち着いて!な、泣かないでよほら!」
妹「おにぃとずっと一緒にいたいのぉ!離れたくないのっ!うぁぁぁぁん!」
友「わ、わかった!わかったから!ちょっと!」
…
……
………
友「…落ち着いた?」
妹「…ぐすっ……う…うん……ご、ごめん…」
友「別にいいよ…」
妹「…ありがとう」
友「でもね…」
妹「…うん?」
友「ひとつだけ…いいかな?」
妹「…なに?」
友「…私はね、妹の親友でいるつもりだよ?」
妹「…友ちゃん……」
友「妹がどう思ってるのかは…わからないけど…」
妹「…私だって…親友だと思ってるよ」
友「だったらさ……私には…なんでも相談してよ」
妹「……うん」
友「どんなことでも…相談に乗るから…」
妹「…うん!」
友「……はは…なんか、疲れちゃったし…今日はもう寝よっか!」
妹「う、うん…ご、ごめんね?なんか」
友「なんで妹が謝ってんのよ?」
妹「い、いや…なんとなく…」
友「謝るのはこっちでしょ?一応、彼氏持ちの妹に変なことしようとしちゃったんだから」
妹「か…かれし……なのかなぁ…」
友「彼氏でしょ?まぁ…彼氏の前にお兄さんかもしれないけど…」
妹「うー…複雑だよ……」
友「はいはい!そんなとこで頭使ってないでとっとと寝る!」
妹「は、はーい…」
友「明日寝坊するんじゃないよー?」
妹「友ちゃんと違って朝は強いから大丈夫だよーだ!」
友「あらあら、元気になったみたいね」
妹「うん、親友の友ちゃんのおかげでね」
友「そうまっすぐ言われるとなんか照れるわね…」
妹「あはは、隠さずに言え…でしょ?」
友「な、なんかちょっと違う気もするけど…まぁいいわ」
妹「それじゃ、おやすみ!友ちゃん!」
友「うん、おやすみー」
妹「…ありがとね」
友「はいはい」
妹「…スピー」
友「…」
妹「…ウーン…」
友「…」
妹「……おにぃ……」
友「(あーもー可愛いなこんちくしょー)」
妹「…」
友「(決めた!いつか絶対寝取ってやる!)」
…
……
………
兄「…あー……」
兄「…戻った…のか…」
兄「…妹……貞操の危機じゃないか…?」
兄「…」
兄「…」
兄「……あー…」
兄「……気持ち良かった…」
おわり