1 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/10 23:43:21 dhg 1/13

「か、からぁ……お、お水っ!」ゴクゴク

仁奈「に、仁奈もぉ……」ゴクゴク

「ちょっと……これは私たちには……」ヒーヒー

千佳「ん~~~っ!!」ジタバタ

雪美「っ!……っ!……っ!」バタバタ

みりあ「ちょ……ちょっと失敗しちゃったね」ヒーヒー



ガチャ

ありす「騒がしいですね……って、どうしたんですか?」

桃華「あら?香辛料の香りですわ」

梨沙「カレーを作ったのね。どれどれ」ペロリ

「あ、梨沙ちゃ……」

梨沙「……」



梨沙「かりゃーいっ!!」

元スレ
【モバマス】?「カレーは辛ぇ……ふふっ」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1597070601/

2 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/10 23:48:33 dhg 2/13

一応、凛と響子誕生日SSになります

こちら独自の内容がありますのでよろしくお願いします

3 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/10 23:58:28 dhg 3/13

くるみ「は、はい……梨沙ちゃんにはプリン味の豆乳でしゅう」

梨沙「っ!……っ!」チューチュー

チューチュー

桃華「もはや誰も聞いていませんわ」

チューチュー

ありす「でも一体これは……キーマカレーですか?」

「い、一応、ドライカレーを……」

ありす「ドライカレー?!……でもたしか、ピラフか炒飯の形をしていたような……」

「海軍では上に乗せる方式でー!」

桃華「また海軍カレーですの?あれは素人が……」

仁奈「それぐらいじゃないと、凛お姉ーさんや響子お姉ーさんの誕生日に相応しくねーです!」

ありす「あ……」

梨沙「そういうことね」

桃華「でしたら、まゆさんなり瑞樹さんなり他にも料理の上手な方なら」

雪美「……レシピはある……だから……」

千佳「うまくいくと思ったんだけどなー」

ありす「はぁ……仕方がないですね」

桃華「ですわね」

梨沙「私も手伝ってあげるわ」

くるみ「くるみもぉ……」

5 : 名無しさ... - 20/08/11 00:07:04 zLM 4/13

「ところで……皆さん料理の腕前は……?」

ありす「当然できます」フンヌ

桃華「残念ながら……」

梨沙「材料を切るぐらいなら……」

くるみ「ゼラチンの……こ、粉を入れるぐらいなら……」



『あー』



桃華「視線が痛いですわ……」

梨沙「もう少しできるようにならないと……ねぇ」

くるみ「ぐすん……」

ありす「私はできますが……」

こずえ「千枝ー……呼んでくるー……」

「あ、じゃあ、お願いしますね」

こずえ「まかせろー……」スッ





千佳「あれ?こずえちゃんっていつの間にいたの?」

ありす「え?」

雪美「え?」

くるみ「ふぇぇ……」グッスン

6 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/11 00:45:58 zLM 5/13

ガチャ

「うわっ、香辛料の匂い?」

響子「カレーを作ったのですかね?」



L.M.B.G((うわぁ……))

梨沙(どうすんのよ!)

みりあ(正直に話すしかないよ!)

「え、えっと……」

仁奈「実は……」

響子『ん?』

7 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/11 00:52:51 zLM 6/13

…………
……

響子「そうだったのね」

「なら、大丈夫だよ。私たちぐらいなら、辛さも結構耐えられるからね」

カチャカチャ

「大丈夫でー?」

千佳「心配だよ……」

「平気だってば。じゃあ、いただきます」アムッ





みりあ「え、えっと……?」



「辛ぁ!!」

くるみ「と、豆乳どうぞでしゅ……」

8 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/11 00:59:15 zLM 7/13

「す、少し油断したよ」チューチュー

梨沙「プリン味の豆乳飲みながら言う台詞?」

「でも……やっぱりダメだったんだ……」

響子「そんなことありませんよ。ちょっと冷蔵庫の中を見せてください」

雪美「開いてる……」

響子「えっと……チーズに生クリーム……あ、卵がありました」

仁奈「卵……でごぜーますか?」

ありす「大阪には生卵を混ぜて食す風習があるらしいですね」←隣の県出身

桃華「見たことありますわ」←同じく

「他にも、半熟玉子にしてカレーの上に乗せたりとか」

くるみ「おいしそうでしゅう……」

響子「それもいいですけど」



「今日は誕生日ですから、もっと豪華にしましょうね」

みんな『?』

9 : 名無しさ... - 20/08/11 01:05:03 zLM 8/13

響子「卵二つに、生クリームとチーズを入れて溶きます」カチャカチャ

ジュウウウ

「たっぷりのバターを熱したフライパンに溶かして、さっきの卵を入れて」

梨沙「わかったわ!オムレツね」

ありす「でもオムレツをどうするんですか?」

響子「それはね……」

「ご飯の上になるべく万遍にドライカレーを乗せたけど?」

響子「その上にオムレツを乗せて」フワッ

雪美「……じゅるり」

響子「ふわふわのまま、真ん中から包丁を入れれば」サクー

桃華「わぁ……」

「すごい……」



響子「タンポポオムライスinドライカレーの完成です!」

10 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/11 01:10:59 zLM 9/13

響子「では」

『いただきまーす』

パクッ

ありす「辛かったカレーがチーズとクリームの入ったオムレツのおかげで」パクパク

桃華「マイルドな仕上がりですわ」パクパク

雪美「……」ガツガツ

「そ、そんなに慌てなくても」

くるみ「これならくるみでも食べられましゅう」パクパク

響子「それでも辛かったら、トマトソースやチャツネもありますよ」

「なるほど、甘めのディップで舌をマイルドにするんだね」

「……」

仁奈「薫ちゃん?」

「……さすがは響子お姉ーさんでー」

「薫だけでは思いつきませんでしたー!」

11 : 名無しさ... - 20/08/11 01:18:01 zLM 10/13

「薫?」

「っ!」ビクツ

「大丈夫、ちゃんと響子なら怒らないで聞いてくれるから……ね」

「……」

響子「……」

「うん。今日は私たちのためにカレーを一生懸命に作ってくれたんだよね。とっても嬉しいよ」

「だから……うん。泣くことはないよ」

「で、でも……でも……」グスッ

「薫……いつもお手伝いとかしてるし、千枝ちゃん程じゃないけどお料理もできるようになってたから……だから……」

「でも……やっぱり、響子お姉ちゃんには……」

響子「そんなことないよ。私が薫ちゃんの頃なんて創作料理とかまだ作れなかったし、包丁だってまだ覚束なかったから」

「それなのに薫ちゃんはここまで完成できたんだから……ね」

「自信持って、また明日から頑張ろう。私も色々教えてあげるから」

「ふぇ……うぅ……うんっ!」

「約束でー!」

12 : 名無しさ... - 20/08/11 01:22:39 zLM 11/13

――その頃

奈緒「凛のヤツ、おせーなー」

卯月「響子ちゃんも来ませんね」

かな子「ケーキぃ……」

愛梨「ケーキ……」

加蓮「ポテト……」

「飴ぇ……」

由愛「わわわっ」

智絵里「ちょっと探してきますね」

千枝「ち、千枝もいきます」

芳乃「失せ物探しは得てましてー」





HAPPY BIRTHDAY SHIBUYA RIN & IGARASHI KYOUKO

13 : 名無しさ... - 20/08/11 01:34:32 zLM 12/13

――おまけ

千枝「余ったカレーは、さっきのオムレツの中に包んだりして」

「おいしいビールのお供に」

千枝「厚切りの焼き豚やハムや野菜をゴロゴロ入れて煮込んだりすれば」

「別のお料理ができちゃいます」

由愛「あと……フレッシュのフルーツジュースで味を整えたりすれば、ふ、普通に食べられます」

千枝「バナナやマンゴーに桃をミキサーにかけたのを……あれ?ここに置いたはずが……」

由愛「ど、どこに?」





悠貴「いただきます……ゴキュゴキュ」

ネネ「あー、悠貴ちゃん!また果物ばかりのジュースを飲んでます!」

悠貴「わわっ、バレました!」

14 : ◆Vysj.4B9aySt - 20/08/11 01:35:53 zLM 13/13

暑い日がまだまだ続きます

カレーでも食べて頑張りましょう



あと、茜の中の人。出産おめでとうございます

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