1 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 20:59:51.69 zVOy09sM0 1/14

※キャラ崩壊



モバP(※以下P表記)「はぁっ!?」

「私、プロデューサーが心配なんだけど……」

P「おい凛!まゆは同じ事務所の仲間で、お前とも友達の筈だろ?」

「うん……」

P「それをそんな風に言うなんて、いくら凛でも怒るぞ?」

「でもっ!プロデューサーに何かあったら……!」

P「……そもそも、なんでまゆをストーカーだなんて言うんだ?」

「それは……」

P「それは?」

「この前の事だけど……――」

元スレ
渋谷凛「プロデューサーは、まゆをストーカーで訴えないの?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413806381/

4 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:10:31.42 zVOy09sM0 2/14


――
―――

―朝・P宅前―

P「それじゃ、行ってきまーす」

 ガチャ バタン

P「えーと……今日の予定は……」

P「あぁ、そうだ……事務所に行く前に、車で楓さんを迎えに行って、現場に降ろさなきゃいけないんだ」

P「えっと、車の鍵は……」ゴソゴソ

P「あったあった……よし」ガチャ

 バタン

まゆ「おはようございます、Pさん」

P「おうまゆ、おはよう」

まゆ「今日は楓さんを迎えに行って、現場に降ろしてから事務所に行くんですよね?」

P「お、よく知ってたな」

まゆ「うふふ……Pさんの事なら、何でも知ってますよぉ」

P「そうか……ところでさ」

まゆ「はい、何ですかぁ?」

P「この車、昨日納車したばかりで鍵も一つしか無い筈なのに、どうやって入ったんだ?」

まゆ「うふふ……愛の力ですよ」

P「そうか、凄いな」

まゆ「うふふふふっ」

―――
――


「――……っていう事があったでしょ?」

P「あー、あったなー」

7 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:12:43.17 zVOy09sM0 3/14

「これってストーカーじゃないの?」

P「ストーカーじゃないよ」

「じゃあ何?」

P「俺を慕ってくれてるだけだよ」

「そうなんだ」

P「そうだよ」

「ふーん」

9 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:29:38.74 zVOy09sM0 4/14

「……いや、でもさ」

P「なんだよ」

「その日の夜の事だけどさ……――」


――
―――

―某スーパー―

P「んー……夕飯どうするかなー」スタスタ

まゆ「Pさん、こんばんは」

P「おうまゆ、こんな所で会うなんて奇遇だな」

まゆ「そうですねぇ」

P「っていうか最近、毎回毎回違うスーパーで会うよな」

まゆ「うふふ……それはもう、まゆとPさんは出会う運命なんですよぉ」

P「そうか……ところでさ」

まゆ「はい、何ですかぁ」

P「毎回入るスーパー変えてる上に、このスーパーは都内からも外れてて」

P「来るのに車で1時間はかかる筈だし、そもそも初めて来たんだけど、どうやって俺より先にここへ来たんだ?」

まゆ「うふふ……愛の力ですよ」

P「そうか、凄いな」

まゆ「うふふふふっ」

―――
――


「――……っていう事があったでしょ?」

P「あー、あったなー」

10 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:31:14.81 zVOy09sM0 5/14

「これってストーカーじゃないの?」

P「ストーカーじゃないよ」

「じゃあ何?」

P「俺を慕ってくれてるだけだよ」

「そうなんだ」

P「そうだよ」

「ふーん」

13 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:44:02.55 zVOy09sM0 6/14

「……いや、でもさ」

P「なんだよ」

「そのスーパーから帰ってからの事だけどさ……――」


――
―――

―夜・P宅―

P「はー疲れたー……ただいまー、っと……」

 ピー ガチャ

P「えっと、鍵は……」ジャラジャラジャラ

 ガチャガチャガチャガチャ

P「全部空いたな……よし」ガチャ

まゆ「Pさん、おかえりなさぁい」

P「おうまゆ、ただいま……今日も来てくれたのか」

まゆ「うふふ、Pさんのためなら毎日来ますよぉ……もうご飯も出来ますからね」

P「いつもありがとうな……ところでさ」

まゆ「はい、何ですかぁ?」

P「今朝、出掛ける前に新しく付けたり変えたりした鍵と声紋認証を、どうやって掻い潜って来たんだ?」

まゆ「うふふ……愛の力ですよ」

P「そうか、凄いな」

まゆ「うふふふふっ」

―――
――


「――……っていう事があったでしょ?」

P「あー、あったなー」

15 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 21:45:42.59 zVOy09sM0 7/14

「これってストーカーじゃないの?」

P「ストーカーじゃないよ」

「じゃあ何?」

P「俺を慕ってくれてるだけだよ」

「そうなんだ」

P「そうだよ」

「ふーん」

20 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:10:41.65 zVOy09sM0 8/14

P「……じゃあ、逆に聞くけどさ」

「ん?何?」

P「この前の事だけどさ……――」


――
―――

―事務所―

P「誰も邪魔出来ないー♪あの子さえ出来ないー♪」カタカタ

P「……ん?メール?凛からだな……なんでわざわざPCの方に?」カタカタ

P「『好きに使ってね』?それに大量の画像と、こっちは音声だな……なんだ?」カタカタ

P「……おっ、なんだこれ?こんな際どい水着で、際どいポーズとって」カタカタ

P「……こっちの音声は何だ?」カタカタ

『……んっ……プロデューサー……はぁ……』

P「なんだなんだ、この艶っぽい声は?」カタカタ

P「……あー、そういえば俺のPCからエロ動画とエロサイトのURLが、軒並み消されてたな……」

P「『好きに使ってね』って、それの代わりって事か?」

P「えーっと……『どうやって、俺の仕事用PCのセキュリティ突破したんだ』っと……送信」カタカタ

P「……返信来たな……なになに?」カタカタ

『ふふっ……愛の力だよ』

P「『そうか、凄いな』っと」カタカタ

―――
――


P「――……っていう事があっただろ?」

「うん、あったね」

22 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:12:40.31 zVOy09sM0 9/14

P「これはストーカーじゃないのか?」

「ストーカーじゃないよ」

P「じゃあ何だ?」

「プロデューサーを慕ってるだけだよ」

P「そうなんだ」

「そうだよ」

P「ふーん」

26 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:29:06.48 zVOy09sM0 10/14

P「……いや、でもさ」

「何?」

P「さっきの、まゆが家に来た日の事だけどさ……――」


――
―――

まゆ「それではPさん、まゆは帰りますね」

P「お疲れっ、また明日な!」

まゆ「はぁい、お疲れ様です……また明日」

 ガチャ バタン

P「……さて、それじゃ風呂にでも入るかな」スタスタ

P「えっと……こうか?」スッ

 ピー ガチャ

P「よし、開いたな」ガラッ

「待ってたよ」

P「おう凛、今日も風呂場で待ってたのか……悪いな」

「別に良いよ……それより早く入りなよ、体洗ってあげるから」

P「おう、いつもありがとうな……ところでさ」

「うん、何?」

P「風呂場の窓は鉄格子が嵌めてあるし、ドアは帰って来てから付けた指紋認証があった筈なんだけど、どうやって破ったんだ?」

「ふふっ……愛の力だよ」

P「そうか、凄いな」

―――
――


P「――……っていう事があっただろ?」

「うん、あったね」

27 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:30:37.40 zVOy09sM0 11/14

P「これはストーカーじゃないのか?」

「ストーカーじゃないよ」

P「じゃあ何だ?」

「プロデューサーを慕ってるだけだよ」

P「そうなんだ」

「そうだよ」

P「ふーん」

31 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:55:37.62 zVOy09sM0 12/14

P「……いや、でもさ」

「何?」

P「その次の日の事だけどさ……――」


――
―――

―朝・P宅内―

P「……ん……んぁ、今何時だ?」ゴソゴソ

P「おー、目覚ましの2時間前に起きちまったな」

「……ん……」スヤスヤ

P「いつも先に起きてる凛も、流石にまだ寝てるな」

「んっ、んぅ……あれ、プロデューサー?早いね」

P「あぁ、急に目が覚めちゃってな……悪い、起こしちゃったか?」

「ううん……もうすぐ起きるつもりだったから平気」

P「そんな早く起きてるのか?」

「うん……私達が寝てる間に、まゆがカメラや盗聴機を仕掛け直してるかもしれないから」

「朝ごはんを作る前に、チェックしないといけないしね」

P「そうか……いつも早く起きて、そんな事してたのか」

「うん」

P「じゃ、せっかく早く起きた事だし、今日は俺が朝ごはんを作るかな」

「良いの?ありがとう。楽しみにしてる」

P「おう、待ってろ……ところでさ」

「うん、何?」

P「昨日、凛が帰ってから、改めて網膜認証を玄関に付け直したんだけど、どうやって破ったんだ?」

「ふふっ……愛の力だよ」

P「そうか、凄いな」

―――
――


P「――……っていう事があっただろ?」

「うん、あったね」

32 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 22:57:22.76 zVOy09sM0 13/14

P「これはストーカーじゃないのか?」

「ストーカーじゃないよ」

P「じゃあ何だ?」

「プロデューサーを慕ってるだけだよ」

P「そうなんだ」

「そうだよ」

P「ふーん」

37 : ◆g74pqHDcWqgo - 2014/10/20 23:25:52.13 zVOy09sM0 14/14

P「お、もうこんな時間か……それじゃそろそろ……」ガタッ

「あっ、プロデューサー。晶葉のとこなら、寄らなくて良いよ……はいこれ」ゴトッ

P「あれ?俺が晶葉に頼んで、内緒で作ってもらったパスコード付の鍵だよな?なんで凛が持ってるんだ?」

「プロデューサーの事なら、何でもわかるからね」

「私が先に晶葉のとこに行って、ちょっとお願いして預かっておいたよ」

P「そうか、わざわざすまないな」

「別に良いよ……暗証番号は579305731124だよね?」

P「もうそこまで知られてるのか、流石だな」

「ふふっ、これぐらいどうって事ないよ」

P「さて……それじゃ、このまま帰るかな」

「私も帰る」

P「じゃあ、途中まで送って行くよ」

「ありがとう」

P「お疲れ様でーす、お先に失礼しまーす!」

「お疲れ様です」

 ガチャ バタン

ちひろ「……早苗さん、あれって何とか出来ないんですか?」

早苗「んー……本人もある程度、鍵を付け変えたりして抵抗してる様だけど」

早苗「毎回破られて、ほぼ諦めちゃってるみたいだしね……」

ちひろ「でも……」

早苗「それに被害者本人が、被害届も何も出してないからね……どうにも出来ないよ……」

ちひろ「あぁ、そういう事ですか……」

早苗「そう、そういう事……」

ちひろ「じゃあ、仕方ないですね……」

早苗「でしょ……?」

ちひろ「はい……」










おわり

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