あやめ速報-SSまとめ-

海未「私がお姉ちゃん……ですか？」

凛「うん！」

海未「えっと……そういうのは穂乃果とか絵里の方がいいのでは？あの二人には妹がいますから慣れてると思いますし、私は姉らしく振る舞える自信がありません……」

凛「いいの！海未お姉ちゃーん！｣ｷﾞｭ

海未「きゃっ！こら、凛！」

凛「えへへ、そうやって怒ってくれるところとか、お姉ちゃんみたいだにゃー！」

海未「もう……」

海未「で、私はどうすればいいのですか？」

凛「うーん……じゃあ凛ともっと仲良くして！」

海未「そんなことでいいのですか？」

凛「凛もよくわかんない！」

海未「適当ですね……」

凛「いいのいいの！ねえねえ、早速お出かけしよっ！お姉ちゃん！」

海未「う……そのお姉ちゃんって言うのは恥ずかしいからやめませんか？」

凛「だーめ！今日海未ちゃんは凛のお姉ちゃんだもーん！」

海未「うぅ……慣れません……」

凛「照れてるお姉ちゃんもかわいいにゃー」

海未「それで？お出かけするのはいいのですがどこに行くんですか？」

凛「うーん……>>13」

ｸﾞｰ

凛「あ……えへへ、お腹すいちゃったにゃ」

海未「そろそろお昼ですからね。何か食べましょうか」

凛「ラーメンたべたいにゃ」

海未「凛はほんとにラーメンが好きですね。でも同じものばっかり食べていてはダメですよ。もっとバランスよくいろいろなものを食べないと……」

凛「だめ……？｣ｳﾙｳﾙ

海未｢｣ｷｭﾝ

海未「はぁ……ズルイです……」

凛「えへへ、行こ！海未お姉ちゃん！｣ｷﾞｭ

海未「あ、あんまり引っ張らないでください」

凛「ん～♫美味しいにゃ～♫」

海未「ほら、口の周り汚れてますよ」

凛「にゃ？｣ﾍﾟﾛ

海未「もう、行儀悪いですよ。こっち向いて｣ﾌｷﾌｷ

凛「んー」

海未「まったく……世話が焼けるんですから……」

凛「やっぱりお姉ちゃんみたいだにゃー！凛の目に狂いは無かったにゃ！」

凛「おいしかったにゃー。お腹いっぱい」

海未「食べ過ぎです。明日の練習は厳しくしますからね」

凛「う……頑張るにゃ……」



穂乃果「あ、海未ちゃん、凛ちゃん！」

海未「あら、穂乃果」

凛「あ！穂乃果ちゃんだにゃー！」

穂乃果「なになにー？二人でお出かけ？」

凛「そうだよー！」

穂乃果「いいなー！ズルい！」

海未「穂乃果はお遣いですか？」

穂乃果「そうなんだよー……娘使いが荒いんだから……」

海未「家でゴロゴロしてるばかりじゃダメですよ」

穂乃果「わかってるよー。ちゃんと手伝いとかしてるもん！」

海未「ならいいんです。それと、襟が変になってますよ」

穂乃果「え？どこどこー？」

海未「まったく……アイドルなんだから身だしなみにも気を使わなきゃダメですよ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

穂乃果「ありがとー！」

凛「む～……」

ｸﾞｲ

海未「きゃっ！ちょっと、凛！？」

凛「穂乃果ちゃん！」

穂乃果「？」

凛「海未お姉ちゃんは凛のなんだからねっ！」

穂乃果「ええ！？｣ｶﾞｰﾝ

海未「ちょ、ちょっと！凛！」

穂乃果「海未ちゃん！お姉ちゃんってどう言うこと！？」

凛「ふしゃー！」

海未「威嚇！？」

穂乃果「へー、面白そうなことやってるね！」

凛「そういうことだから今日のところはあきらめるにゃ」

穂乃果「でも海未ちゃんがこういう遊びに付き合うなんて珍しいね」

凛「むー、その言い方凛が無理やりやらせてるみたいにゃ」

海未「あながち間違ってはいないと思うのですが……」

凛「え……海未ちゃんイヤイヤやってたの……？｣ｳﾙｳﾙ

海未「」

穂乃果「あー！海未ちゃんが凛ちゃん泣かせた！」

凛「そっか……ごめんね海未ちゃん、こんなことに付き合わせて……ほんとは嫌だったんだね……」

海未「そ、そんなことないです！イヤイヤなんかじゃありません！」

凛「ほんと？」

海未「もちろんです。凛とお出かけできて私も楽しいですよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

凛「……んへへ、よかったにゃ」




穂乃果「……ズルい」

凛「言ったはずにゃ。今日海未お姉ちゃんは凛の……」



穂乃果「海未ちゃんズルい！」

海未「え？」



穂乃果「凛ちゃんかわいいー！穂乃果の妹にしたいー！｣ﾌﾞｰﾌﾞｰ

海未「穂乃果には妹いるじゃないですか」

穂乃果「そうだけどー……凛ちゃんも妹にしたいのー！」

穂乃果「凛ちゃんおいでー。穂乃果は妹がいる本物のお姉ちゃんだよ？」

凛「海未お姉ちゃんの方が頼りになってお姉ちゃんっぽいにゃ」

穂乃果「グサッ！えーと……ほら！穂乃果の方が優しいよ？海未ちゃんみたいにガミガミ言わないよ？」

海未「ガミガミとはなんですか！？」

穂乃果「ひぃっ！？」

凛「お姉ちゃんは優しいだけじゃダメだと思うにゃ！時には厳しく！それが愛にゃ！」

海未「凛……｣ｼﾞｰﾝ

凛「それに海未お姉ちゃんが凛のだっていうのと同じく凛は今日海未お姉ちゃんのものだにゃ！｣ｷﾞｭ

穂乃果「ぐぬぬ……海未ちゃんめ……許すまじ……」

海未(こ、このシチュエーションは……)

━━━━

海未『やめてっ二人とも！私のために争わないでっ！』

━━━━

海未(…………いいかも//)

穂乃果「凛ちゃん、ラーメン食べにいかない？お姉さんがおごっちゃうよ？」

凛「今海未お姉ちゃんと食べてきたばっかだもん。食べ物で釣ろうとしたって無駄だにゃー」

穂乃果「な、ならば……あ、ごめん電話だ。もしもしー」

『あんっったどこほっつき歩いてんのっ！？』

穂乃果「ぴいっ！？」

穂乃果(やば！お遣い中だった……)



穂乃果「穂乃果は帰ります……｣ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

海未「まったく……」

凛「また明日にゃー」

凛「デート続けるにゃー！」

海未「次はどこに行きますか？」

凛「んーと……何も考えてないにゃ」

海未「そうだろうと思いました……>>58に行きませんか？」

海未「服でも見に行きませんか？」

凛「賛成！｣ｷﾞｭ

海未「手を繋ぐのはまだちょっと恥ずかしいですね……」

凛「えー？じゃあ……｣ｸﾞｲ

海未「腕組むのは余計に恥ずかしいです！」

凛「んふー、照れてるお姉ちゃんかわいいにゃー」

凛「これとかどうかにゃ？」

海未「ちょっと派手じゃないですか？」

凛「ライブのとき派手なの着てるでしょ？」

海未「ライブの衣装と私服では全然違いますよ。わたしはもうちょっと淡い色合いの服の方が好きですね」

凛「でもお姉ちゃんかわいいからこういうのも似合うと思うにゃ」

海未「私のより凛の方が似合うと思いますよ？」

凛「凛にこんな女の子っぽいのは……」

海未「またそんなこと言って……」

海未「花陽から聞きました。小学生の時のこと」

海未「私は昔の凛のことを知りません。もしかしたら凛の言うとおり、昔はあんまり女の子っぽく無かったのかもしれません。知りもしないのに無責任なことは言えませんからね。でも……」

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

海未「今の凛はこんなにかわいいではありませんか。自信を持っていいんですよ」

凛「海未ちゃん……」

海未「お姉ちゃん、です。お姉ちゃんの言うことが信じられないのですか？」

凛「……えへへ、ありがとう、お姉ちゃん！」

海未「着替え終わりましたか？」

凛「うん」

ｼｬ

海未「……ほら、とってもかわいいですよ」

凛「うー、やっぱりちょっと恥ずかしいにゃ……」

ﾊﾟｼｬ

凛「あ！」

海未「ふふ、今日の記念に、一枚」

凛「いきなり撮るなんてズルいにゃ！」

海未「とっても可愛く撮れましたよ」

凛「だ、誰にも見せちゃダメだからね！」

海未「見せませんよ。今日の凛は私だけのもの、でしょう？｣ﾆｺ

凛「っ～//」ｶｧ

海未「照れてる凛も可愛いです」

凛「それ凛のマネにゃ……//」

海未「ふふ、お返しですよ」

凛「ズルいにゃ！不公平にゃ！凛も海未お姉ちゃんの可愛い写真が撮りたい！」

海未「え？」

凛「お姉ちゃんにも凛が選んだ服を着てもらうにゃ～……｣ｺﾞｺﾞｺﾞ

海未「り、凛？落ち着いてください！それはちょっと……」

凛「問答無用にゃー！」

海未「ひいっ！？」


終わり