菓子は幾万ありとてめ
すべて砂糖の製なるぞ
砂糖の製にあらずとも
中には小豆の餡もある
羊羹カステラ勝ち難く
蕎麦にウドンは勝栗の
食いたい心の一徹は
茶碗に噛み付く例しあり
箸を噛み折る例しあり
などて喰わずにおかりょうか
などて喰わずにおかりょうか
元スレ
【モバマス】菓子は幾万ありとても
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1630076627/
2 : 名無しさ... - 21/08/28 00:17:44 7avV 2/20雪菜と里美と乃々の誕生日SS……
少し過ぎましたが数分で読めますので気にしないで下さい。
こちら独自の内容がありますのでよろしくお願いします
乃々「……で、何ですか?その大昔の歌は」
乃々「……アユマリンでも歌われてませんよ」
モバP(以下P)「うむ、いい質問だ」
里美「お砂糖は甘いですからねぇ」
雪菜「カステラも甘いのが大好きですねぇ」
P「実は三人の誕生日の前日にトラブルがあってな……」
乃々「ふ、触れるだけで、服が破れたり脱げたりして裸になる漫画ですか?」
里美「は・だ・かになっちゃおうかな?」
雪菜「なっちゃえー!」
P「話が進まないからいいか?」
~~~~~~~~~~~~ホワンホワン
クラリス「おかわりです」スッ
千枝「え、えっと……カレーは76杯目です」ハァハァ
クラリス「まだ10杯は大丈夫ですよ」
唯「うわーん!お鍋が追い付かないよー!」
葵「こんなこともあろうかと、自衛隊でも使う蒸気式炊飯釜を用意してよかっちゃ」
真奈美「けど、肝心のカレーが間に合わないとは誤算だな」
響子「み、みじん切り終わりましたーっ!」
真奈美「よしっ、急いで炒めるぞ!」
葵「じゃあ、揚げ物は任せるっちゃ!」
響子「煮込みの手伝い入りますから、千枝ちゃんは休んでて!」
千枝「す、すみません……」ガクリ
唯「千枝ちゃん……よく頑張ったよ……あとはゆい達に任せて」グッ
~~~~~~~~~~~~ホワンホワン
P「……何十種類もカレーを揃えたんで、クラリスも本気モードで全部食べるとはなぁ」ハァ
P「結果、千枝が倒れて本日の料理が少し遅れているんだ」
乃々「はぁ……それで調理場から朋さんや海さんの怒声が聞こえてくるのですか」
トモソレトッテ!
ウミチャンコノアジドウカナ?
乃々「……で、もりくぼ達は何をすればいいのでしょうか?」
P「うむ、本当は冷たいデザートでも作ってもらう予定だったが」
乃々「スイーツでまったく問題ありません。里美さんと雪菜さんがいますから、もりくぼは机の下でゆっくりできそうです」ゴソゴソ
P「それじゃあ、視聴率が取れないんだなぁ」ムンズ
乃々「はーなーしーてー」ジタバタ
乃々「それに何ですか、視聴率って……」イヤナヨカン
乃々「それで……もりくぼ達は何をすれば……」
P「あぁ、里美と雪菜にはマドレーヌとブリュレを作ってもらう」
里美「わぁ、おいしそうです」
雪菜「これぐらいなら私でも作れますねぇ」
ちひろ「カメラは私が撮りますね」ヨイショ
二人『よろしくお願いしますぅ』
乃々「言い出しっぺはその……ちひろさんですか?」ボソボソ
P「よくわかったな。予算云々ってな」ボソボソ
乃々「お二人があのレベルとなると……もりくぼはチョコを溶かして固めるだけとか……」
P「うーん、惜しい!チョコは合ってるんだが」
乃々「えっと……この裏返ってるボードを見せればいいんですか?」
藍子「お願いしまーす」●REC
乃々「どんだけ予算をケチるんですか!!」フンヌ
藍子「ま、まぁまぁ……」●REC
P「とりあえずカメラに向けてみなさい」
乃々「理不尽なんですけど!」クルッ
つ【激ムズ。本格的ガトークラッシックショコラ】
乃々「」
藍子「乃々ちゃんのハイライトが……」
P「そこまで楽しみにしてくれたかー(棒)」
藍子「と、とりあえず見本のガトーショコラをいただきましょうか」●REC
P「ほらっ、乃々の分だ」スッ
乃々「」
P「ほら、あーん」
乃々「」パクッ
乃々「……おいしいんですけど」ハイライトオフ
P「そりゃ元々は昨日、かな子がクラリスに作った特製のだからな」
乃々「……もりくぼにこんなのを作れと……?」ハイライトオフ
P「失敗を含めたのが企画だからな。成功しても失敗しても大丈夫」
P「それに失敗しても、みくに幸子に柚に友紀…その他といった面子を用意したから無駄にはならないぞ」
乃々「……何気にきちくなんですけど……」
乃々「わかりました……もりくぼはやらせていただきます」ハイライトオン
藍子「乃々ちゃん頑張れー!」●REC
乃々「あぅぅ……こんなことならSweetchesの時に、かな子さんと愛梨さんに聞いとけばよかった……」
藍子「うーん、アドバイスぐらいならできるけど……」
乃々「本当ですか!嘘偽りはありませんか!!」ズイ
藍子「ま、待って!私、カメラで撮影しないといけないから……」
乃々「この際ですから、口答でも……」ジワリ
藍子「う、うん……じゃあ、始めようか」
乃々「……」
乃々「やっぱり、むーりぃ!」ダッシュ
藍子「はぁ……仕方がないなぁ」
藍子「お願い、時間さん。乃々ちゃんの回りだけ、朝顔が芽が出て花が咲くようにゆるやかに流れて!!」ユルフワビーム!
乃々「そ、それではガトーショコラを作っていきたいと思います……」
藍子「はいっ」●REC
乃々「えっと……」
藍子「あ、材料の紹介からお願いします」
乃々「は、はい……えっと」
乃々(数字は四人分です)
チョコレート(なるべくカカオ含有分高めのを)200g
卵黄95g
卵白190g
薄力粉9g
グラニュー糖145g
ココアパウダー55g
無塩バター145g
粉糖適量
ジャム(本場は杏ジャム。なければ好みのを)適量
藍子「今回のレシピは、焼き上がったケーキの回りにチョコやジャムを塗らないそれになります」
乃々「そ、そちらがお好みの方は、適量を増やしてく、ください……」
藍子「まず、下準備でチョコレートとバターを溶かしていきますね」
乃々「こ、これはもりくぼでもわかります。バターは直接お鍋で。チョコレートは湯煎ですね」
藍子「はい。終わりましたら、ココアパウダーと薄力粉を合わせて篩にかけておきましょう」
乃々「篩なんて使う機会なんて……あまりありませんね」シャカシャカ
藍子「では、溶かしたチョコレートとバターを混ぜましょう。優しく、女の子を扱うようにですよ」
乃々「あの……」
藍子「はい?」
乃々「もりくぼ……いたってノーマルなんですけど……」
藍子「えっと……?」
乃々「今……女の子を扱うようにって……」
藍子「あわわわ!違います!なんでもありませんよ!(///)」
乃々「けど……」
藍子「次いきますよ!次!!」
乃々「あ、はい」
藍子(危なかった……普段、Pさんに教えているように言っちゃった……)
藍子(バレたら、怒られるだけじゃ済まないよね)
智絵里(何をかな?)
藍子(そりゃ、二人でベッドの上で愛を確かめている最中、女の子のビンカンなとこを……)
智絵里(ふんふん)
藍子(……って、勝手に人の頭の中に入ってこないでください!!)
智絵里(はーい)
藍子「えっと……どこまでいったっけ?」
乃々「まだチョコレートとバターしか混ぜてません……」
藍子「そ、そしたら、卵黄も混ぜようね」
乃々「……はい」シャカシャカ
藍子「あと、ケーキの型にもバターを塗ろうか」
乃々「ゑ゛」
藍子「えっと……もしかして……」
乃々「全部入れてしまいました……」
藍子「あー……」
乃々「やっぱり……もりくぼにはケーキ作りなんてむーりぃ……」
藍子「だ、大丈夫!あと一欠けら分溶かそうね、ねっ」
藍子「じゃあ、メレンゲを作ろうか」
乃々「えっと、卵白を混ぜて作るんでしたか……」
藍子「そうだよ。あ、途中でグラニュー糖を少しずつ混ぜていくからね」
乃々「……こんなか弱いもりくぼに、ツノが立つまでメレンゲを作らせるなんて、きちくですけど……」
藍子「あ、泡立て器!電動のがあるから!」
乃々「それならなんとかやれるかもしれません……」
藍子「ほっ……」
乃々「……」
乃々「いいんですよ。もりくぼのことはほっておいてくださって」
藍子「乃々ちゃん……?」
乃々「どうせ、物事に逃げることしか考えない、どうやったら無理難題を避けていくかだけしか頭に入れてないこんなもりくぼなんて……」
乃々「ドラム缶に詰め込まれて、東京湾に沈められるのが丁度いい人生なんですけど」
藍子「乃々ちゃん……」
藍子「じゃあ、アイドルやってて、一切これっぽっちも楽しくなかったかな?」
乃々「え、えっと……」
乃々「そういうわけでは……」シドロモドロ
藍子「乃々ちゃんだって、なんだかんだで楽しんでやってきたよね。輝子ちゃんに美玲ちゃんとか」
乃々「あぅ……それを言われると何も言えなくなるんですけど」
藍子「ふふっ。じゃあ、あとは焼き上がりまで……」
藍子「このゆるふわお姉さんにお任せっ!」キラッ
乃々「あ……」
乃々(そのとき……もりくぼの目には見えました)
乃々(藍子さんの…人の背中に……天使の羽根が生えて、頭に輪っかが浮かんでいるのを……)
乃々(それはもりくぼが初めて見た……幼いあの日、もりのなかでみた)
乃々(自分のお話にも度々登場させる、あの天使のようでした……)
乃々(これが本当のアイドルなのか……そう思った時、もりくぼの手に……)
乃々(小さな……光る羽根が舞い込んできました)
乃々(まるで、もりくぼにこれで空へ迎えと指し示すかのように……)
藍子「乃々ちゃん……乃々ちゃん」
乃々「あぅ……あれ?」
藍子「焼き上がったけど、味見してみる?」
乃々「あ……はい」
乃々(再び見上げた藍子さんにはもう何も……)
乃々(……手の中にもあの羽根はありませんでした)
乃々(あれはすべて夢だったのでしょうか……?)
乃々(でも……)
乃々(誕生会が終わり、おうちに戻ったもりくぼが鏡に写った自分を見てわかりました)
乃々「あ……背中……」
乃々(それはあの羽根でした……)
乃々(まさかもりくぼの背中にあったとは……)
乃々(その日からでしょうか)
乃々(何も変わってないかもしれませんが、少し前向きになった私がいたのは)
乃々「スケジュールは……今日も空襲大編隊……むーりぃ」
乃々「……じゃありません。私はもりくぼですから」
乃々(自分でも奇妙な理解の仕方だと思います)
乃々(でも、それが私の進み方ですから)
バタン
P「森久保!喜べ、ライブハウスでソロライブだぞ!」
乃々「え……は、はい!」
P「……ん?えらく前向きになったな」
乃々「そう言われると……逃げてもいいですか?」コソコソ
P「よーし、今日はキルトレさんと7時間レッスンだ!」
乃々「」
HAPPY BIRTHDAY
27day nono morikubo &imura setsuna & sakakibara satomi
28day suzumiya seika
おまけ
里美「ガトーショコラの残りの作り方ですよぉ」
雪菜「チョコレートとバターを入れたボールに、メレンゲをひとすくい入れてさっと混ぜます」
里美「そうしましたら、残りのメレンゲもすべて加えて混ぜていってぇ」
雪菜「ふるって置いたココアパウダーも加えてよく艶が出るまで混ぜて、バターを塗った型に材料を流し入れてぇ」
里美「170℃のオーブンに入れて35分ほど焼きますよぉ」
乃々「さ、最後に粉糖をかけたらできあがりです……」
雪菜「ジャムを塗ったりして食べましょうか」
里美「はーい」ドボドボ
乃々「って、それはメープルシロップですけど!」
里美「おいしいから大丈夫ですよぉ」タラーリ
おしまい
20 : 名無しさ... - 21/08/28 21:49:48 7avV 20/20……誕生日おめでとう
大遅刻すまん
では、読んで下さった方へ。里美のシロップをかけたガトーショコラを